EP.4 見張りくん
僕は嘉神 悠。小学四年生。
唐突だけど、この頃誰かに見張られているような気がする。
「ねぇ、影くん鏡くん。なんか僕らこの頃誰かに見張られてない?」
『確かに。変な気配がいるね。』
『殺す?』
「影くん、そんな物騒なこと言わないで!!...とりあえず誘き出そうか」
『悠くんが怖い顔してる...』
ー同時刻。近くの電柱の上にて
『透視レンズを創っておいてよかった。そろそろ出る頃だな。』
ガチャン。
『この時間だとコンビニに行くんだな。
あそこらへん隠れる場所がなくて大変なんだよな。』
(あれ?いつもと違う道に行ったな。あそこだと暗いから道歩いても大丈夫そうだな。)
「見〜つけた。悠くんを見張ってた人。」
『!? 誰だ!!』
「ありがとう、鏡くん。...さて、見張りくん。なぜ見張ってたのか教えてもらおうか?」
『第二覚醒者⁉︎ だ、誰が言うか!!』
「じゃあ、これでも?」
『そ、それは!!限定チョコパン!なぜ僕の食べてみたかったパンを知っている!?』
「鏡というのは、人の心を移す物。それを応用したんだよ。
で?質問に答えてくれたらこの限定チョコパンをあげるけど?」
『こ、こっちにも守秘義務をいうものがあるのだよ。
しかし嘉神 悠、お前を僕の先輩に合わせることはできる。
僕の先輩も君に会ってみたいと言っていた。
一度帰って先輩に相談する。それでどうだ。』
「いいよ。じゃあ、これあげる。」
『ではさらば。後日。』
ー後日。
『いいか?』
「見張くん。どうしたの?」
『今日空いてるか?』
「空いてるけど、どうしたの?」
『先輩、いや藍元先輩から会えないかと言われているが、どうだ?』
「いいよ。」
『お前は警戒心という物がないのか‼︎』
「僕にはピープ達がついてるし」
『そうか。では行こうか。』
藍元先輩、どんな人なのだろうか。...ちょっと楽しみ
ー次回へ続くー