表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/110

小さな幸せ

「う~ん、今日もよく眠れた♪」


私は布団から抜け出る。

上の布団だけ3つ折りにする。

ユウスケのお母さんが、全部たたまなくてもいいよとのこと。

湿らないように上だけで。

着替えて、リビングに出る。


「おはようございます!」

「おはよう!リノン。」

「おはよう。」


ユウスケのご両親に挨拶。

…あ、そっか…もう私の両親でもあるのか…。


「悪いけど、雄介起こしてきてくれない?」

「はい!いいですよー!」


お母さんに言われて、ユウスケの部屋に行く。


「ユウスケ、入るよ~。」


私はそっと入る。

まだ、ユウスケは寝てるみたい。


「…寝顔見てるの、良いなぁ…。」


私はぼんやりとユウスケの寝顔を見る。

…じゃ、なくて。


「ユウスケ、朝だよ~、起きて?」

「う~ん…。

あ、リノン、おはよう!」


…なんだか、こうしていると本当に家族なんだなぁ…って。

…本当に家族になるとは思わなかったけど…。


「お兄ちゃん、起きて!!」

「起きてるし、その呼び方はやめて!!」


あはは☆

ユウスケ照れてる~♪


「着替えたら、リビングに来てね~。」

「うん、わかったよ。

ありがとう、リノン。」


私はユウスケの返事を聞いて、リビングに戻る。

…なんだか、起こすのっていいなぁ…って、感じる…。

こういう一つひとつの幸せが、大切なんだなぁ…って。


「雄介起きた?」

「ええ、来ますよ。」


お母さんに聞かれて、私は答える。


「おはよう。」

「おはよう。

春休みだからって、いつまでも寝てちゃダメだからね?」

「は~い。」


何気ない日常。

でも、これが私の新しい日常なんだって…。


「ん?どうしたの?リノン?」

「いや、何でもないよ?」


私はこの日常を大切にしたい…。


「今日はリノンの好きな焼き魚よ~。」

「サケでしたっけ?」

「そうそう、サケよ。」

「私、このお魚気に入りました!」

「あら、良かったわ!

でも、食べられないものがもしあったら、言ってね?」

「わかりました!」


ユウスケの…今は私のでもあるけど、

お母さんが優しく言ってくれる。

…そういえば、私の…むこう側のお父さん達、

元気にしてるかな…。

…でも、お別れしてくるときに誓ったっけ?


異世界…こっちの世界に来る時の覚悟はあるのかって…。

無いなら全力で引き留める。

あるなら、全力で幸せになれって…。


…。

お父さん、お母さん、私は今幸せだよ…。

こっちのお父さんお母さんも、優しい人です。


「リノン?」

「ん?なに?」

「今日は様子が変だよ?」

「そうかなぁ…。」

「悩み事とかあったら、言ってね?」


…心配されちゃった…。


後悔はしてない。

でも、やっぱり思い出すと、少し寂しいな…。

本当は私の両親も紹介したかったなぁ…。


「ごちそうさまでした。

ユウスケ、先準備して待ってるね!」

「うん、わかったよ!」


…この幸せが逃げませんように…。

そう願って、私は図書館に行く準備を始めた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ