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異世界へようこそ

「え?どういうこと?」


あまりの突然のことに蓮は頭が真っ白になった。

さっき本殿があった場所には何もなく、あたりを見回すとそこは先程とは違う景色が広がっていた。

遠くには森が広がっていて所々背の高いゴツゴツした岩がいくつも突き出ている。まるで密林の中にいるようで、間違っても今までいた日本ではなく、まるでファンタジー世界にいるような気持ちになってくる。

おまけにさきほど登ってきた階段もない。


「え?嘘でしょ」

思考が止まり、しばらく呆然としていると天気が悪くなってきた。黒々とした雲が上空に集まってきている。もう少ししたら土砂降りになりそうだ。

「ちょっと待って。トイレから出てきたら違うとこに出た。どこでもドアみたいな感じだ。え?嘘でしょ。」

額に手の甲をあてながら、誰にともなく1人で喋る蓮。

「もう一回トイレに入って出てくれば戻れる?それとも山を降りるか?」

ぐるぐる思考を巡らすものの何時まで経っても考えがまとまらず、蓮はもう一度トイレに入ってみることに決め、トイレの方を向いた。

すると突然上空がピカッと光ったかと思うと、ドオォンという音と共に衝撃波が飛んできて、蓮は吹き飛ばされた。

「いってぇ」

シャツをまくっていたため、地面に腕を擦ってしまい多少の出血とアザが出来てしまったが、それより何より視線をトイレに向けると、そこにはトイレは無かった。

否、トイレだったものの残骸が存在するだけだった。


「はは」

乾いた笑い声しか出せず呆然と立ち尽くしていると、雨がポツリポツリと降ってきて、しまいには土砂降りとなり、蓮の身体をずぶ濡れにするのであった。

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