これまでのお話し
これまでのお話しです。
余裕があれば、この続きを書きます。
一度、高回転更新のスタイルをとったので、少し休みます…。
気長にお付き合いいただけると嬉しいです!
【エピソードタイトル・前書き、お話し→お話】『浄化せし者の道に幸あれ』
僕は、次のページにあった言葉を叫ぶ。
本はあわく光り、そして強さを増していく。
光の中に人影が浮かび上がってくる。
小柄な女の子…。
ワンピースで基調は白の端がピンクのあしらえ。
髪の色は栗色。
光が弱くなるにつれて、彼女は目を開ける。
「…ユウスケ?」
「…リノン?」
しばしの沈黙…。
「えへへ…夢よりかっこいいや…。」
「うん、リノンもね…。」
また沈黙。
リノンの目に涙が溜まる。
「ユウスケ!!!!」
リノンは僕に抱き着いてくる。
「ずっと会いたかったの…。
とても、とても…。」
「僕もだよ…。」
リノンは声を立てて泣き出す。
僕はそんなリノンの頭をゆっくり撫でる…。
「いらっしゃい…。」
僕は優しく声をかけて…。
暫く、抱き合ったままでいた。
…そういえば…。
この状況、どうやって両親に説明しよう…。
「…ディベートの武器を使うか…。」
「?」
リノンは一旦泣き止むと、
湿った目で微笑みを返してくれた。
時は春休み前の休みの日の事でした。