シルビィ、ありがとう!!
「さて、日記、日記♪」
ユウスケの机を開けて、日記を探す。
あった!!
「…ユウスケはこれで書いててくれたんだな…。」
ちょっとしんみりしちゃう…。
私は本を抱きしめる。
今の私があるのは…この日記のおかげ。
この日記が無ければ…ユウスケと出会えなかったし、
こっちに来ることもできなかったから…。
「あれ?日記更新されてる!?」
あ、シルビィからだ…。
…。
なんか、悪いことしたような気がする…。
そうだ、ちょっとシルビィにお願いしてみよ。
・・・・・
シルビィへ。
日記みたよ~。
…なんか、そっちに残してきちゃってゴメン…。
無事にユウスケの世界に来れたよ~。
…でも、一つ問題が…。
ユウスケのご両親に私がそっちの世界から来たこと
説明したいの。
よければ、シルビィと私の交換日記が欲しいんだけど…。
用意できる?
…大変な目に合わせたところで、
重ねてお願いしてごめんなさい…。
リノンより。
・・・・・
…まあ、間に合わないだろうなぁ…。
「!?」
ユウスケの机の上が光り、日記が現れる。
…シルビィ…早すぎるよ…。
・・・・・
お姉ちゃんへ。
ご返事ありがとう!!
ちょっと心細かったんだ…。
天使様にお願いして、日記をお姉ちゃんの所に送りました!
ちゃんと届いたかな…。
そっちの世界に無事に着いて、安心しました。
お兄ちゃんどうだった??
想像通りだった??
お返事待ってま~す!
シルビィより。
・・・・・
…天使様と仲いいのね…。
…あんなことしたから、恨まれてるんじゃないかと…。
…恨まれるのは、主に私か…。
てへ☆
・・・・・
シルビィへ。
ありがとう!
日記、無事届いたよ!
後で日記書くから、協力してもらっても良い?
こっちの事はまた書くね~!
リノンより。
・・・・・
…よし。
って、シルビィ協力してくれるかな…。
まぁ、返事をゆっくり待って…。
…って、シルビィ更新早いよ…。
・・・・・
お姉ちゃんへ。
日記無事届いてよかった!!
協力するよ~!
何でも言ってね!
シルビィより。
・・・・・
…シルビィ、ありがとう!
良い娘だよなぁ…。
レベル上げも何も言わずに付き合ってくれたし…。
ファンファーレ・レイの時も、あの苦い薬を一杯飲んでくれたし…。
…シルビィと離れ離れになっちゃうのも、
寂しかったなぁ…。
…っと、しんみりしてる場合じゃないや!
・・・・・
シルビィへ。
色々ゴメンね…ありがとう。
少し日記の前に居てくれる?
それに返事をしてくれるだけでいいから。
おねがいね!
リノンより。
・・・・・
…よし、っと。
あとは…。
…って、シルビィ早いってば…。
・・・・・
お姉ちゃんへ。
わかったよ~♪
日記の前で待ってるね~。
シルビィより。
・・・・・
準備は整ったかな?
あとは、ご両親を説得しなきゃ…。
ユウスケ、私も頑張るね!
私はあっちの世界から持ってきた道具と、
シルビィの日記をもって、
ユウスケの戦場に向かった。




