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第59話 洞窟の奥には…

今年最後の投降です。

 風の精霊であるセラとシファに斥候をお願いしている間に、リィサが見つけてくれた鉱石を掘り出すと、なんと!それがファンタジー鉱石のミスリルだったのだ。そうなるともう後の行動は決まっている。掘り尽くすのみだ!どうせ、侯爵の家にもちょっとだけ使うから取り尽くしても問題ないよね!



 洞窟の通路にガッ!ガッ!と音が鳴り響いている。夢中になってドンドンミスリル鉱石を掘り出していく。



 どれくらいの時間が経っただろうか?俺の側には大量のミスリル鉱石が山積みにしてある。まだ加工する段階ではあるものの結構な重さがありそうだ、500kg近くあると思う。あくまでもなんとなくだけど…。



 かなりの時間経ったのだが、今だにセラとシファが帰ってこないな。何かあったんじゃないよな?ちょっと心配になってきたので捜索しに行こう。



「リィサ、セラとシファってまだ戻ってきてないよね?」


「そうね…確かにまだ戻ってきてないわね?どうしたのかしら?幾らなんでも遅いわよね。」


「まさかとは思うけど二人に何かあったんじゃないかと思い初めたら気になり始めてね…ちょっと探しに行こうかと思っているんだ。」


「そう…誰と一緒に行くの?」


「う~ん…ちょっとなぁ、悪いんだけど1人で行ってもいいかな?皆には出来たらここで待ってて欲しいんだよ。」


「それって私達が足手まといだから?」


「違う、違う!そうじゃなくって、まずモニカを含む戦乙女達は怖がっているから動けないはずだからさ、戦闘が出来るリィサには残って欲しいというのとレナリアさんとユリーナさんはモニカ達が不必要に怖がらないように宥めて欲しいんだよ。足手まといに思ってるとかそんなんじゃないからね?」


「それならいいの、なら私達はここで待ってるわね?」


「うん、じゃあ行ってくるよ。」



 リィサにセラとシファを探しに行く事を伝え、早速探しに行こうとした時だった。何やら声が聞こえて来たので、その声を確認する事にした。あ!この声は!もしかしてシファ達じゃないのか?



「ユ~ラ~ただいま~!シファがかえってきたよ~。」


「こら!シファ!また勝手に1人で先に行くんだから…本当に、世話が焼けるんだから…。」


「あ~はは…お疲れ様。セラ、シファもお帰り。何の問題も無かったかな?何処か怪我したりしてない?」



 精霊が怪我をするのかは知らないが聞いて損はないだろう。あと無事の確認という意味合いもあったりする。


「幾ら実体化してるとはいえ簡単に怪我したりはしないから安心して?一応私もシファも無事よ。それとこの先を見てきた結果なんだけど…今伝えた方が良いのかしら?」


「それじゃあ皆集めてから話を聞く事にしようかな?ちょっと皆を集めてくるから待っててもらえる?」



 セラとシファには少し待ってもらい、モニカ達を呼びに行く事に…。モニカ達が休憩してる場所に行き、直様皆に鑑定をしてみると【状態】が通常に戻っていたので今なら話をしても普通に聞いてくれる…と思いたい。

 まぁ何はともあれセラとシファが調べてきてくれた事で叫び声の原因解明ができれば良いんだけど。



「モニカ達今大丈夫?そろそろ落ち着いたかな?もし大丈夫そうなら戻ってきたセラとシファの話を一緒に聞いてほしいんだけど…まだ体調が良くない人とかいる?」


「あぁ…大丈夫だよ?調子が悪いって言っても体の調子が悪いんじゃなくて、気分的な問題だから…少し休ませてもらったからだいぶ良くなったし、話を聞くぐらいなら問題ないよ。」


「じゃあ一緒に話を聞いてもらっても良いかな?あっちで話をしようかと思っているからさ?」



 モニカ達を連れてセラとシファが待っていた場所に移動して話を聞く事に…、今セラとシファはユリーナさんが淹れてくれた紅茶っぽいものを飲んで待っている。セラは紅茶っぽいものを飲みつつ待っておりシファは飲み物よりもおやつ代わりに出したクッキー?を食べている。何故か微妙な顔をして食べているのが気になるが、取り敢えずは後回しだ。



「よし!皆集まった事だし、早速で悪いんだけどセラ、話してもらっていいかな?」


「えぇ、わかったわ。あ!こら!シファ、ちゃんと座ってないと駄目でしょ?」



 セラが話を始めようとしたらシファが椅子から飛び上がり話を聞く為に椅子に座っていたルティアの膝の上に着席した。やっぱり契約者の側が一番なのかな?その光景を見ていたら、側から視線を感じたのでその方向を見てみるとセラが俺を見ていた。まさかとは思うが自分も!とか思ってる訳じゃないよね?もし、そんな事になったら俺が落ち着かないので、その視線を無視する事にした。何故かセラがショックを受けた様な表情をしているが…勘弁してくれ!せめて誰も見てない時ならまだしも皆が見てる前でそんな事した日にゃおそらく話し合いにならないぞ?



 俺の想いが伝わったのか、セラは諦めてくれた様だ。後でちゃんとフォローしておかないといけないな。



「さて?話を始めてもいいかな?私とシファが見てきた物を話したいのだけど…。」



 セラの問いかけに皆が頷いて肯定を示したので、セラが2手に分かれた先の状況を話してくれた。



「まず、だけどね?一箇所は行き止まりだったわ。でも、ただの行き止まりじゃなくて扉の様な物があったの。だけど、その扉を開く為の仕掛けも無かったし、引っ張ったり押したりする物も無かったの。どうやって開けたら良いのかわからないから、どうにか別の方法で中に入れないか試して見たけど、魔法的な処置でもされているのか全くと言っていい程に入る事が出来なかったの。そこに関してはそれ以上どうしようも無かったから諦めてもう一箇所の道に進んで確認しに行ったのだけど…途中までは罠があったりはしたけど、進もうと思えばユーラ達なら比較的問題無いと思うんだけど…。」



 そこまで言った後一回で喋りすぎたのか?もしくは喉でも乾いたのだろうか?紅茶?を一口飲んでから話を再開し始めた。



「その罠を通り過ぎた通路の奥に大きな部屋が在ったのだけど…そこにかなり大きな蛇が居たの。この洞窟の通路からは考えられないような大きな蛇だったわ。でも大丈夫よ?私がいればあの程度の蛇なら余裕で倒せるから!…でもね、問題はそこじゃないの。その蛇がいる場所にね?昔の建物と言えば良いのかしら?それがあるせいで攻撃したらその建物まで一緒に壊してしまいそうなのよね。ああいう建物って人間は…えっと確か遺跡とか言って大事にしてたでしょ?だからこそ勝手に倒したりしないで一度戻ってきたの。」


「遺跡なんて物が在ったの?でも…それ以前に探索はされてるんじゃないのかな?」


「どうだろう?入る前も言ったけど、私はダンジョンはあまり潜らない方だったから情報もあまりないんだよね?シェイラちゃん達は何か知ってる?」


「…う~ん、聞いた事無いですね…。以前は入ろうとは思ってないと言いましたが、いずれは潜ろうかと思ってはいたのです、まだ情報収集する段階まではいかなかったので…正直知らないと言っても良いかと。」



 モニカは知らない、と。そして、戦乙女を代表して話してくれたモモリス達も知らない…。それって結局誰も知らないんじゃないの?



「…えっと、そうだなぁ。ひとまずそれは置いておいて…【声】の事が聞きたいかな?それに関しては何かわかった事はあった?」


「う~ん、あくまで多分…になるけど、それでもいい?」


「うん、別に構わないよ?どうせ自分達だけじゃ何も調べる事が出来なかったからね。少しでもヒントになれば全然OKだよ。」


「う…ん?おっけ?よく分からないけど、取り敢えず【声】の事だけど…おそらくあの蛇が関係してる様な気がするのよ。」


「え?そのさっき話に出てきた巨大蛇が?それは何かそう思う切掛があったの?」


「少し自信は無いんだけど…その巨大蛇がある特定の位置を通った時にだけ、その調べに行く前に聞いた【声】が聞こえたの。だから、その蛇が原因なのかな?って思ったの。…えっと、どうかしら?一応調べた事で今すぐ報告が必要そうなのはこれぐらいなのだけど…。」


「ここまで調べてくれて助かったよ。あとはこの情報を元にどう行動するか、なんだけど…う~んどうするか?」



 下手に考えるよりは行動したほうが良いかな?俺はそんなに頭がいい訳でもないから、行動したほうがいい結果を出せるかもしれないし…まずは皆にも意見を聞いてみようか。俺よりはいい考えをだせるかもしれないし…。



「皆にも意見を聞きたいんだけど、今のセラとシファが持ち帰ってきた情報を元にしてどう動いた方がいいと思う?」


「あまり複雑に考えなくても良いのではないだろうか?まずは、調べやすい所から調べていって難しい所は後に回せば良いのではないか?」


「うん…そうだね。私もシェイラと同じかな?あまり変に考えすぎないで、出来る事からやってみた方がいいよ。」



 その意見に同意しているのか他の戦乙女のメンバー達も頷いていた。リィサとレナリアさんは、ダンジョンに関しては素人なので意見を控えたいと言っていた。そして、ユリーナさんは…皆に紅茶を淹れたりしてもてなしを繰り返していたら疲れて眠ってしまったようだ。



 どうしようか?起こすのも可哀想だな…疲れて寝た時に起こされると結構しんどいんだよな…。本当は全員を連れて行こうかと思ったけど、何名かはここに残ってもらおうかな?そうすればユリーナさんを起こさずにすむしな。



「ユリーナさんは疲れてるみたいだし、そのまま寝かせておこうかと思ってるんだけど…ここに残るメンバーと進むメンバーを決めたいんだけど、誰が良いかな?」



 俺の発言にリィサが待ったを掛けた。



「ユーラそれは駄目よ?ユーラはユリーナが疲れてるから休ませてあげようと思ってるのかもしれないけど。ここで仲間はずれにされたらユリーナはきっと悲しむわよ?疲れてはいるかもしれないけど、ユリーナに一言でも聞いてから判断するべきじゃないのかしら?他ならぬユリーナ自身の事なのだから…。」



 おっと!いかんな。そうだった、また勝手に先走る所だった。本人に確認せずに勝手に決めるのも確かにマズイかも…。う~ん…それならもう少しだけ休憩時間を儲けてからそれからユリーナさんを起こして直接本人に聞く事にしよう。その方が後々トラブルにならそうだしな。



「わかった、注意してくれてありがとうリィサ。またやっちゃう所だったよ。この事はユリーナさんが起きてから本人に直接どうしたいかを聞いてみてから決める事にするよ。」


「私は別に構わないわ、ただ油断だけはしないようにね?ユーラが優しさのつもりでもされる相手がそうとは限らないから。」


「うん、わかった。気をつけます。」


「えぇ、そうして頂戴。私は出発する前に色々と準備をしておくわね。」



 ふぅ~…危なかった、また繰り返す所だった…。今以上に気を付けていこう。それにしても…人に配慮するというのは本当に難しいものだと思う。よし!あまり暗くならないようにしよう。



「そうだユーラくん、少し良いかな?ちょっと相談したい事があるんだけど…。」


「相談?何?今ここで出来ることかな?」


「あ~え~と、少し言いづらいんだけど…ユーラくんってさ、鍛冶ができたりする?」


「あーまぁ、ほんの少しだけ?でも、一応言っておくけど誰かに習って覚えたんじゃなくて自分で出来るかなぁ、と思ってやり始めた程度のものだから本職に比べたら大した物は作れないぞ?あくまでも趣味程度の腕だと思ってくれよ?」


「それでもいいからさ?私達の武器を作ってくれないかな?皆の武器を見てみたんだけど、結構ボロボロになってるんだよね?あれじゃあ何かあった時にマズイかもしれないんだ。普通のゴブリンとかスライムやらなら問題ないんだけど…それ以上になるとちょっと…ね?」


「わかった…どうせユリーナさんも起きそうにないから、ちょっと考えてみるよ。」


「急にこんな事お願いしてごめんね?でも、街に戻ってもすぐに準備できるか分からないからさ。頼んでも良い?」


「まぁ…でもあまり期待はしないでくれよ?本職に頼むまでのつなぎ程度に考えてくれ。」


「わかった、それでもいいからお願いね?」



 ほんの少しかもしれないけど時間は出来たんだし、どんな武器が良いかを考えてみるとするかな?あまり凄いのは無理でもさっきも言ったように、つなぎ程度なら俺でもなんとかなるだろ?とその時の俺は考えていたが、まさか自分の作った武器が意外な評価を得るとは思いもしなかった。

8月に始めてからまさかここまで見てくれる人がいるとは思いませんでした。見てくれる皆様本当にありがとうございました!来年もよろしくお願いします!

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