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第79話 やり過ぎてしまった!

お待たせしました!それとすいません!お待たせしたわりに文字数少なめです。

 さぁ皆様!朝でございますよ!いやぁいい気分だな!とても晴れやかな気分だよ。横には先程までお相手をシテ頂いていた侯爵家ご令嬢のカミラさんが寝ています。いやぁ、良かった実に良かったですよ。コレでもかっ!という程にスッキリ致しました!どうやら知らずしらずの内にストレスとかアレとか溜まっていたようだ。昨日とは全然調子が違うんだよ。今回はカミラさんに誘われて良かったよ。



 寝ているカミラさんの頬に軽く触れる程度にキスをしてから、ベッドからこっそり下りていく。まだ時間が早いから眠っていてもらおう。俺はすっかり目が覚めたのでこれから屋敷の材料を加工してに行く事にした。



 服を着て部屋から出るとそこに丁度リィサが来た、もしかして俺が出てくるのを待ってたのかな?



「ユーラおはよう、カミラさんは?」


「まだ時間が早いから寝ているよ、カミラさんに何か用でもあるの?」


「用があるとしたらユーラの方かしら?時間は大丈夫?もしよければ少しだけ話がしたいのだけど?」


「うん、リィサに声を掛けられなかったら早いけど材料を加工しに行こうかと思っていたけど、話があるなら時間は取れるよ?」


「本当に?邪魔になったりしてない?」


「大丈夫だよ、する事が無かったから早めに作業をしようとしていただけで急がなきゃいけない訳じゃないからね。」


「そう?それなら良かったわ。ならここで話すのも何だから、食堂にでも行きましょうか?少し早いけどこのくらいの時間から既に準備してあるらしいから。」


「へぇ、そうなんだ?それは助かるな、今日の朝食は向こうで適当に何か魔物でも倒して食べようかと思っていたから丁度良かったよ。」


「じゃあ行きましょうか、ユーラ…。」



 歩きながら俺に右手を伸ばしてきたので、その手を取り恋人握りをしてみた。おぉぉぉ!これ何気に初めてしてみたけど、何かとても恥ずかしいんだけど!俺だけが恥ずかしいのかと思って隣を歩くリィサを見ると、どうやら恥ずかしいと思っていたのは俺だけではないようでリィサの顔も真っ赤になっていた。傍から見たらさぞかし初々しく見える事だろう。こういうのも良いなと思える一時だった。



食堂で食事をしながらリィサと話した事は「自分達にも俺の手伝いを出来ないか?」だった。しかし、それに対して俺は「今回は…。」と断らせてもらった。別に意地になっている訳でもなければ、捻くれて言ってる訳でもない。ただ単純に今の自分が何処まで出来るのかを試してみたかったからだ。

 今の自分がどれくらいの技術を身につける事が出来たのかを知りたかった。今の時点で目指しているのは連枝さんと大樹さんを超える事だ。だからこそ今の自分に出来る事は自分でやりたいのだ。そうでもないとおじいちゃん達の家を俺が建てるなんて出来る訳ないしな。是非とも頑張りたいところだ。



 食事を終えてリィサには一言謝ったあとにダンジョン3階層へと移動して作業に掛かった。昨日の続きを始めた。発温石はどう加工しようかと思案していたけど、あまり複雑に考えすぎておかしな物が出来上がっても嫌なので単純に作る事にした。



 集めた発温石を同じサイズの四角柱に型作りしてドンドン作っていく。これに関しては侯爵の意見を取り入れず確定として作っていく。スキルのおかげで製作が捗り気づけば屋敷に使うには十分な数を確保できた。



 天井材も作らないといけないが、ある程度形にしたいので発温石を元にした壁材で屋敷の外観を組み立てていく。そうだ!忘れるところだった!壁材を組み立てる前に付与魔法を施して置かないとね。



 付与の内容は【連結】だ、組み立てた後に瓦解したのでは洒落にならないので付与魔法に頼る事にした。連結は文字通りの効果を生み出す物で、上下に重ねたり左右に隣り合う物を継ぎ合わせる為の物だ。これならぶつかったりちょっとした揺れくらいなら倒れたりしないだろう。検証はしないといけないだろうが、今まで試してきた付与魔法の実績から大丈夫ではないかと思ってる。



 さて、今から組み上げていくが一個ずつ積み上げていてはどれだけの時間が掛かるかわからないので、ここでも魔法を使っていく。一度空中に持ち上げてそれを某ブロックゲームよろしく設置していく。これなら対して時間も掛からないしちょっとしたゲーム間隔があって俺自身も楽しい。この調子でガンガン積み上げていくぞ!



 あれから1時間程経ってどうなったかと言うと…全部積み上がってしまいました。いやぁ~何かね?とても夢中になってここにはこうだ!とかここの隙間にこれだ!ってやってたら…いつの間にか全部の外壁が積み終えていた。



 どうにかもう少しだけやりたいと思ったが、もう外壁は施工終了済みなら他にはとそこで思い出したのが床材だった。これで続きができそうだな?と、しかし、だ!この床材に関しては侯爵にこれでどう?と意見を聞いてから施工したいと思っていたので、今手を出してしまうとその確認ができなくなってしまう。だけど…ちょっとぐらいなら?いやいや!それはイカン!長く使う屋敷だからこそ建築主の意見は重要だ…けど、す、少しだけ、少しだけなら良いよね?試し!ちょっと雰囲気を見るために試すだけだから!ちょっとだけだから!・・・・・。



 あ~ハハハ、やっちまった!屋敷全部の床を敷き詰めてしまった!ちょっとのはずだったのに、枚数を置く度に無骨な見た目をしていた床が綺麗になっていく様を見て、これもっと範囲が広がったらすっごく良いんじゃないか?と思ったのがマズかった。気づけば全ての床に調子よくポンポンと並べていってしまった。これは…もう…良いかな!早く完成すればそれだけ待たせないですむからね?



 それから結構な時間が経ち俺は目の前に建つ豪華な屋敷を見て固まっていた。床材を敷いた後に反省をした俺は自重しようと思っていたにも関わらず、今俺の目の前にはほぼ完成と言ってもいい屋敷が建っていた。やっちまった…先程までの建築主に対してどうたらこうたら言っていた自分は何だったのか?唯一各所の扉などがまだ取り付けてないくらいだ。既に調理場や風呂場などまで俺は作り上げていた。どういう事?魔法が使えて作業が捗るとはいえやり過ぎたかもしれない。



 しかもあれだけ散々悩んでいた天井材に関しても詰まっていたとは思えない手際で材料を加工してしまった。【風断ちの木】を加工してそれを天井材にしたのだ。その理由はこれって天然で防音効果みたいのがあるので、もし万が一天井裏に忍び込まれたとしても部屋の中の音が一切天井裏には聞こえないのだ。物は試しにと加工した板の表側から音が鳴るようにして裏側に回ってみると…音が聞こえなくなったのだ。この特性を利用して天井材にピッタリだ!となった訳だ。



 それからはまるで天啓を受けたかのように作業が進み、あれよあれよという間に完成に近づいてしまったのだ。こうなってくるともう完成させても良いのではないかとも思うが…どうしようか?どうせなら俺の独断で作ってしまって採点を受ける形にしてしまおうか?駄目だと言われたところだけ後々修正するのはどうだろうか?かなり行きあたりばったりな気がするが、それはそれで自身の勉強にもなりそうだ。反省するところはして今回はこのまま進めてしまおう。




少し身の回りがパタパタしておりますので、投稿間隔に空きが出てしまうかもしれませんがお待ちいただけると幸いです。よろしくお願いします。

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