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伝説パーティーのあとしまつ  作者: うさみみ宇佐美
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プロローグ

https://kakuyomu.jp/my/works/16818093073145994826

この小説はカクヨムにも投稿してます

かつて魔王をパーティーメンバーと共に倒した"勇者アイリス"

パーティーメンバーの

"僧侶デュアン" "魔法使いアイ" "剣士ルーベルト"

そして

"もう1人の勇者ソラ"

その伝説は今もなお残っている

当たり前だ

それはたったの5年前の出来事なのだから……

そして、勇者は魔王を討伐したといってその後働かずに暮らせるわけではない

莫大な報酬を手に入れたものの

その分国から期待されているのだから……



勇者アイリスはソラに呼び出しを食らっていた

おそらく任務の話なのだろうな と感じたアイリスはソラの到着を待つ


「やぁアイリス 君に依頼したい任務があるんだ」

「どうしたのソラ?いつもは

『はいこれ頼むよ』

ってわたしに投げるくせに」

「今回は難解任務だからね」


難解任務

同胞が一度失敗した任務のことを指す

一度失敗すると

相手の情報が伝わり、警戒が強まるため失敗のリスクが上がるからだ


「いつも引き受けてるじゃない?どうってこともないわ」

「君はもう少し"魔剣持ち"の自覚を持った方がいいと思うな」


魔剣持ち

魔剣は国に20本しかない伝説の剣である

それを持っている持ち主

当然価格も高いためギャングや魔物に狙われる


「ん〜、でもさぁ…どうせそこら辺のチンピラだと魔剣に選んでもらえないでしょ?」

「確かに…魔剣は難しいからね…」


ソラは少し悩む素振りをして


「それでも今回の任務はいつもより危険なものだ

覚悟はできているかい?」

「……遺書は旅に出た時から書いてるわよ……」


勇者として旅に出るのは相当な勇気と覚悟が必要なことだ

しかも家族と仲がよかったアイリスは尚更

しかし旅にでる決断をしたのだ

だから遺書くらい書いてもおかしくはない

とソラは踏んでいたのでその読みは合っていたことになる


「……あんたに遺言くらい言ってあげるわ」

「おや?いきなりどうしたのかい?」

「……ソラ、今までずっとわたしの隣にいてくれてありがとう ソラがいなかったら魔王は討伐できてなかったんじゃないかって思ってたわ……

今のわたしがあるのはソラのおかげ

本当にありがとね」


ソラは目を見開き驚いている

どうやら少し驚いたようだ


「君のキャラじゃないね…… でも俺も君には感謝してるんだよ?

2人の勇者として切磋琢磨してきたじゃないか」

「そうね……2人で頑張ってきたわね」


アイリスがクスッと笑うとソラも笑みを浮かべる


「ちなみに今回は俺含むパーティーメンバーが全員別々に行動するんだ」

「……魔王討伐以降増えたわね……」

「それだけ俺達の実力が信頼されてるってわけだろ」


そうしてアイリスは出発する

これから起こる悲劇の予兆に全く気づかずに……



数日後

アイリスは任務を終え帰宅する

そこには1人の男が立っていた

アイリスは事情を聞くと


「アイリス様……生きておられたのですか……!」

「どういうこと?」


目の前の男は急に号泣し始めた

しかも自分が生きているから

確かに難解任務は危険だがこれまで何回も受けてきたのだ

アイリスはもう一度詳しく聞く


この男は国の人物であり、とある訃報と遺体が届いたという

それは、



アイリスを除く勇者パーティー全員の死体



「う……そ……でしょ……」



デュアンは半身を焼かれ、アイは上半身と下半身が真っ二つ ルーベルトは胸を貫かれ、

ソラに至っては原型を留めていない

魔力探知でなんとかわかったらしい


「アイリス様……どうされますか?」


男はアイリスに配慮した口調でこの後のことを聞く


「難解任務よ……ちょっとわたしに調べさせて あとこの件は国が関与したらダメね?

そう伝えてちょうだい わかった?」

「は……はい!わかりました……」


アイリスはこの任務を解決に導くと誓った


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