スライムが3体現れた!
…人間って、結構慣れるの早いのかな…。
本日2度目、僕にとっては3回目のエンカウント。
僕は杖にローブを装備している。
「えへへ☆
ユウスケ似合ってるよ♪」
「…ありがとう…。」
…。
おそらく、いい装備なんだろうな…。
名前だけでも聞いておこう…。
「この装備の名前はなに?」
「『統べる者の杖』と『大賢者のローブ』だったかな?」
…名前だけでも強そうだ…。
「ユウスケ、来たよ!
今度はユウスケだけで倒してみて?」
リノンの鋭い視線の先にはスライムが3体いる。
「え?
僕一人で?」
「そう!戦い方も覚えてほしくて♪
そうそう、魔法は禁止で杖で殴ってね~。」
…そうだね。
僕も戦い方覚えないと…。
もしもの時…僕がリノンの助けになれれば…。
「うん、わかった。」
僕は杖を握りしめて、スライムに向かい構える。
スライムはプルンプルンしている…。
タイミングを見計らって、とびかかる。
「てりゃぁぁぁ!!!」
僕は掛け声とともに、杖をスライムに振り下ろす。
「べちゃ!!!」
スライムの体液が飛び散り、僕はべとべとになる。
…そっかぁ…リノンはこんな感じだったんだ…。
べとべとを無視して、次のスライムへ。
「べちゃ!!!」
また、体液が飛び散る。
最後の一体は攻撃を仕掛けてきた。
「ドン!!」
体当たり。
僕は1ダメージを受けた。
…感触、あまり痛くはなかった。
スライムはぶつかった反動で、隙が出来る。
僕はそれをめがけて、杖を振り下ろす。
「べちゃ!!!」
また体液が飛び散り、僕に降り注ぐ。
「リノン、何とか倒したよ…。」
「うん、ユウスケ、良い感じだったよ♪」
リノンが嬉しそうに答える。
「リノンの最初の日記を思い出したよ…。
リノンは最初こんな感じだったの?」
「うん、こんな感じだったよ~。
でも、ユウスケはレベルと装備が違うから、
今のユウスケよりも私は苦労したかも…。」
「そっかぁ…。」
日記では読んでたけど、結構ハードに思えた。
日記には書かれてなかったけど…。
リノンはこうやって戦ってたんだな…と、実感してきた。
しかも…レベル99まで上げたんだから、すごいと思う。
「じゃあ、次行こう♪」
「え?」
「これからまた来るからね♪」
ここで一旦世界が戻る。
…今日、何回戦うのか知りたくなった…。