今日のお昼は?
ともこさんの家で仲良くレポートを作成中。
勉強してても、してなくてもお腹はすくのです。
今日のお昼はどうしよう?
今日は、お互いにレポートがあるから、彼が私の家に来て、リビングで一緒にレポートを作成している。
9時に家に来てから既に2時間が過ぎている。世間的にお腹が空いてくる時間だ。
今日はレポートが終わらないとどこにも出かけることはできないことは、私達は十分に分かっている。
お昼は何か作るしかないかなぁ…でも何にしようかなとそんな事を考えていた。
「ともこさん?どうかしたの?」
「ともくんは…今日のお昼何か食べたいものある?作れるものなら作るわよ」
「嬉しいなぁ。俺…ともこさんが作ってくれるのなら、カップラーメンだって、スパ王だっていいよ」
「いくらなんでも…それはないなぁ。でもたまに食べたくなるね」
「そうだね。たまにって言うのは、俺もそう思う」
しばらくともくんは考えてから、にこやかな顔を私に向ける・
「ねぇ…お昼にオムライス食べたいなぁ…ねぇ…ともこさん…一緒に作ろう?」
「一緒に作るの?オムライスだけじゃ足りないから、温野菜のサラダとスープってのはどう?」
「いいねぇ。材料って全部あるの?」
「一応…あるよ。スープはカップスープの素になっちゃうけど」
「それで充分だって。僕は何をしていればいい?」
「そうだねぇ…おいしくなあれって魔法をかけて?」
「全く…ともこさんは。仕方ないなぁ」
一緒に作ろうって彼に誘われたけれども、私の家のキッチンはそんなに広くないから、丁重にお断りさせてもらった。
「ともこさん、何か足りないものはない?」
「温野菜のサラダは、申し訳ないんだけども、冷凍食品があるし、鶏肉もあるから…なんとかなるよ」
「そうなんだ?だったら…デザートは?」
「それは…ないけれども、そこまで食べちゃうと午後のレポートが大変だよ?」
「ちゃんとやるから…。ねぇ?僕と一緒にスーパー行こうよ」
とも君は、甘えたさんになると俺が僕に変わってしまう。
どうやら…レポートが煮詰まってしまっているみたいだ。仕方ない。私はお財布と手に取った。
「それじゃあ、とも君のリクエストのデザートを買いに行きますか?どこに行く?」
「やったぁ!!じゃあ、スーパー?ねぇ、デザートにアイス買う?プリンにする?何にしようかな…あれぇ?俺だけはしゃいでて…すっげぇ恥ずかしい」
「別に恥ずかしくないでしょ?私だけが見ているだけだもの。コンビニの新作スイーツもいいんじゃない?」
「コンビニだったら…ローソンがいいなぁ」
「私…ファミリーマートが良かったんだけど…」
「どうして?」
「無印良品のバウムクーヘン買ってもいいかなって思ったの…とも君半分食べたくない?」
「……。分かった。ファミリーマートにする」
「やったぁ。それじゃあ行こう」
私は彼の手を取って玄関に彼を引っ張っていく。
「あれ?結局ともこさんの方がはしゃいでいるね。可愛い」
私の額に軽いキスと一つ落とす。
「そうやって言われると、私の方が子供みたいじゃない。酷い」
「子供相手には僕はこんなことしません」
彼はそう言うと彼の腕の中に私を閉じ込めて、私の唇を彼の唇で塞ぐ。
角度を変えて幾度となく塞がれて、私は真っ赤になってしまった。
「こんなに可愛い顔の彼女を外に出したくなくなっちゃった」
「とも君!!」
「ごめん、ごめん。落ち着いたら出かけようね」
「なんで、玄関前でそんなことをしたの?」
「…したくなったから」
「だからって時と場所によります!!」
暫く私は彼に対して小言を言うのだった。
彼のキスは嫌いじゃないんだけども…ね。
買い物もお昼も遅くなってしまったのは言うまでもない。
ともこさんは、懐くと子供の様に表情が豊かになります。
とも君は、そんな彼女が可愛くって溜まりませんが、口にしません。
口にすると…すぐに照れて真っ赤になっちゃうから(笑)