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第63話 宝箱?の中身は…

かなり時間がかかりましたが。投稿させていただきます。

 どうイメージすれば良いかな?取り敢えずはお宝があるイメージをしてみよう。よくアニメなどで見る宝箱から金貨やら高価な装飾が施された宝剣が溢れ出しているイメージで…ムムム!どうだ!



【全ての地図オールマップ

この世界の全ての場所を知る事が出来る地図。

設置されてる物または建物・その場所に居る存在など(魔物・動物・人種・霊体種・他)・隠されている物など・他にも様々な機能を持っている。



 ……んん?何でこうなった?俺的には宝の地図をイメージして創ったつもりなのに、それ以上のものが出来上がってしまった。たま~に俺の意思に反してとんでもスキルが生まれる事があるけど…まさかとは思うけど、例の???スキルが関係したりしないよな?

 俺が精神的に追い込まれた時に聞こえたあの【声】…おじいちゃんともおばあちゃんとも違ったけど、もしかしてあの【声】の人物があの謎のスキルをくれた人?なのではないかと思ってるのだが、  あの時からおじいちゃんともおばあちゃんとも連絡がつかないし…何事も無ければいいけど心配だな。

 おっと?すぐ暗い雰囲気になるのは悪い癖だな、今は考えてもしょうがないし俺が心配せずともおじいちゃんとおばあちゃんが早々何かあったとしても何とかしてしまいそうだ。それならば、俺は俺に今出来る事、やれる事をしておけば良いかな?そう思っていないと心配事ばかりが増えてしまいそうだ。



 気分を切り替えてスキルだな、まずは発動をしてみる事に…。おぉ!頭の中にどこに何があるのかがわかるぞ!地図が見えるというよりは、どの道をどうしていけばいいかがわかるという感じだ。まるで通いなれた道を無意識に通っていく様な感覚だ。その道中で何処に何があり、どんな建物や人がいるのか等もわかるようだ。これなら迷いようがないな。凄いスキルが出来たものだ。

 早速試す事にしたが…待てよ?これって道を歩くのが良いかもしれないが、お宝を探すのに向いてるのか?地図が見えればそこに向かえば無駄が無いが、あちこち探し回るなら結局意味がないのでは?そう思っていたら…ふと頭に宝箱の映像がよぎった。……今のは?そう思っていたら宝箱がどこにあるのかがわかった。

 そうか!わかったぞ!行きたい場所や手に入れたい物を思い浮かべればそこまで道順を理解する事が出来る仕様みたいだ。しかもそれだけではなくその道中で罠があったりするとその罠の正確な位置・解除の仕方も理解できるようだ。ワァ~オ!高性能だねぇ~。良いスキルが出来たものだ。



 先程の試しで発動した時に宝箱がよぎったので、近くにあるのかもしれない。そう思いもう一度宝箱がどこにあるのか?をイメージしてみると……やはりあった。今ならどこに、どの様に行けば手に入るのかがよく分かる。まるで自分が置いたかの様に全てがわかる。ただこのスキル…唯一の欠点と言えるものがある。それは……隠されている宝箱の中身までわかってしまう事だ。目的の宝箱にたどり着く前に中身がわかるとか…ワクワク感が全く無いんだが…まぁあれだな!別の視点で見れば宝箱の中に罠が仕掛けられていてもわかるという事なのだから、安全マージンを取れる分自分の安全や仲間の安全を確保できるのは良い事だからな!……ワクワク感は無いけど…。



 宝箱を見つけられるのならば皆を呼んで一緒に開けた方が良いな。俺は中身を知ってるせいで楽しみが無いが、皆は知らないしせめて俺の分まで楽しんでもらおう。



「おぉ~い皆~宝箱?がある場所を突き止めたぞ~。今からその場所まで移動するよ~。中を見たい人は集まってくれ~。」



 皆に声を掛けた所、皆が集まってきた。やっぱり宝箱?があると言ったら中身が気になるよね!俺もその気持ちを味わいたかったよ。まぁスキルを使った自分の所為なんだけどね!ハハハッ!はぁ…。



「ユーラ?どうしたの?何か考え事かしら?宝箱があるって聞こえたけど本当なのかしら?」


「あぁ、ごめんごめん!今案内するからついてきてくれ。」



 リィサ達を伴って宝箱?がある場所を目指して歩いていく。向かう最中通路の何箇所かで簡単な罠があったが、解除の仕方をスキルが教えてくれるのでそのとおりにテキパキと解除していく。皆に褒められたがスキルの指示に従って解除してるだけなので何だか複雑な気分だった。

 宝箱?がある遺跡の一部にたどり着くとそこは一軒の空き家のような場所で普通に見渡す分には特に何も見当たらないのだが…暖炉の様な場所の上の壁に蝋燭がささったままの燭台があるのだが、それに火を灯すのではなく純粋に魔力だけを付与すると…なんと、暖炉だった場所が横にスライドしていきそこに宝箱?があった。ちょうど宝箱?が一個分入るだけのスペースがあり、そこに置かれていた。



「おぉ~!この宝箱かなり大きいな!ここまで大きいのは中々見た事無いぞ!コレは開けても良いのだろうかユーラ殿!」


「あぁ、いいよ。何が入ってるのか見たいでしょ?」



 罠があるかも確認せずに開けようとしたシェイラにウィリルが注意をうながす。



「ちょっとシェイラ!罠の確認もしないで何開けようとしてるの!罠があったら怪我するどころか場合によっては死ぬようなものもあるのよ!それにこれだけの珍しい大きさの宝箱何だから何があるのかわからないんだから!」


「あわわわ!?わ、わかった。悪かったよ、そんなに怒らないでくれよウィリル。」


「ユーラもよ!宝箱には危険な罠もあるんだから、簡単に開けていいなんて言っちゃ駄目よ?」


「あぁ、ごめん。俺が開けていいよって言ったのは中に何が入ってるのかを知る事が出来ていたと言うのと、罠が無いのを知る事が出来てたからだよ。だからシェイラに開けていいよって言ったんだ。ちゃんと、大丈夫だと伝えるべきだったね。ごめんね?シェイラもごめん、ちゃんと伝えるべきだったよ。」


「いや、いや!ユーラ殿!私も迂闊だったのだ。いくらユーラ殿に言われたとはいえ何も確認せずに開けようとしたのはまずかった。私も反省するとしよう。」


「その…私も言い過ぎたわ、ごめんなさい。ただ安易に開けようとするのが見過ごせなかったの。」


「じゃあどっちもって事で、ね?これ以上は良くない雰囲気になりそうだからさ?あ!それよりも何だけど、宝箱?を開けるのは良いだんけど…中身を見ても驚かないでね?」


「それは何故なのだ?ユーラ殿。」


「え?中身がびっくりする様な物?が入ってるからだよ。」


「い、一体中に何が入ってると言うのだ?何か怖くなってきたんだが…。」


「中に何が入ってるか知りたいなら教えて上げるよ?あのね中にh「ちょっと待った!」っていきなり何だよ?モニカ。」


「ユーラくん…あのね?宝箱っていうのはね?探し出すのも楽しいけど何より楽しいのはその中身を思ってワクワクしながら開ける時こそ楽しいんだよ?それなのに中身を知っちゃったらつまらないじゃないか!だから中身を教えるなんて無粋な事をするもんじゃないよ。」



 そうか…でも、本当に大丈夫かな?多分だけど…恐怖のドン底に突き落とされるのではないだろうか?後で怒られるのも嫌なのでもう一度聞いておこう。



「え~と?あのさ…本当に中身を教えないでもいいの?結構キッツイのが入ってるんだけど…特にモニカ達が大丈夫かな?って思ってるんだけど…。」


「…そんなに凄いのが入ってるの?ならとても楽しみ。」


「いや…凄いというのも、あながち間違ってないんだけど…どちらかと言うとモニカ達にとっては恐怖の対象というか、ね?だから心構えをするつもりで聞いておいた方が良いと思うんだけど。」


「またまた~そんな事言って私達を驚かそうとしてるんでしょ~。ユーラくんは子供みたいな事するんだから~。お姉さんをからかおうとしちゃ駄目だよ?」


「いや、全くそんなつもりはないんだけど?」


「良いの良いの!とにかく中に何があるか喋っちゃ駄目だよ?楽しみにしてたんだから~。」


「本当に?後悔しない?絶対に?」


「モチロンだよ!絶対にだよ~何なら約束しても良いよ!。」



 激しく不安だけど…本人が良いって言ってるのなら良いのかな?あまり言いすぎるのも鬱陶しいかもしれないし。



「良いじゃないユーラ、本人が知りたくないって言ってるんだから。もう一度聞くけど危険は無いのよね?」


「うん、直接的は危険は無いよ?なダメージはね。」


「…ちなみに何が入ってるかだけ私に教えて貰っていいかしら?大丈夫よ、誰にも言わないから。」


「そう?ならリィサにだけ…あのね……………が入っててそれが……………を………してるんだ。」


「!そ、そうなのね……私は聞いておいて良かったわ。えぇ本当に…。私は少し離れてるわね?えっと…ユーラ?レナリアやユリーナには話しても大丈夫かしら?」


「二人が気にしないなら教えてあげてもいいよ?」


「わかったわ。早速二人に聞いてみるわ。」



 俺から離れてレナリアさんとユリーナさんに話に言ったようだ。二人がどんな反応をするかな?と気になるので、その動向を見ていたらリィサが二人にコソコソと話し始めた…そしたら……あれ?驚かないな?てっきりヒッ!とかキャッ!とか言うのかと思っていたんだけどなぁ。この世界では宝箱にアレが入ってるのが普通なのか?



「さぁ~て開けるよ~皆良い?開けても良いんだよね?ユーラくん。」


「…いいよ、どうぞ開けてください。でも本当にどうなっても知らないからね?」


「大丈夫大丈夫!罠が無いならただの宝箱じゃないのさ!中身を知って開ける宝箱に何の価値があるっていうんだい?ユーラくんもまだまだ冒険者ってやつを分かってないね~。」



 さて!耳を抑える準備をしておくかな?ほぼ確実に叫ぶだろうし…それにしてもとんでもないモノが入ってるもんだな。どんな理由があってこんな隠すような場所に置いていたのかも気になるし。あとで調べてみよう。取り敢えず今は…悲鳴を上げるであろうモニカ達を見守っておこう…。



「さぁ~て!開けちゃうよ~。何が入ってるのかな~っと………うん?コレって…もしかして…ヒッ!…うきゅうぅぅぅ…。」


「おっと!危ない危ない…てっきり悲鳴を上げるのかと思っていたら普通に気絶しちゃったよ…だから言ったのに…もう。シェイラ達も見ちゃ駄目って…あ~遅かったか…はぁ、やれやれ。」



 振り向いて見ちゃ駄目だよ。と警告した瞬間には既に中身を見た後だったようで……中身を見たシェイラ達は顔を真っ青にして倒れていた。好奇心は猫を殺すという諺があるが…正にその通りだな。今のシェイラ達はかなりのダメージを受けたはずだ…精神的に。



「あぁ…リィサ~悪いけど手を貸してくれないか?モニカ達を少し休ませよう。このままにしておく訳にはいかないから。」


「全く…ユーラにやめておけと言われたのに、好奇心だけで判断するからこうなるのよ。ユーラもよ?こうなるって分かっていたんだから、もう少し強く言って止めるべきだったんじゃないのかしら?」


「あ~えっと?その…ごめん。これぐらいなら大丈夫かな~って思ってさ?Aランク冒険者にまでなるぐらいだからこれぐらいの耐性はあると思っていたんだよ。悲鳴ぐらいは上げるかなぁとは思っていたけど、まさか気絶するとは思わなかったんだよ。」


「ふぅ…そうね、今回の事に関してはもう良いわ。ただし!次からはどんなにモニカ達が何を言ったとしても、ちゃんと中身を知らせて頂戴ね?」


「わかりました。以後気をつけますです。ハイ。」


「そうして頂戴、レナリア、ユリーナ!こっちに来て手を貸してくれないかしら?モニカ達を休ませたいの。」


「ハイハ~イ!任されましたよ~。モニカさん達は本当にお世話のしがいがある人達ですね~。私のお世話で元気にしてあげますよ~。」


「また…ユリーナさんは訳のわからない事を…。それにしても…何故モニカさん達は気絶してしまったのでしょうか?コレぐらいなら私が見ても平気…とまではいきませんが、気絶する程までは行かないのですが…。」


「まぁ…人それぞれに苦手なものがあるという事で。」


「でもぉ、おかしくないですか~?いくら苦手と言っても~モニカさんだけじゃなく~シェイラさん達まで苦手というのは変じゃないですか~?」


「確かにそう言われればそうだな。普通にスルーしてたわ。昔に何かあったのかな?まぁそれは本人達が目覚めてからでいいかな。シェイラ達が目を覚ますまでに俺はこの宝箱の中身を収めておくよ。」


「えぇ、そっちはユーラに任せておくわね。じゃあ二人共皆を休ませておきましょうか?後の事はお願いねユーラ?」


「あぁ、任せておいてくれ。ちゃんとやっておくよ。」



 モニカとシェイラ達を休ませる為に場所を確保しに離れていくリィサ達を見送った後に俺は俺でやるべき事をしようと宝箱の中身を再度確認してみる。中には女性らしき遺体?が納まっていた。何故らしきなのかというと鎧一式を兜から具足まで身につけた状態である為だ。それにスキルでの表記も【女性】となっていたので、間違いはないだろう。それにしても本当に何で宝箱に遺体?なんて入ってるんだ?それともこれって宝箱じゃなくて棺桶なのだろうか?でも、本当になんで遺体?が入ってるんだ?訳がわからん。



 まぁ愚痴っていてもしょうがない。取り敢えずはマイバッグに収めておくかな?そう思い収めようとしたら…あれ?遺体?が装備していた鎧一式は収納出来たのに遺体?を収納出来ない、何で?これはもう一度確認する必要があると思い再度遺体?に鑑定を掛けてみると詳細を知る事が出来た。


――――――――――――――――――――――


 セルス・ヴァーキュラ


【LV】 32 ↓


【HP】1 ↓


【MP】0 ↓


【種族】サキュバス


【魔法】魅了魔法

    代命魔法

    水魔法


【スキル】精気吸収・命気変換・魔力変換・房中術


【称号】上質処女・悲恋の乙女・聖杯の犠牲者


【状態】仮死・身代わり・封印(変異強化)・強制装備の呪い


――――――――――――――――――――――

【備考】セルス・ヴァーキュラの仮死状態解除の仕方


 かなり強い仮死状態にあり、それを解くには身につけている聖鎧一式装備を取り外す必要がある。

ただし取り外す為には、装備させられた際に掛けられた呪いを解除する必要があり、呪いを解除しないで鎧を取り外しても再度装備する事になる為呪いの解除が優先事項。


――――――――――――――――――――――

【備考2】聖杯への供給停止


 セルス・ヴァーキュラは仮死状態になる前は、聖棺の中で聖杯に体力・魔力などを聖水を精製する為に奪われ続けていた。現在より約10年程前から供給が停止状態にあり、本人が仮死状態になったのが原因と考えられる。しかし、万が一仮死状態が解除された場合は再度聖杯への供給が再開されてしまう。


――――――――――――――――――――――

【備考3】聖鎧の効果について


 本来の聖鎧は仮死状態にする様な能力はなく、聖なる力により魔に属するモノに対する強力な封印術の強化や魔を打ち砕く力があるだけである。しかし、無理やり装備させられた際に掛けられた呪いにより封印術が更に強化されてしまい長い時間その効果を受け続けた結果仮死状態に陥れるだけの効果が発揮されてしまった。


――――――――――――――――――――――



 おぉ……何というか…アレだね、かなり盛りだくさんだね!それにしても、だ。もし、この鑑定結果の通りならこの美人サキュバスさんはまだ生き返る可能性があるって事か…。う~ん、これに関しては皆との相談案件だな。

 流石にまたこの聖鎧を装備させる訳にはいかないから、マイバッグに入っている適当な衣服を身に着けさせておこう…ただ、今このサキュバスさん俺が鎧を収納したから全裸なんだよね。という事は…そうモロ見えなのだ。全てが!!良ぃ~パイだ…素晴らしい!見るからに全身のスタイルが良いね!出るとこは出て、引っ込むとこは引っ込んでいる。特に素晴らしいのがこのキュッとした腰のラインからお尻の膨らんでいるラインが良いエロスだ!俺の大好物だね!

 いけないいけない!早く衣服を身に着けさせたおこう。まずは、解決する所はしていかないといけないね!そう…だから俺がこのサキュバスさんに触れるのは仕方ない事なのだよ。その際にいろいろ触れてしまうのも仕方ない事なのだよ!!

これからも時間は掛かるかもしれませんが、投稿はしっかりと続けていきたいと思っておりますので、どうかこれからもよろしくお願いします。

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