クロリス-5
「クロリス、一時活動停止しました。」
「作戦終了。本件の指揮権を怪獣解体局に移行。業務を終了します。」
「ふぅ、」
「今回は長かったな。」
「はい。環境の変化に適応してくる怪獣なんて初めてですよ。」
「それにしても、田辺。」
「ああ。『キモい』な。」
「あはは。そうですね。」
「でも明日からは正式に『新体制』。現場で活躍した久保候補生も加わります。楽しみですね。」
「まあ、新体制になっても私たちは裏で予備作戦を練らなきゃいけないんだが、」
「まあ、でも気が楽ですよ。」
「久保。きたか。」
「おお、田辺。いや〜今回の作戦お見事だね。」
「お前と佐藤のおかげだよ。」
「佐藤もなんかやったの。」
「ああ。今回の怪獣が適応するかもしれないことを俺に伝えてくれた。佐藤に言われなけりゃ俺も作戦部みたいに慌てふためいていたろうな。」
「あの、適応を。」
「まあ、明日から新体制だ。よろしくな。」
「おう。」
「ところで、研修でどんなことやったんだ。」
「ああ、たいしたことじゃないよ。」
「そんなわけないだろ。あの胞子の特性を見抜いたんだぞ。」
「いや、たまたまだよ。」
「へ〜、そうかい。
佐藤もお前も研修の内容を全く言わねえ。
なにがあったんだ。」
「あぁ。まあそのうち分かるさ。」
「そうか。」
「ところで佐藤は。」
「これから飲むだろ。先に行ってる。」
「いつものあそこか。」
「お前ら久しぶりだよな。」
「よし、行くか。」
『ぴーー。緊急警報。』
この日、この時、俺たちは『新体制』となった。




