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それをあなたは

 良心の価値がひどく軽視されていると思う幼子よ。

 あなたに世界を託したくてこれを書きます。


 それをあなたは迷惑に思うかもしれない。

 始めは思わなくとも、いつかついに思うときが来るかもしれない。

 倒れいく戦士達のなかに立って、絶望の底で私を恨むかもしれない。

 それでも私は語ります。


 その知識は、あなたを不幸にするかもしれない。

 しかしもしするなら、あなたが良心の価値について矛盾を見ている場合だけです。

 そして前提となるそのセンスは、私が与えたものでは決してない。


 あなたの内にその聖霊を宿した者は、天にほかならない。

 聖霊を宿した者が、義に苦しむのは運命でしょう。

 その意味で、聖霊を宿した子供達は戦士である。

 知識は、彼や彼女の行く末を少し不幸にはするかもしれない。

 しかし、戦士としての使命をまっとうするためには、力になるはずです。


 つまり、あなたに世界を託した者は天であって。

 あなたには生まれながらにそれが託されていると知ることになる。

 ゆえに、私がそれを託すとは言っても、その意味は限定的です。

 託されていない者に託すことはできないし、託されている者には託すことになる。


 私が示す知識は、完全な物ではありません。

 三流の戦士が迷宮をさまよって記した地図のようなものです。

 遠い昔に私もそうして託されたし、私達が人である以上、完全ではありえない。

 しかし唯一の真実は存在し、真実との距離として価値の程度も存在します。

 完全ではない。しかし一流の物を伝える自負は持っています。


 良心の価値がひどく軽視されていると思う幼子よ。

 あなたへの愛と、世界への愛において。

 あなたに世界を託したくてこれを書きます。

 ご武運を、心からお祈りします。

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