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第57話 探索の合間に鑑定

なんとか書き上げました。年末の時期は時間を取るのが非常に厳しいです~。もしかしたら遅れる日が出てくるかもしれませんが、その時は許してくださいませ。

 皆と入り口から中に進んでいく事にしたが、今更ながらなんで洞窟の中なのにこんなに明るいんだろう?入り口を潜った瞬間に一気に明るくなったけどそういう仕掛けを設置したのだろうか?ちょっと聞いてみよう。



「ねぇちょっといい?あの鉄の扉を潜った瞬間に一気に洞窟の中が明るくなったけど、こういう仕掛けを設置したのかな?それとも元々こういう物なの?」


「う~ん私はよく知らないかなぁ。私がSランクとして活動してる時は、ダンジョンに入る事ってほとんど無かったのよねぇ。どちらかというと街や村でクエスト受けるのが中心だったからねぇ。」


「そうなのか…シェイラ達はどうかな?何か知ってる?」


「私達はよくダンジョンに入ってるけど、大体が人に寄って魔道具が設置されている事がほとんどだぞ?それにこの光る魔道具も値段がさほど高く無いらしいから貴族が管理しているダンジョンはよく設置されているな。」


「あれ?魔道具って希少な物だから中々見かけないって聞いた事があるような気がしたけど…聞き間違いだったかな?」


「いや、一部の魔道具に関して言えば遺跡やダンジョンから大量に発見されてる上に錬金術師や魔道具職人の手によって開発されたりしてる物もあるらしいからな。この光る魔道具もその内の1つだったはずだぞ?」


「でも見た感じ道具っぽい物が見当たらないけど、何処にあるの?」


「あ~それなら簡単だよ、壁に埋め込んであるそうだぞ?何でも魔力がある場所に置いたり仕掛けたりすると勝手に発光するらしいんだ。」


「へぇ…聞いてる感じだと高価な感じがするんだけどねぇ…それにそんなに大量に出回っているなら何で家に置いてないの?家ではランプが置いてあるよね?確か伯爵の屋敷でもそうだったし侯爵の屋敷もそうだよね?なんで?」



 俺がそう尋ねるとシェイラは困ったように唸り始めてしまった…もしかしてよく知らないで俺に説明してたの?シェイラが唸り始めて説明を止めたのでモモリスが説明を継いでくれた。



「シェイラが言っていたさほど高くないはあくまでも貴族基準ね、で大量に出回ってるというのは国宝クラスの魔道具に比べれば、よ。言うほどそんなに大量にある訳ではないの。」


「ほうほう、なるほどね~。という事はそれなりに高価ではあるけど貴族なら問題なくて買えて設置する場所は選ぶという事で合ってる?」


「そうなるわね…多分それなら何でダンジョンに?って疑問に思うかもしれないけどね?それは単純に冒険者により効率よくダンジョンに入って欲しいからよ。松明やランプを掲げながら探索するのと明かりを持たずに探索するのじゃ探索のしやすさが違うでしょ?そうやって冒険者に配慮する事によって出来るだけ多くの冒険者に入って貰えればダンジョンの中から探索して得た物を売ってくれればそこで儲けがでるから、多少高い程度の魔道具を設置するのは損にはならないのよ。それに、この明かりの魔道具自体が元々ダンジョンの壁にくっついていたのを回収してあるものなのよ。だからダンジョンに使う分には十分な数があるの、今明かりがついてる魔道具もどちらかと言うと修理して再度取り付けたという言い方のほうが合ってると思うわ。」


「そうなのか…色々考えているんだな…で、何処に設置してあるの?ちょっと見てみたいんだけど?」


「それなら…ほら、壁の所々に窪んだ場所があるでしょ?そこに付いてるわよ?」



 モモリスに聞いた場所を確認してみると…眩しい!当たり前だな、どうにかして見てみたいけど…う~んこの状態じゃ裏側まで見れないしどうせ見るならじっくりと細かく見たい…それにそろそろ先に進みたいし…後で購入するもしくは見つける機会があればその時にでも見ればいいか。



「じっくり見たい気はするけど、取り敢えず今は先に進む事にしよう。もしかしたら何処かで手に入れる機会があるかもしれないからね?皆の準備は大丈夫?」


「大丈夫だよ?私が確認したけど装備も問題ないよ?だけどそれって私達だけでリィサさんやレナリア様とユリーナ様は装備が無いんだけど…ユーラくんどうするの?流石に素手の探索は危険だよ?今から装備を整えに街に戻る?」


「あぁ…それなら問題ないよ、戦わないメンバーに関しては俺がシールドを張っておくからね。何でそこまでしてと思うかもしれないけど…一緒にいるだけでレベルが上がるのか?とかの確認をしてみたいんだよね?だからちょっと怖いかも知れないけど必ず守るからそのまま一緒に行動して欲しいんだ。どうかな?リィサ、レナリアさん、ユリーナさん。」


「私は問題ないわよ?一応素手でもある程度戦えるから。」


「私は護身術程度しか出来ないので…ユーラさんが守って下さるなら問題ありません。」


「私も~ユーラさんが守ってくれるなら問題なしですよ~。」


「よし!なら行こうか!では【シールド】!っと、一応全員に掛けてあるから万が一があっても大丈夫だから慌てないでいこうか。」


「では私達が前に出よう、ユーラ殿は一番後ろ…殿しんがりを頼みたいのだが大丈夫だろうか?」


「大丈夫だよ。じゃあ先頭はシェイラ達に任せるとして俺は後ろからの襲撃に備えつつ補助をさせてもらうよ。じゃあ前はお願いね。」


「わかった、では進もう!出発だ!」



 シェイラ達を先頭にして進んでいく、たまにスライムが出てきてそれを身軽なウィリルが素早く切りつけている。1階層はほぼ一本道のようでスライム以外は何も出てこなかった。ちなみにスライムを鑑定するとこう表示された。



―――――――――――――――――――――


スライム


【LV】1


【HP】5


【MP】0


【種族】粘液生命体


【スキル】粘液 体当たり しがみつき


―――――――――――――――――――――



 なんとたったこれだけだった。幾ら何でも少なすぎないか?それとも強さに比例してステータスが変わるのだろうか?パラサイトフローレンスはもっと項目があったし備考なんて物もあったのに…。まぁあまり気にする事もないだろうし、そのまま進むかな。



 2階層への階段を見つけたのでそのまま降りていく。そう言えば【叫びの洞窟】の由来どおりなら何かしらの反応がありそうだが、今の所は何も聞こえてこない…ん~まだ階層的に早いのだろうか?取り敢えずは下を目指して進めばいいか。



 2階層に降りると相変わらず明るさが変わらないようで、進みやすさが変わらないのがいいな。と奥から何かが歩いてくる…何だ?と思っていたら歩いてきたのは2本足で歩く犬?もしかしてアレってコボルトってやつか?ちょっと鑑定してみよう。




―――――――――――――――――――――


コボルト


【LV】 5


【HP】20


【MP】0


【種族】獣族(犬)


【スキル】引っ掻き 噛み付き 体当たり


―――――――――――――――――――――



 あまり強く無いな…レベルの割にこの強さなら全くダメージを受ける事はないだろう。なんならレナリアさんでも倒せるのでは?あまり戦闘に関わらない…特にレナリアさんとユリーナさんはどこかでレベリングをしたい所だな。今回は目的が2つもあるので時間を取れないが、いつか機会をみて二人のレベルを上げるのもいいだろう。今回は鉱石の入手と叫びの原因解明を優先しよう。そして、ある程度魔物を倒してみて皆のレベルが上がるかどうかの確認もしておかないとな。戦いに参加してないメンバーにも経験値が振られてるのかの確認もしておきたい。そうすればレベリングする時にかなり効率的にレベリングが出来るはずだ。



 鑑定してる間にあっという間に切り伏せられてしまった。流石に1匹程度が現れても全く障害にならないな…。もっと階層を早く降りても良い気がしてきたな。俺の考えに合わせるようにモニカが提案をしてきた。



「ねぇ、ユーラくん。出てくる魔物が少なすぎる気がしない?このままゆっくり進むよりは階段を優先的に探してドンドン降りていったほうが良いと思うけどどうかな?」


「うん…そうだな。俺もそう思っていたよ。モニカ達ならもっと強い魔物でも問題ないんだよね?」


「モチロンだよ!これぐらいの魔物なら100匹いても私一人で殲滅できるくらいだよ?」


「頼もしい限りだね、じゃあお願いしようかな?戦闘を中心に考えずに階段の探索を優先してもらっていいかな?」


「おっけー、じゃあウィリルちゃ~ん階段の探索お願いしてもいいかな~。」


「わかりました師匠、あと私をちゃん付けして呼ぶのはやめて下さい!もういい年なんですからそう呼ばれるのは恥ずかしいんですよ!」


「え~別にいいじゃん、私にとってウィリルちゃんはウィリルちゃんなんだから。」


「はぁ…もう良いです、あと階段ですね。わかりました優先的に探してみます。……向こうの方角にありそうですね。行きましょう。」


「うぅ~ん相変わらずこういう探索をさせたら断トツだね!じゃあ行こうか!」



 うん?そんなスキルでも持っているのだろうか?探索スキル?それとも何か別のスキルかな?ちょっとウィリルを鑑定してみよう。




―――――――――――――――――――――――――



ウィリル



【性別】女性


【年齢】23歳


【種族】人族


【職業】冒険者 剣士?(2刀流短剣士)


【称号】剣士っぽい短剣士 新石優良の恋人 


【レベル】24


【HP】1920/1920


【MP】720/720


【魔法】四大魔法LV.―(火+)

      

【スキル】切り払い 切り上げ 突き刺し 刺連突(短剣術) 奈落刺し(短剣術) 交差切り(短剣術)

火炎連斬(短剣術) ごうえんざん(短剣術) 探索術(罠探知・罠解除・次層探知) 

速度10%アップ 器用度5%アップ


 

―――――――――――――――――――――――――

【備考】


片手剣を使い剣士を自称しているが、大きな勘違い!2刀流短剣士の才能がある為そちらに転職するべし!今よりも強くなれるので早めに教えてあげよう!


―――――――――――――――――――――――――



 なんか備考に書いてあるよ…これって鑑定している俺に対してだよね?早めに教えて上げろって事だよな?でも、これってどのタイミングで教えてあげれば良いのだろうか?今教えて変な動揺を誘ってしまうのもマズイよなぁ。むぅ…こっそりモニカ当たりに相談してみるかな?俺だけじゃ判断がつかないし、弟子の事もよくわかるだろう。もう少ししてから側に呼び出そうかな。



 ウィリルの備考に書いてある事でモニカに相談をするべく呼び出そうとしたら、何処にもいない。あれ?一体何処に行ったんだ?もしかしてもう先に3階層に降りちゃったのかな?確認するべく側にいたリィサに聞いてみる事に。



「ねぇリィサ?モニカはもしかしてもう3階層に降りたの?」


「あぁ…ウィリルと一緒に斥候に行ったわよ。すぐに戻るから待っててと言っていたわよ?」


「そうか…じゃあ後で良いかな?それじゃあ戻ってくるのを待つか。」


「私で良いのなら聞くわよ、ユーラ?」


「そう?なら少しだけ…。」



 俺はウィリルを鑑定した時に、ウィリルが剣士に向いてない事がわかり2刀流短剣士なる職業に向いている事がわかったので、どのタイミングで伝えるかを迷ってる事を告げた。しばらく考えていたようだが、俺の方に向き直り自身の考えを伝えてきた。



「私から言えるのは取り敢えず今はやめておいた方が良いでしょうね。もしかしたら動揺して怪我をする可能性があるわ。後はユーラが考えていた様にモニカに相談した方が良いと思うわ。」



 おぉ、良かった~。俺とほぼ同じ考えだな。リィサに相談して良かった。あっと!そうだ。ちゃんと口に出してお礼を言っておかねば!



「ありがとうリィサ、俺も同じ様に考えていたけど自信が無かったからさ?リィサの御蔭で少し自信が持てたよ。じゃあ後はモニカに聞いてタイミングを見てから教えてみるよ。」


「ユーラの役に立てたなら良かったわ、これからも気になる事とか相談したい事があるなら遠慮せずに言ってね?」


「うん、わかったその時はお願いね?ありがとうリィサ。」



 俺がそう言うとほんのりと頬を染めてレナリアさんとユリーナさんの側に行ってしまったリィサ。可愛い顔が拝めました。ありがたや~ありがたや~。おっと?どうやらウィリルとモニカが戻ってきたようだ。って、うん?何か少し慌ててる?どうしたのかな?もしかしたら3階層で何かあったのかもしれないな。何があったのかを聞いてみるか。


鑑定内容は余程変化がない限りは全ての項目を出す事をしないと思います。追加項目だけを表記する形を取らせてもらいますので、よろしくお願いします。

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