表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旧 三つの僕〜鏡と影と自分〜  作者: 優鈴-ゆうり-
4/8

EP.3 御影家の長男

僕は嘉神かがみ ゆう。小学四年生。

今日は特にやる事もなく、一人家でダラダラしてる。

ピーンポーン

「はーい。」

扉を開けると、みなとお兄ちゃんともう一人男性がいた。

「いらっしゃい、湊お兄ちゃん」

「お邪魔します、悠。今日はうちのにいちゃんを紹介しようと思ってな。」

「わかったよ。積もる話もあるだろうから上がってください。」

「ありがとな。」

「お邪魔します。」


ー嘉神家リビングにて

「じゃあ、改めて...」

「湊の兄の御影おかげ ひびきです。よろしくね。」

「よろしくお願いします。」

「そんなにかしこまらなくて良いんだよ。私も能力者だし。」

「え?」

御影おかげ家は10代までに必ずシャドウ・ピープが現れるからね。

私は15歳の時のクリスマスに発言してね。」

「...シャドウ・ピープ?」

「ああ、そこから知らないんだね。じゃあ、僕にも...お兄ちゃん呼びしてほしいな。」

...?少なくとも弟二人いるよね?

「なんで?って顔してるね。なんで、か。湊はどっちかというとイケメンだったし、

そう..ああ、末っ子ね、そうは前は悠くんみたいに可愛かったんだけどね、

今は反抗期で...。湊と蒼の間のるいって子は4年前交通事故で亡くなって...」

「可哀想...。響お兄ちゃん、よしよし。」

「可愛いかよ。」

「...にいちゃん。可愛いのはわかるけど、話がほっこり方面に脱線してるよ。」

「うん。..ゴホン。では、悠くんの能力は湊に聞いてるよ。鏡と影の能力だったよね。

この世には鏡と影とお化けの能力があるんだ。

鏡の能力の正式名称はミラー・ピープ。別名天使と呼ばれてて、

簡単に言えば、昔天使と呼ばれていた種族の突然変異で生まれた種族だね。

影の能力の正式名称はシャドー・ピープ。別名は悪魔。

この種族もミラー・ピープと同じ。昔悪魔と呼ばれていた種族の突然変異で生まれた種族。

お化けの能力の正式名称はゴースト・ピープ。

これはシャドー・ピープとミラー・ピープの突然変異で生まれた種族。比較的仲介役の種族だね。

それを全部まとめてピープと呼ぶんだよ。」

「へー。知らないことばかりだな。」

「次に、生まれつきと覚醒の違いについて話すね。

まず、生まれつきとはその名の通り生まれた時からピープたちを認識できている存在。

または生まれる前、前世から契約してるものだね。

次に覚醒は10代、遅くても20代にピープと話せるようになる者。

その他にも悪魔や天使と契約した者だね。」

「へー。難しい...。」

「申し訳ないけど、もう少しだけ、話させてね。

生まれつきは1000年に一度生まれるか生まれないかぐらいの希少で、

主にシャドーとゴーストかミラーとゴーストといるんだよ。

シャドーとミラーっていうのは本来あまり仲が良くないんだよ。

そして確認されているのは紀元前。伝承ではシャドーとミラーの能力が一緒だと、

ゴーストのピープも現れるという。君はそれだけ希少な存在なんだ。

他人に伝えると、誘拐されるかもしれない。あまり他人に言わないようにするといいね。」

「わかった。」

「あらら、湊寝ちゃってる。」

「色々と話してくれてありがとうございます。響お兄ちゃん。」

「長居してごめんね。今度何かあったら相談するといいよ。」

「ありがとう。また来てね。」


ーその後御影家にて

「悠かわいかっただろ。」

「最高だな!」

「デレデレ〜。...ところであの事は言わなくて良いの?」

「ん〜?あー。影くんからお誘いが来てること?」

「それもそうだけど。シャドーの危険性とかさ。」

「あの子は、まだ子供だ。

その上心の支えになっている影くんがもしかしたら先祖返りで悪魔そのものだって知ったら...

あの子には酷だ。しかし、大丈夫さ。生まれながらの能力者のピープは先祖返りなんだから。

ミラーがカバーしてくれるよ。...それが狙われる原因なんだけどね。

だから1000年に一度しか生まれないわけだし。」

                                  ー次回に続くー

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ