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第66話 セルスのお願い

すいません!かなり空いてしまいました。あと文字数は以前あとがきに書いた通りの4000文字程度にしてみました。

 寝たふりしたサキュバスさんの側に行き如何にも状況を確認する風を装う事にした。それにかこつけてイタズラしてやろう。



「まだ寝てるみたいんだな…ちょっと異常が無いか確認してみるかぁ!」



 あえてわざとらしく大きな声で今からそこに行くぞ?と言わんばかりに言ってみた。一瞬だけピクリとしたね、それでも起きないのか…ならあとは実行あるのみよ!



「まずは心臓が動いてるかの確認をしようかな?どれどれ?」



 今からするよ?と声に出してから行動する…俺がサキュバスさんに着せたのは薄手の生地の衣服なのでうっすらとお胸様が見えていたりする。そこに合わせる様に耳を当ててみる。ほんの僅かにだがピクッとしたが、あえて気にせずに胸に耳を当て続ける。

 大きさもさる事ながらやはり柔らかさがいい。それに服を着せた先ほどとは違い今は生きている者としての温もりが感じられるのでなおいい感じだ。



 この状態を長く楽しみたい所ではあるが、それでは目的を果たせない。目的はあくまでも寝たふりしたサキュバスさんが自らの意思で起きてもらう事だ。なので、次のステップへと進もう。



「心臓はしっかりと動いているね。なら、次は呼吸をしているかを確認しておこうか。」



 今度は呼吸の確認と称して口に耳を当ててみる。すると、微妙にフフっと聞こえた。おや?とうとう観念して起きるのかな?と思ったが、どうやら違ったらしく俺がしゃがむ際に彼女の脇腹近くに触れた為くすぐったい様だった。なるほど…その手があったな…。



「呼吸も安定してるみたいだね。なら、今度は反応するかの確認をしてみよう。」



 すると、何か嫌な気配でも感じたのだろうか?急に彼女の体がプルプルとし始めた。あくまでも、よく見ていれば気づくかな?というレベルだけどね。

 そして!反応を見るのに最も適した行為とは何か!それは……くすぐりだ!…まぁ平たくいえば脇をこう…コチョコチョ~と、ね!反応を見る為の行為としては最上級と言えるだろう!

 では早速実行開始だ!



「え~では…失礼して…そ~れコチョコチョ~。」


「ふぇ?…ヒッ!ちょっ…あ、あははははは…待って!あははははは…お願い…ひぃ…ひぃ、お、起きます…起きますからって…あははっは…も、もう起きてるじゃないですか!止めてくだ…ひ、あははははは…と、止めて~…。」



 ん?何故起きたのにやめないのかって?それはね?くすぐるたびに雄大なお胸様が薄い生地の服越しにプルプルふるえているのを見るのが楽しいからさ!

 目の保養を兼ねて行っていた行為だが、側で見ていたレナリアさんが止めに入ってきた。



「ゆ、ユーラさん!流石にもうやめて上げて下さい!これ以上は可哀想ですよ!」



 レナリアさんに止められてしまったので仕方なく脇をくすぐる手を止めた。もう少し見ていたかったがこれ以上は確かに可哀想かもしれない。それと…周りの皆の目がひっじょーに冷たい…集まる冷ややかな視線はキツイものがあった。念の為、大丈夫なのかという確認をしようとサキュバスさんに再度近寄ろうとしたら…なんとサキュバスさんがさめざめと泣いていた。



 あ…ヤバい…もしかしてやりすぎちゃった?サキュバスさんを介抱しているレナリアさんを見ると目が『やりすぎです!』と言っていた。…これは…先手を打つべきかもしれん!手遅れになる前に先手必勝なり!そう思うのと同時に俺は素早くサキュバスさんの前に行き、ある行動を取る!



「すいませんでしたーーー!」



 そう日本人が古来から謝る為のスタイル…土下座である。俺的には五体投地でもいいのだが、見る人によっては悪ふざけをしていると見られる可能性もあるので、今回は土下座をする事にしました。





 しばらくしてようやくサキュバスさんが落ち着いてきたので、再度謝る事にした。



「マジですいませんでした…。やりすぎた事を反省しております。どうかお許しいただけないでしょうか。」



 平謝りだった。この状況で勝ち気になれる自身はなかった。ひたすらに俺が悪いので、謝り続けるしかなかった。



「あ、あの、もう良いですよ?十分謝っていただけたのでこれ以上は……。」


「おぉ…ほ、本当ですか?ありがとうございます!」



 ようやくお許しの言葉が出たと思ったら、横からモニカがいらん事を言いだした。



「え~本当に許していいの~?ユーラくんってすぐ調子に乗るからもう少し反省させた方が良いんじゃないの?」



 おのれモニカめ!覚えていろよ?そんな事を言うやつは後で必ず仕返しをしてやる!サキュバスさんに言われるのは仕方ないが、同じく調子に乗るお前にだけは言われたくないんじゃ!



「いえ…本当にもう十分です。ですからもう頭を上げて下さい。それともうお立ちになって下さい。この様な岩でゴツゴツした場所にいつまでも膝をついてますと、怪我をされてしまいますよ?」



 あぁ…えぇ子や…俺はこんないい子にあの様な仕打ちをしてしまったのか!俺はなんて罪深い事をしてしまったのだ!これからはモニカにやる事にしよう、あいつなら別に構わん!



「っ!!…なんだろう?何か今すごく背筋がゾゾッとしたよ?ん?うぅ~ん?まぁいいか。」



 勘のいいやつだ、だが気づかれてはいないのでいつかサキュバスさんにした事をしてやろう。



「本当にごめんね?それと体の調子はどうかな?どこか痛い箇所とか無いかな?言ってくれればすぐにでも治す事が出来るから。」


「いえ…ソレに関しては大丈夫です。それとは別なのですが…聞かせて頂きたい事があるのですが…よろしいですか?」


「えぇ俺達が知っている事であれば問題ないですよ。」


「そうですね…知っているだけでいいのでお答えして貰えれば…。その……ここに居た人達はどうなったのでしょうか?見た限りではあなた達だけがここに居るようですし、それに……気の所為でなければ建物がかなり破壊されてる様に感じます。一体ここで何があったのでしょうか?」



 むぅ…これは困ったなぁ。俺達もここに入ってきたのは初めてだし、知っている事はほとんどない。だが、一つだけ確かな事がある。それは…かなり前からここが廃墟だったであろう事だ。どうするか…そのまま正直に答えるか?それで精神的なショックを受けるのはほぼ間違いないだろう。でも、こうやって正面から教えてほしいと言ってる上に、それに…彼女は自身の目で周囲の建物を見ている。おそらくだが彼女自身の中では何が起きたのか分かった上で聞いてると思う。それならば下手に隠したりせずにしっかりと俺達が知っているを教えるべきではないだろうか?と俺は思っているのだが…一応【ハイ・テレパシー】で皆の意見も聞いておこうか。



 ………………一応確認はしたが…皆の意見をまとめるに俺に託すとの事だ。どうやら面倒を見るなら最後まで見ろ。という事らしい。おそらくだが若干の嫉妬も混じってる気がしないでもない。決して口に出しては言えないが…。まぁそれはいいんだ、うん俺もサキュバスさんの色気にちょっと…少し?いやまぁかなり期待したからね?きっとその微妙な気配を読まれたのだろう。って違う!そうじゃなくて!俺の判断かぁ…うん、そうだな。下手に隠さず知っている事を伝えておく事にしよう。なんかこう…裏切りの気配に敏感そうなんだよね?なら、ここで嘘を教えて裏切られたと思われるのも嫌なので、ちゃんと伝えておく事にしよう。



「えぇっと?名前は…何て言うのかな?話す前に是非教えて貰えると助かるよ。」


「私の名前はセルス…セルス・ヴァーキュラといいます。その…私は人ではなく……サキュバス…です。」



 うん、知ってる。名前も知ってるし種族も知ってるけどあえて聞きました。流石に今の段階で俺が鑑定を出来るのを教える事は出来ないからね!



「そっか、よろしくねセルス。俺の名前は新石優良、優良で良いよ。」


「ユーラさん…ですか。よろしくお願いしますユーラさん。それで、ここがどうなったかを教えていただけるのでしょうか?」


「うん、あまり詳しい事は俺達も知らないけど…知ってる事だけ言うとね?ここはかなり昔から既に人がいない廃墟になっていたみたいだよ?流石に詳しく知る為には一度街に戻ってここのダンジョンを詳しく知ってる人に聞かないとわからないかな?」


「昔から…ですか?どれくらい昔なのかは街に戻らないとわからないですか…。あの…不躾なのですが、もしよろしければ私を街に連れて行ってはいただけませんでしょうか?その…もしその願いを聞いていただけるのであれば…そ、その、ほ、報酬としてわた、私を差し上げますので!お、お願いします!!」



 おっと!そんな事を言っても良いのかい?お嬢ちゃん。おいちゃんはこれでもかなりの底なしだから一度求めたら二度と手放さないよ?それでも良いのかい?



 俺から発するイヤラシイ気配を感じ取ったのか、胸を抑えて俺を見てくるサキュバスさんもといセルス。知ってるかい?セルス?その仕草は男にとってはグッとくるものなんだ。逆効果なんだよ?



「君がいいなら俺は構わないよ?一緒にイク?…街に一緒に行くか?」


「一瞬イヤラシイ気配を感じた気がしますが…自分で言ったのを反故にする気はありませんので、問題ないです。なので、お願いしてもよろしいですか?」


「イイんだな?皆ももちろんイイんだよな?」


『問題なし!』



 妙に声を揃えてきたな?こんな所に寝かされていた彼女の境遇に同情でもしたのだろうか?まぁ、皆が良いなら良いだろう。俺も若干…いやかなり期待してるし…ね!



「なら善は急げだな!さっそくここから撤収しようか?」



 皆にこのダンジョンからの撤収を持ちかけるとセラに声を掛けられた。



「ねぇユーラ、さっきの行き止まりにあったあの扉はどうするの?結局諦めちゃうの?中が気になっていたから、もし諦めるなら残念ね。」


「扉?……あ!…。」


「あ!ってちょっと?もしかして忘れてたとかじゃないわよね?」


「い、いや?忘れてないよ?ただ…あれだよ!鍵もないしどうしようかなぁって考えていたんだよ。」


「………ふ~ん、まぁ良いわ。気にしないでおく。忘れてた訳じゃないなら開けてから帰りましょ?」


「あ、あぁそうだな!そうしよう!」



 あっぶねぇー!思いっきり忘れてたわ~。スクラップサーペントを倒した後からはずっとセルスの事ばっかり気にしていたから、すっかり抜け落ちていたわ。なんとか?誤魔化せたようだし、街に帰る前に開けておく事にしよう。何度も往復するのは面倒だ。

遅くなってすみませんでした!私情でおもいっっっきり時間を取られました。楽しい事や嬉しい事なら良いのですが、そうでもないのでがっかりでした。来週からは執筆時間をもう少し取れそうです。あと新作も考えてます。コッチをメインにしてもう一本書けたら良いな~と思ってます、が!これも時間が取れたら書いて投稿してみます。今はまだキャラや舞台設定を考え中です。ちなみにまた異世界系を考えてます。またかよ~と思うかもしれませんが、すいませんね?作者は異世界系が好きなんですよ。

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