第64話 割とどうでもいい…
なんとか1週間は開けずにすみました…。
皆が見ていない内にサキュバスさんに触れまくって服を着せてみたのだが…盛り上がる事はなかった。その理由がね?仮死状態になっているせいか生物が持つ温かみが限りなく無くなっており、かなり冷たくなっていたのだ。わかりやすく言うと冬場に重度の冷え性の人に触れるような感じ。生きているのは確かなのだが、凄く冷たいのだ。スケベ心を出して着替えをして上げたのだが、冷たい肌に触れて一気にスケベ心が消沈…。後は黙々と着せていったのだ。
いや、まぁ…ね?スケベ心を出した自分が悪いのだが、目の前に仮死状態とは言え生きてると分かってる美女がいたら…期待してしまったのですよ。えぇ、えぇ分かっておりますとも!自分が悪い事ぐらいはね…。でもね?仕方ないんだよ!日本にいた頃は全くモテもしなかった自分がですよ?色々なタイプの美女・美少女と付き合える様になってしまった事で、次は…と欲望を抱いても仕方ないとは思いませんか?絶対に叶わない夢が叶うと知ってしまったら、欲しくなってしまったんです!すいませんでした!!
自分の心の中でしょうもない葛藤をしていたら、モニカ達を休ませていたリィサがいつの間にか側に来ていた。チラッと横目で見てみると……何か冷めた目で俺を見ている。もしかして、コレはアレかな?『お前…また違う女とヤル気か?おぉ?』ってやつなのだろうか?めっちゃ怖いんだけど!
俺の心を読んだかのようにリィサが妙に優しげに話しかけてきた。
「ねぇ、ユーラ?コレはどういう事なのかしら?確かさっきまでは鎧を身に着けた遺体が納まっていたわよね?何がどうなるとほんの少し目を離した間に鎧を着た遺体がこんな美女に変わるのかしら?もしよければ教えてもらえないかしら?」
「俺が教えて欲しいぐらいだよ。ハッハッハ!」とは口が裂けても言えない雰囲気だ。一つ言葉を間違えばどうなるのかわかったもんじゃない。女性は怒らせると怖い存在なのだ。下手な言い訳は身の破滅だ、ここはちゃんと本当の事を言うべきだな。
「え~と…実はだな?リィサ……。」
あえて隠さず誤魔化さず懇切丁寧にどうしてこの宝箱もとい聖棺に鎧を着た遺体がスタイル抜群の美女に変わったのかを説明した。ここでしっかりとした説明をリィサにしておかないと後で全員に囲まれて説明をしなくちゃいけなくなる。そうなったらまともに説明を出来る気がしない。緊張と何が起きるかわからない恐怖感からカミカミの説明になりそうだった。なので、ここで以下にリィサに判りやすくかつ納得させる事が出来るかで今後の俺の状況が変わってくるだろう。
俺的にしっかりと説明をしたが…さて?判定や以下に!
「ふぅ…そう、分かったわ。そんな事があったからああやってスタイル抜群の美女がいたのね。私はてっきりいつもユーラがよく使うあの特別な部屋にそこに寝ている女性を匿ってて今のタイミングで出して寝かして置いたのかと思ったわ。疑ってごめんなさいね?ユーラ。」
何故その様な生々しい想像をしたのか…。コレはアレか?俺ならそういう事をやりかねないという事なのだろうか?確かに俺はこの世界に来てからかなり?だいぶ?女性に対してだらしなくなってるとは思うが…だからといってリィサ達が見てない所でわざわざ女性を引っ掛けて匿う様な事はまではしてない!……今の所は…。
「ま、まぁとにかくそういう事だからさ?取り敢えず今の問題はこの人をどうするか?なんだよね?」
「そうは言うけど、もうどうするかは決まってるんじゃないの?ユーラ?」
「あぁ…まぁ出来れば助けて上げたいとは思ってるんだよね?その方法も知ってる事だしね?」
「………ユーラは、ユーラはどうしてその人を助ける方法を知っているの?ここに来たのは初めてよね?そもそも前の街…トライフルが初めて訪れた街の上にこの世界に来てから初めてダンジョンを訪れるとも言ってたわよね?だから罠や仕掛けの類に関してもあまり知識を持っていないはずよね?それなのにこの人を助ける方法だけを知ってるの?……ねぇ、ユーラ?何か私達に隠し事をしてない?」
助ける方法から一気に俺の核心を突いてきたな?流石は元諜報員だ。たったこれだけの情報で俺が隠していた事をあぶり出すとは!!とは言ってもいずれはバレただろうし、これは仕方ない事かもしれないな。しょうがないな、先触れでリィサにだけでも鑑定の事を話しておくか。
「リィサ…今他の皆はどうしてる?」
「モニカとかシェイラ達を介抱しながら休憩するって言ってたわよ?それがどうかしたの?あぁちなみに私がここに来たのはユーラが何をしてるのか気になったからよ?」
「うん…そうか…ならリィサにだけ先に話しておく事にするよ。リィサ、俺はね【鑑定】というのが出来るんだ。正確なスキル名は【真理を見抜く者】。このスキルの効果は相手、またはその物のあらゆる情報を見る事ができるんだ。俺がそこに寝ている女性を助ける方法を知っているのも【真理を見抜く者】を使って彼女を【鑑定】したからだね。どうかな?納得してくれた?」
俺が打ち明けた内容を聞いたリィサはかなりの驚きだったようで、今だに衝撃を受けているようだ。それもそうか…この世界で俺だけが持つオンリーワンと言ってもいいスキルだからな。きっと、どう判断していいのかがわからないのかもしれないな。
「真理を見抜くってそれじゃあ…まるで神様……っ!!ユーラ…もしかしてその【真理を見抜く者】って言うスキルはお祖父様やお祖母様から授かったスキルなの?」
「そうだよ。俺がこの世界で生きていくのに不都合を抱えないように…且つ俺がいつでも誰に対しても優勢でいられるようにと配慮してくれたんだよ。」
「デタラメだわ、そんなの。既にユーラ自身が神と言ってもいい存在じゃない。そんなの貴族どころか国でさえも………もしかして国に囲われたり脅されないようにって事なの?」
オォウ!リィサは一体何処まで読み切っているんだよ。ちょっとした情報でここまで核心にたどり着くとか…勘が良い、なんてレベルじゃないな…浮気とかゼッタイに出来そうにないね!しないけど。
「そうだよ、それで合ってるよ。俺が一つの国に囲われないように、囚われないように、脅されないように、全ての脅威から守る為に俺の為だけに創られたスキルなんだ。どう?驚いた?」
「驚いたなんてものじゃないわ……私達はとんでもない人の恋人になったのね。ユーラには逆らわないようにしなきゃいけないわね?」
「いやいや…そんな事気にしないでよ?変に特別扱いするような見方をしないで欲しいんだけどな?」
「フフ…流石に冗談よ?そんな事しないから安心して頂戴?」
「はぁ、自分で言っておいてなんだけど、本当に普通にしてくれよ?別にああ言ったからって特別扱いして欲しい訳じゃないから。」
最近のリィサはちょっとばかりお茶目な事を言うようになってきたなぁ。ようやく馴染む事が出来るようになったのか、はたまた俺が皆を巻き込んでやらかしたあたりから何か思う事でもあって俺に対して接し方を変えたのか…どちらなのかはわからないが以前より温かみが増した気がする。特に何かあった?とか聞き出したりする必要はないだろう。
「どうしたの?ユーラ?何か考え事かしら?」
「ちょっとリィサの事を考えてただけだよ?」
「私の事?何かしら?それは教えて貰える事なのかしら?」
「別に悪い事ではないよ、リィサが以前にも増して優しくなったなぁって思ってただけだよ。」
「!!…もう、ユーラはそうやって私達を甘やかしていくのね?悪い人だわ。」
「でも悪い事では無いだろ?思った事をしっかりと言葉にして伝えたかっただけだよ。」
「そうね…悪い事ではないわね。そうやって言葉にしてくれるのは嬉しいわ。ありがとうユーラ。」
そう言いながら俺に寄り添ってくれるリィサ。こうやって一番俺に近い所にいてくれるんだよなぁ。ほんと…リィサにはいつも支えて貰ってるな。ここから出たらちゃんとした物を作って渡してあげたいな。もちろん皆にもちゃんと作るが、こういって良いのかわからないがこの世界で一番初めに恋人になったリィサには特別な思いがあるので、是非とも良いものを作りたい所だ。
「リィサさ~ん、ユーラさ~ん。お茶を準備したので休憩にしませんか~。」
「あら?二人の時間はもう終わりみたいね?随分と早かったわね。もしかして見られてたのかしらね?」
「ユリーナさんがそこまで考えて行動するのかなぁ?あの人どうも天然っぽいんだよなぁ。」
「甘いわねユーラ。そう見えるように行動してるとは思わないのかしら?ユリーナって結構計算で動いてる事があるのよ、知らなかった?」
「え?嘘っ!マジで?うわぁ…もしそれが本当なら俺人間不信になるかも?」
「何言ってるのユーラ?女なんてどこかしらそういう所があるものよ?私達だって人間なのよ?自分にとって有利になる事を考えて行動する事だってあるわよ。自分の欲を満たしつつもそのうえで自分にとって大切な人といられる。一緒に過ごしていく事が出来る。そう出来るのならそれはそれで良いとは思わない?」
「それならまぁ…うん、良いのかな?」
「あまり深く考えてもしょうがないわよ?私達はユーラと一緒にいられて幸せ、ユーラは私達とイチャイチャできて幸せ。どう?嫌な気分では無いでしょ?」
「それはもう!いつもお世話になっております。」
「いいえこちらこそ。いつも可愛がってもらえて嬉しいわ。なにより嬉しいのはいつも平等に全員を愛してくれるのがとても嬉しいわ。まぁでも…最近はモニカを特に贔屓してる気がしないでも無いけどね?」
おっとぉ?ここでまさかの口撃を受けるとは!そこまで言うのならば!俺も普段の心からの感謝の意をリィサにぶつけよう!きっと感激してくれるに違いない!このダンジョンから帰って皆でスルのが楽しみだね!絶対にニガサナイヨ?
「そ、それよりも行こうか?リィサ。ユリーナさんが待ってるよ。」
「あら?誤魔化すなんてひどいわね?あとでちゃんとどうしてなのか聞かせてね?」
えぇ…キカセますよ?柔らかなシーツの上で、ね?楽しみにしていてね?
「あ、あぁ大丈夫だよ?後でね、後で!」
「フフ…ここらへんにしておこうかしら?行きましょうか?ユーラ。」
「うん、そうしよう。」
今はこの気配を知られないようにしておこう。俺がリィサを大事にしてるというこの思いは必ず本人に届けると誓って!
「それで~お二人は何をしていたんですか~?」
「あぁそれね、それはアレだね!宝箱の中身を回収してる間にリィサには周囲を見張ってもらっていたんだよ。敵はもういないとは思うけど一応ね。」
「そうだったんですか~?なら、私にも一言欲しかったですよ~リィサさん?」
「ユリーナにはモニカとシェイラ達のことを見ていて欲しかったのよ。私じゃどうにもうまくできないから得意な事は出来る人に任せるのが一番だと思ったのよ。」
「それはそうなんですけど~むぅぅ。(貸イチですよ?リィサさん?)」
「次からはちゃんと伝えるから許して頂戴?(しょうがないわね…それでいいわ。)」
「ん?何?二人共どうかしたの?」
「「いえ何も?」」
「ふぅ~んそっかぁ。」
俺達は一度モニカとシェイラ達が休んでいる場所に戻る事に…。後はモニカ達が起きるのを待ちながら休憩する事にした…のだが、とっくにモニカ達は起きて俺達が来るのを待っていた。流石に青ざめた表情をしてはいなかったんだが、モニカとシェイラ達戦乙女は揃いも揃って気絶してしまったので落ち込んでしまってるようだ。人によっては苦手もあるから気にしないでいいと思うんだけど…どうやら本人達はそれをかなり重く見てるようだ。
「ユーラくん…ごめんね?あんなに偉そうにしてたのに気絶したりして。」
「別にいいよ、気にしないでくれ。誰にだって苦手なものぐらいあるだろうし。」
「それはそうなんだけど…ほら、私達皆揃って気絶しちゃったじゃない?こんな事がこのさきも起きたりしたら、いずれ迷惑を掛けるかもしれないじゃないか。だから…。」
う~ん言いたい事はわかるんだけど、だけどそういうもの程なかなか克服するのが難しかったりするしなぁ。どうにかできる方法があれば良いんだけど…。そういえば一体何が原因でこういう事が苦手になったのだろうか?まずはそちらから聞いてみよう。
「ねぇモニカ?そもそもの話なんだけどさ?なんでそんなに幽霊とかが怖いの?」
「えっとぉ…それは…ね?そのぉ…。」
どうしたんだろうか?さっきまでは普通に話していたのに、急にどもり始めたな?そんなに言いづらい事なのだろうか?
「モニカ…そんなに話しづらいなら無理に話す必要はないぞ?」
「いやぁ、ね?話しづらいのは確かなんだけど…辛いの意味が違うというか何というか…。」
イマイチはっきりしないな?辛いの意味が違うっていうのは……あれ?もしかして…俺は言いよどんでいるのを見て、辛い体験をしたから話しづらいと思っていたのだが…何かしらやの事をやらかしたから話し辛いのか?だとしたら言い淀んでいいるのもわからないでも無いんだけど。
「師匠…諦めましょう。おそらくだけどユーラは気づいてると思いますよ?」
「えぇ!?そうなの?ユーラくん!」
「えぇとな?なんとな~くモニカが過去にシェイラ達を巻き込んで何かをやらかしたのかなぁとは思ってる。」
「ぅぐっ!そ、そんな!まだ何も言ってないのに…もう何かしたってバレるなんて!」
「…師匠は結構わかりやすい…隠すだけ無駄…。」
「ルティアちゃんはひどいよ!僕これでも皆の師匠だよ!?」
「師匠!もう良いではないか!さっさと話して楽になったほうが良いぞ!」
「シェイラちゃんまで!?本当に…ひどいよ…僕師匠なのに…。」
「ほら師匠、もう良いんじゃないですか?ユーラさんだけじゃなくリィサやレナリア様、ユリーナ様も師匠が話すのを待っていますよ?」
「モモリスちゃんまで…私の味方は誰もいないの?」
「あぁ…そこまで話しづらいなら聞くのはやめておこう。じゃあ皆俺から話があるから俺の話を聞いてくれないか?」
話がいつまでも進まなさそうなので、俺の方で起きた事を話そうとしたらモニカが慌てて間に入ってきた。
「ゆ、ユーラくん!?ここは話して楽になろうぜ?とか言う所じゃないの?」
「いや…話しづらいなら別にいいかなって。」
「違うでしょ?そうじゃないでしょ?そこは吐いて楽になれよ?っていうべきでしょ!」
何かはよくわからないが、モニカに妙なスイッチが入ったようだ。何がしたいんだか…。
「ハイテラクニナッチマエヨ?…さぁ、どうぞ。」
「ひどい…投げやりだよ。もう良いよ!話せば良いんでしょ!全くもう…様式美がわかってないなぁ。」
スマンね?俺もそこまで範囲が広い訳じゃないんだよ…。それにしても長い前フリだったな。ようやく何があったか聞かせてもらえそうだ。…まぁきっと大した事じゃないだろうけど…。
時間さえ取れれば書き上げる事が出来るのですが…今はかなり厳しい時なので、書き上げ次第投稿していきます。




