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旧 三つの僕〜鏡と影と自分〜  作者: 優鈴-ゆうり-
3/8

EP.2 夏祭り

僕は嘉神かがみ ゆう。小学四年生。

今日は楽しいことがある。

今日朝、みなとさんからLINEで

「今日夏祭り行くか?」

と誘ってくれたのだ。

「でも鏡くんはどうしよう?」

「俺は影としていられるからな…。

そうだ!ストラップ式の鏡を持っていけばいいんだよ!」

「鏡くんはそれで大丈夫?」

「僕はそれでも大丈夫だよ。それより僕も一緒に行けるのが嬉しいな。」

「じゃあ、決定ね!」


ーってことがあって今は6時丁度。

予定時間ということでドキドキしながら部屋で待ってる。


ピンポーン


「悠?隣に住んでる御影おかげさんの次男の湊くんが迎えに来たわよ。」

お母さんには能力のこと諸々は秘密にしてる。

湊さんについては、

「この頃公園で会って、それから仲良くしてもらってる。」って言ってる。

...本当のことだし、いいよね。

「はーい。」

ダダダダダッっと階段を駆け降りた。

玄関に着くと、浴衣姿の湊さんがいた。

元々美形だったけど、浴衣姿は一際ひときわ綺麗だった。

「どした?」

「いや...ちょっと、驚いちゃって」

「へぇー。じゃあ行くか。」

お祭り会場は湊さんと会った公園の近くの神社で行われている。

「うわー。」

僕がはしゃいでいるのを見て、湊さんがふわっと笑った。

不思議だなーって思ってたら顔に出てたみたいで、

「どした?」

「いえ...。さっき僕が少しはしゃいでいたら、

湊さんが笑ったので、なんでかな〜と思って。」

「ああ。いつもしっかりさんて感じだったからな。子供なんだなと実感してな。」

「そうなんだ。」


ーその後もお祭りを楽しんで、リンゴ飴や水風船を買って楽しんだ。

「湊さん、ありがとうございます。」

「こっちこそ。楽しんでくれて何よりだよ。」

「本当に楽しかったです。」

「あのさ...。前から気になってたんだけど、タメ語でいいんだよ。

湊さんじゃなくて、お兄ちゃんでいいんだし...」

「じゃあ...わかり...わかった。」

「最初は無理しなくていいからさ。」

「多分敬語が口癖になってるんだと思い..思う。

でもね...僕にもお兄ちゃんいるんだ。僕は次男だから。

お兄ちゃんはもう大学生だから、家にはいないんだけどね。」

「じゃあそういう時は、湊お兄ちゃんって呼んでよ。

うちの末っ子は生意気で、呼んでくれないんだよ。」

「うん。わかったよ。湊お兄ちゃん。」

「かわいい...。」

「かわいいってなんなんですか!?」


ーガイガイワチャワチャと話してる間に家の前に着いた。

「じゃあ、またな。」

「うん。また遊んでね。」

「ああ、おやすみ。」

「おやすみ。いい夢みてね。」

僕はお兄ちゃんに見送ってもらい、ベッドに寝転んだ。はしゃぎすぎたようで.....疲れた。

「楽しかったな。また遊べるかな....」


     ーおまけ。帰った後のみなと。ー

「ただいまー。」

「おお、おかえり。どうだった?楽しかった?」

「ああ。隣の次男坊、悠くんっていうんだけどな、めっちゃ可愛かったのさ。

にいちゃんも会って話せばわかるよ。とてもいい子だよ。

あと、言い忘れていたんだけど、あの子、影と鏡の能力者だよ。」

「ふーん、そうか。」

ボソッ「ちょっと会ってみようかな」


                             ー次回へ続くー

読んでいただきありがとうございます。1ヶ月ちょい更新してませんでしたが、またぼちぼち始めます。

これからも応援していただけるとありがたいです

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