ユウスケはまたリノンに倒されました。
…。
ここはどこだろう…。
僕は死んだのだろうか…。
整理してみよう。
僕はリノンの部屋に行った。
そして、枕を投げつけられた。
さらに言葉で追い打ちを食らった…。
えっと…何言われたんだっけ?
「…!?」
僕はハッと、目を開ける。
「ユウスケ、起きた?」
リノンが寝てる僕を見下ろしている。
リノンの長い髪が僕の頬をくすぐる…。
「え?うん、ここは?」
「私の部屋だよ…。
ゴメン…私の言葉のせいで…。」
リノンは体勢を変えずに話す。
リノンの姿はパジャマ。
…てか、何ですか?
この状況は…。
その体勢、ちょっと卑怯なんですけど…。
「あのね…ユウスケ…。」
リノンはそんなの気にせずに話しを続ける。
少し、しんみりと…。
体勢を変えたいなんて切り出せる雰囲気ではない。
「ユウスケの責任とるって、どういうこと?」
リノンは思い悩んだように聞く。
「それは…リノンをこっちに呼んだ責任で…。
それでリノンが困ってるなら、助けなきゃって…。」
その言葉にリノンは顔を膨らませる。
「違う!」
「へ?」
リノンの気迫に押されて、気の抜けた返事をしてしまう。
「あのね…えっと…。
その…。
わっ、私の…。」
リノンは顔を真っ赤にしながら、言葉を続けようとする。
「いっ、言えるか!!!」
リノンは一人芝居をしてる。
何が言いたいんだろう…。
リノンは一旦落ち着いてから、言う。
「ねぇ…女の子にこんなこと言わせるの?」
えっと…何のことでしょうか?
僕は必死に考える。
その様子をみて、リノンはあきれたようにため息を漏らす。
「いい?
一度しか言わないから、しっかり聞いてね?」
「は、はい!」
リノンは意を決したように、落ち着いた口調で…。
どことなく甘く言う。
「…私をこんなにした責任とってもらうから…。」
…その体勢で?
何の告白?
ユウスケは、リノンに倒されてしまった…。
GAME OVER
CONTINUE?
→ はい
いいえ