二人の想い出♪
えへへ…スマホ♪
私からすると、魔法の道具だな…。
使い方、慣れなきゃ…。
「そうだ、両親に説明する時だけど…。
よく日記の事思いついたね?」
「うん、思い付きだったの。
唯一のこっちにある魔法の道具だから。
…でも、スマホあったんだね…。」
「いや、十分だよ?
でも、なんでシルビィの日記をわざわざ作ったの?」
「え?
私たちのノートに付けたくないじゃない?」
私は普通に思ったことを言う。
ユウスケはなぜだか赤い顔をしてる…。
…?
私、変なこと言ったっけ?
「そうだね…僕たちの想いでのノートだね…。」
…!?
きゃ~!!そういう意味ね…。
うぅ…私も火照ってきちゃった…。
「…。」
「…。」
よし、仕返しだ!!
「…告白したところ、みたいな…。」
「え?あっ…うん…。」
…ふふっ♪
動揺してる、動揺してる。
手が震えてるし…可愛い…。
「…あったよ…。」
「わ~、私が拗ねたところだ!」
…そうなんだよね…。
シルビィの事書かれて、イラってしたのよね…。
…思えば、この時から、ユウスケの事好きだったのかな…。
腹いせに「好きって言ってくれたら…」なんて書いちゃったけど…。
…。
最初の告白は私なのかなぁ…。
「…私のこと、好きって言うまで許してあげない…。」
「え?」
「…続き読んでほしいなぁ…。」
あ、もじもじしてる…。
ほら!聞かせて!!
「リノンの事、好きだよ?
僕、女の子に告白するの初めてだから…。
僕の気持ち、伝わるといいな…。」
…きゃ~、やっぱりいいなぁ…。
恥ずかしそうだけど、日記の事言ってくれた!!
「ユウスケの気持ち、しっかり伝わってるからね…。
ありがとう。
私もユウスケの事、大好きだよ…。
…出来れば…ずっと一緒に…。」
私はユウスケの肩にもたれかかる…。
うん…胸が熱い…。
ユウスケの体温も伝わってくる…。
…。
…。
あれ?
私、最後になんて言ったっけ?
「…うん、ずっと一緒だよ…。
リノンの事、絶対に離さないから…。
大好きだから…。」
そういうと、ユウスケは私を強く抱きしめる…。
…!?
○×@△~!?
…頭が真っ白で何も考えられない!?
「…うん…。」
精いっぱい!!
私はうなずくことしかできなかった…。
あれ?
涙が…。
私はユウスケの胸の中に顔を沈める。
ユウスケは…頭を優しくなでてくれる…。
「僕には、リノンがどんな覚悟で、
こっちの世界に来たかわからないよ…。
わからないことだらけの世界なんて…。
僕は責任とるよ?
リノンに、こっちの世界の事、
たくさん教えてあげるからね…。」
「…うん…。」
…『責任とる』しか聞き取れなかったや…。
うん、私をこんなにした責任、
ちゃんととってもらうからね♪
「二人とも~、そろそろ寝なさ~い!!」
…もう少し、こうしてたかったなぁ…。