夢?…じゃなかった!
…。
このベッド、気持ち良い…。
もう少し寝てたい…。
「…って、今どこ!?」
周りを見渡す。
ユウスケの部屋だ…。
「…そっか…。
私まだ夢見てるんだ…。」
…この夢、醒めないでほしいな♪
それにしても、このベッド柔らかいなぁ…。
「…!?」
ユウスケのベッド!?
どういうこと?
…冷静になれ…私…。
えっと…昨日、ユウスケに呼ばれる夢を見て…。
「じゃない!!」
これは現実!!
夢なんかじゃない!
確か、夜に私泣いて…。
「…そっか…、そのまま寝ちゃったんだ…。」
…。
…。
…。
「!?」
ユウスケのベッド、ユウスケのベッド…。
「…!!!」
…私は体から火が出ました…。
「…。」
「とりあえず、起きよう…。」
私は起きて、食卓に向かいました。
「あら、おはよう!」
「おっ、おはようございます!」
…ユウスケのお母様だ…。
やっぱり、夢じゃないのかぁ…。
そうだ、お礼しなきゃ!
「昨日は突然、失礼いたしました!!」
「良いのよ!
雄介の大切な人だし。
それに私たち家族よ?」
「…ありがとうございます…。」
「そうそう、朝食あるから食べて?」
…ユウスケのお母様、優しいなぁ…。
私は朝食をごちそうになる。
「ごちそうさまでした。
ありがとうございます。」
「いいの、いいの!
そうそう、今日からリノンさんの部屋はこっちね。
荷物とか移動させて?」
「わかりました。
ありがとうございます。」
「遠慮はしないでね?」
…そういえば、ユウスケ居ないや…。
「えっと…ユウスケさんは…?」
「雄介なら学校よ?
夕方には帰るわ。」
「…そっかぁ…。」
「寂しい?」
「…ええ…。」
「うふふ…。
帰り、待ってあげてね。」
…そっかぁ…学校か…。
私も行きたいな…。
とりあえず、ユウスケの部屋から私の荷物をもって、
私の部屋に入る。
「そういえば!!」
思わず声を出す。
シルビィにお礼しなきゃ…。
シルビィとの日記を開いてみる。
・・・・・
お姉ちゃんへ。
大丈夫だった?
お姉ちゃん平気?
心配です。
シルビィ。
・・・・・
お姉ちゃんへ。
返事ないけど…心配です…。
シルビィ。
・・・・・
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・
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日記にはびっしりと、シルビィの心配する内容…。
…やばっ!!
早く書かなきゃ…。
・・・・・
シルビィへ。
昨日はありがとう!
おかげで、ユウスケのご両親にわかってもらえたの。
今まで返事できない状態でいたの…。
ごめんなさいね…。
・・・・・
…よしっと。
あれ?
日記光ってる?
シルビィ早いなぁ…。
・・・・・
お姉ちゃんへ。
良かった…役に立てて…。
そうそう、大変なの!!!
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