…ここでもお魚食べれてよかった!
「…ユウスケ…そこは…。」
…。
…。
…。
きゃ~!!!
私って、どんな夢を…。
…。
余韻にひたろっと…。
…ふにゃぁ…。
「…ユウスケも夢みたいに…。」
…。
妄想にふける私…。
「コンコン」
「ひゃい!!」
「リノンさん、起きてる?」
「お、起きてます!!」
「今日は朝食一緒に食べない?」
「わかりました、行きます!」
…お母様、ごめんなさい…。
お宅の息子さんのすごい妄想をしてしまいました…。
許してください…。
「さてと♪」
私もリビングに向かう。
「おはよう!」
「おはよう。」
「リノン、おはよう!」
みんな揃ってた。
…私、そんなに寝坊多かったっけ?
「おはようございます。」
「よく眠れた?」
「はい!」
…そういえば、夢の事、忘れちゃったや…。
いい夢だったと思うのになぁ…。
「はい、リノンさん」
「ありがとうございます。お母様。」
「いえいえ。
それと、呼び方はユウスケと同じでいいわよ。
呼びやすい呼び方にしてね?
『様』つけると、堅苦しいじゃない?」
「はい、では…おかあ…さん…。」
「うん!よろし!」
…本当、ユウスケの両親って、優しいなぁ…。
あれ?
この赤いのは何だろう?
魚の切り身みたいだけど…。
「あぁ、それはね。サケよ?
ここ日本では庶民の味よ?」
「おいしいです!!」
「よかった!
…本当にお魚好きなのね…。
皮まで食べちゃって…。」
「はい!骨が堅かったので、残しちゃいましたが…。」
「…リノン…サケの骨はいくら何でも無理が…。」
こっちのお魚もおいしい♪
…よかった…お魚食べるところで…。
お魚がいないところだったら、私どうなってたか…。
「ごちそうさま。」
「ごちそうさまでした!」
ユウスケに合わせて、ご飯を食べ終わる。
…そうだ、ユウスケは学校かぁ…。
「行ってきます。
リノン、待っててね。」
「うん、わかった!
行ってらっしゃい!」
…ちょっと寂しいな…。
そうだ、昨日貰ったスマホで音楽聞こ。
私は自分の部屋に入って、スマホを取り出す。
音楽は…こうだったかな?
うん♪
聞けた♪
この曲覚えて、ユウスケとカラオケ行きたいな…。
曲に合わせて、しばらく鼻歌。
「…覚えるの難しいなぁ…。」
なんか、早口だったりして、
何言ってるかわからなくなる…。
何度も聞いてたら覚えるかな?
「コンコン」
…あ、音大きすぎたかな?
「ごめんなさい、音小さくします!」
「あ、それは大丈夫よ?
それより、リノンさん、これからお買い物行かない?
こっちで生活するのに、必要なも買いたいから。
その服だけじゃ、不便でしょ?
それに、パジャマも必要よね?」
「ぱ…じゃま?」
「あら、ごめんなさい、寝間着の事よ?
わかるかしら?」
「寝間着の事をパジャマって言うんですね。
そうですね…よろしければお願いします。」
「わかったわ。
…女の子とお洋服選びが出来る日が来るなんて…。
夢にも思わなかったわ…。
さっそく行きましょうね。」
「ありがとうございます。
それと、私の事は『リノン』でいいです。
ですよね?お母さん!」
「わかったわ。
じゃあ、リノン、準備してね!」
「はい!」
ユウスケのお母さんと、買い物することになった。
…そうだなぁ…私、服には無頓着だったからなぁ…。
選んだのって、このドレスぐらいかな…。
お母さんも楽しそうだし、私も楽しもっと♪