クロリス-3
「はい。
コールドリミット作戦。を具申します。」
「コールド?なんて言った?」
「コールドリミット作戦です。」
「いや、作戦出すの早すぎだろ。」
「まずは全貌をお話しする前に、先の作戦を踏まえさせていただきます。」
「先の作戦では火炎放射器を胞子により無効化されました。胞子を解析したところ。胞子は外壁を二重に炭素壁で覆ったもので、内部には高濃度のplcが入っていました。」
「なに?!」
「そしてさらにツタの解析結果が出ました。こちらを確認したところ、ツタには血管はありませんでした。」
「?」
「そんなバカな、血管がないだなんて。ツタは今もなお成長を続けている。光合成も呼吸すらも行っていないはずなのになぜ。」
「そうですよ。エネルギーがないと動けないはず。」
「はい。結論から申し上げますと、胞子内のplcをエネルギー源にしています。コアは血管ではなく、胞子でplcを散布していました。
長距離の血管を作る必要をなくしたんです。」
「だから毒が血流を伝って回らないのか。」
「ちょっと待て。どこでその情報を。」
「はい。久保からです。」
「早く言えよ!」
「いえ。情報がまだ確定していなかったので公開していませんでした。」
「その情報、久保候補生、一人でか。」
「はい。それに、おそらく、ツタはその散布された胞子を追うように設計されています。
現状、胞子の散布範囲は半径10kmにも及び、10kmはクロリスのテリトリーと言えます。」
「ちょっと待て、いくらなんでも広すぎるぞ。」
「で、どうするんですか。」
「そこで、コールドリミット作戦です。」
「ほう。」
「本作戦。言ってしまえば、冷凍作戦です。」
「冷凍作戦?」
「花の直上から液体窒素を散布。部分的に気候を変えることにより、ツタの成長を止めます。
のちに、テアで強引に凍ったツタを裂いて、コア、怪獣の心臓部に到達します。」
「実行に移せ…。」
「え、液体窒素なんて金かかりますよ。もう火炎放射と毒使ってカツカツなのに…。」
「かまわん…。」
「なにか不満でも?」
「ない。今回の作戦。見事だ。下がっていいぞ。」
「いえ。作戦は終わってません。」
「なに?」
「クロリスは適応する。」
「は?」
『何言ってんだ。こいつ。』




