表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新世界創造  作者: プラトー
第1章
2/112

邂逅

少女はゆっくりと瞼を開いた。


確かに瞼を開いたはずなのに、その瞳にはなにも映らない。

(暗い…なにもない。)

まるで世界が闇に飲み込まれたように、何も見えない。


不思議に思いながら、少しの不安と焦りをもって何度も瞬きを繰り返すうちに彼女はようやく理解した。


自分は深い暗闇の中にいるのだと。


(死んだのか?あれでもう全部終わったのか…?………くそっ!なんだったんだ私は!!)


苦痛も何も感じない。

本当に終わったのだろうか。

結局何も出来なかったことが悔しい。

感情の行き場も失い、自分自身がどうなったのかすら分からない。やるせない。


(これからどうすればいいのだろう…。)

不確かな思考と確かにそこにある暗闇。


どれほどそうしていただろうか。

一瞬の出来事だったのか、それとも永劫とも思える長い時間が経っていたのか彼女にはわからなかった。



ただ、確かなことが一つ。

遠くから声が響いたのだ。


低く、そして力強い声で。


「 光あれ 」


その言葉は、闇を切り裂くように響き渡った。

人生で会うべき人には必ず会わされる。 それも一瞬たりとも早すぎもせず、遅すぎもせず。という言葉があるそうです。

彼女にもその時が来たのでしょうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ