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第5話 異世界初めての戦闘?

少しずつ量を書けるようになってきました。

 ここは異世界トレワールのとある大陸に広がる森の中。その奥地にある場所にまばゆいばかりの光が中に浮いていた。その光輝く球体は、ゆっくりと地面に降り立った。


地面に降りた球体は、少しずつ光が収まっていく、その収まった光の中心には一人の少年・・が立っていた。


 「う…ん、あれここは…森の中?それとも、どこかの敷地の中なのかな?見渡す限り木しか見えないけど…どこなんだろう?」


 優良はあたりを見渡して見るが、いくら見渡しても樹木が広がるばかりだ。民家はおろか小屋のようなものも見当たらない。


 「ここにいてもしょうがないし、とりあえず何か無いか探してみるか~。」


 とりあえず移動しようした優良だが、自身のベルトに革袋のようなものがぶら下がっているのに気づいた。


 「ん?なんだこれ、袋?見覚えがないけど~もしかして女神様がくれたやつかな?ちょっとなにが入ってるか開けてみるか。」


 そう言って袋を開けてみると、そこには一通の手紙とコインのようなものが入っていた。


 「なんだこれ?手紙とコインか?どおりで妙に重いと思ったよ、コインはまぁいいとして、手紙を開けてみるか。どれどれえ~と?」


 優良が手紙の封を開けて見るとそこには、案の定女神からの手紙が入っていた。そして、そこにはこう書かれていた。


 『優良さんこの手紙をご覧になっているという事は、無事地上に辿り着いていることでしょう。実は、伝えなければいけないことを忘れていたので手紙に記しておきますね。


 それは、【ステータス】の確認の仕方と仕事に必要な【道具】の使い方を教えるためです。まずは、【ステータス】ですが、こちらは簡単ですね【ステータスオープン】で確認が出来ます。こちらは、ご覧になればわかると思うので後で確認して下さい。


 次に、【道具】ですが、これはただの道具ではありません。私が、優良さんのためだけに創造し(つくっ)たものになります。こちらは少々特殊なもので、使えば使うほど成長する道具です。逆に使わずに放置すると、いつまでも普通の道具としてしか使えません。


 ですのでガンガン使い込んでくださいね。あ~ちなみにこの【道具】どんなに無茶な使い方をしてもけして壊れることはありません。なので、安心して使ってくださいね。


 あ~それと、最後に先程の…スですが、あれは適当なものではないのでちゃんと感謝してくださいね!じゃあこれで、頑張って腕を上げて、生き残ってくださいね!』



  P,S, そこは人里離れた森の中なので早めに小屋なり家なり作らないと、魔物に襲われてしまうので要注意ですよ




 ………あの女神やっぱりやりやがったな!この際【ステータス】も【道具】の説明も足りないのは我慢する。この大量のコインがなんなのかおおよその予想が付いてるからこの際良いとしよう。だが、人里離れてるだけじゃなく魔物がいる場所に送り出すなんてふざけてやがる。なにが『要注意ですよ』だ!材料も何も無い状況でどうすりゃいいんだ!


 それに自慢じゃないが、俺は自分ひとりで小屋も家も建てた事ないよ!俺はあくまでも下っ端扱いだったんだぞ!いきなり家を建てろとか無茶言いやがって!小屋ですら厳しいわ!俺はまだ見習いだったんだぞ!くそ~それにしてもこれは、マズイ状況だな。愚痴ってる場合じゃない急いでどうにかしないと!



 「よし、まずは【道具】を見てみるかな。何が作れるかの確認をしないと、え~と……何処にあるんだ?唯一あった革袋は手紙しか入ってなかったし…一応周辺も探してみるかな。あのポンコツ女神の事だ、そこらへんに転がしている可能性も有り得る。」


 と、探してみたが…何処にもない。どうなってるんだ!おいおい、まさか渡し忘れたとかじゃないよな?その可能性もあるのを忘れていた。どうしよう…流石に素手じゃ何も出来ないぞ。最悪木の上に昇ってやり過ごすか…無理だな。こんな世界だ何が居るかもわからんし空を飛んでくるやつがいないとも限らん。


 仕方ないとりあえず今の段階で出来ることをやっておこう。ん~そう言えば【ステータス】の事を忘れてた。まずは、そっちを確認してみるか。


 「んんっ!では…【ステータスオープン】!」





 ―――――――――――――――――――――――――



   新石あらいし 優良ゆうら



   【性別】男性


   【年齢】18歳


   【種族】人族


   【職業】建築職人見習い


   【称号】不遇の職人 女神の被害者 ??? ???


   【レベル】1


   【HP】250/250


   【MP】120/120


   【魔法】生活魔法 LV.1(灯火、飲水、微風、)

       想像魔法 LV.-(???)

       

   【スキル】木工術 LV.1(木材加工、木材組立)

        金工術 LV.1(金属加工、金属組立)

        石工術、LV.1(石材加工、石材積上)

        錬金術 LV.1(金属精製、石材精製)

        伐採術 LV.1(樹木伐採効率化アップ、草刈効率化アップ)

        採掘術 LV.1(石材・鉱石・土砂採掘効率化アップ)

        身体強化 LV.1(強化率10%)

        マイバッグ LV.-(容量無限)

        経験値取得率2倍


   【道具】魔法のハンマー LV.1(破壊不可・作業効率10%アップ)

       魔法のノコギリ LV.1(破壊不可・作業効率10%アップ・木材・石材・金属対応)

       魔法のノミ   LV.1(破壊不可・作業効率10%アップ・木材・石材・金属対応)

       魔法の鉋    LV.1(破壊不可・切削加工10%アップ・木材・石材・金属対応)

       魔法の差し金  LV.1(破壊不可・作業精度10%アップ)

       魔法の墨さし  LV.1(破壊不可・墨継ぎ足し不要)

       魔法の巻き尺  LV.1(破壊不可・300m計測可能)

       魔法のツルハシ LV.1(破壊不可・掘削範囲10㎝・掘削深度10㎝)

       魔法の斧    LV.1(破壊不可・伐採速度10%アップ)

       魔法の鎌    LV.1【破壊不可・草刈速度10%アップ)

      

 


 


      ↓  ↓  ↓


   



   【優良君へ】…

――――――――――――――――――――――――





 道具の名前がステータスに表記されている?道具があるならなんとか作業はしやすくなりそうだな、でもどうやってこの道具って使うんだ?全然わからん…とりあえず道具の名前を言ってみたらどうかな?試してみるか。


 「魔法のハンマー出てこい!って出た!お~いきなりだな、しかもちゃんと手に出てくるんだな。間違って落とすことはなさそうだ。」


 一見するとただのハンマーだけど、作業効率10%アップって書いてるからきっと見た目とは違うんだろうな~。



   ―バキッ



 「なんだ?今の音って、ウサギ…か?へ~この世界にもウサギっているんだな。殺伐としてるだけじゃないんだな~。」


 殺伐としてるとか言われてたので、ビクビクしてた所にウサギが出てきたのでほっこりしかけた所でそのウサギに違和感を感じた。まず体格が大きい向こうの世界に居る時にテレビで見たフレミッシュジャイアントぐらいの大きさがあり、それが引き締まったような体格だ。それと普通ウサギといえば出っ歯な前歯が可愛らしいのが印象的なのだが、俺が今見ているウサギは出っ歯な前歯の代わりに鋭い牙が見える。


 どう見ても嫌な予感をひしひしと感じる。気のせいか少しずつ俺に向かって移動してきてるような…。

それに近づいてきて分かった事がある、目が妙に赤黒く光ってて気味が悪い。どう捉えてみても可愛らしさをアピールしてきてるようには見えない。あの目は獲物を捕らえようとする肉食獣の目つきだ。


 すぐ逃げよう、アイツどう見てもこっちに向かってきてるあんなヤツに突っ込んで来られたら怪我をするに決まってる。よし、今だ!って!


「うぉっ!もう目の前まできた!ってやばっ!早く逃げないと!」


    ―ガブッ!


 「いってーー!噛まれたーー!こんのヤロウーー!離せっ痛いっつーの!コイツこのっ重いんだよ、お前!くそっ!どけー!」


 俺は無意識にその手先程出したままの魔法のハンマーを振り回した。あまりの突然の事態に半ば目をつむったままだったのだが、その時今まで聞いた事のない音を耳にした。


    ―ボンッ!―――ドサ!


 何なんだよ一体…。あまりに急すぎる極度の緊張から開放されたせいか少しずつ痛みを感じるようになって来た。どうやら俺はあのウサギに一瞬で詰め寄られ噛まれたようだ。痛いのも気になるが、今の状況はもっと気になっている。いや、それにしても…。


 「はぁ…はぁ…はぁ…イタタタ、すごい痛い。牙が足に刺さったまんまだよ~、なんて凶暴なウサギなんだ!全くもう。……フゥ、とりあえず落ち着こう。どうにかして怪我を治療しないといけないけどその前に……。なんだよ!このハンマーおかしいんじゃねぇの!なんでただ振り回してただけのハンマーが当たっただけでウサギが爆発したみたいになるんだよ!!」


 「ふぅ、ふぅ、ふぅう~。あ、イタタタ…痛い。くだらん事言ってる場合じゃないな。痛みがぶり返してきた。この足首に刺さった牙を早くどうにかしよう。痛くてかなわん。」


 「でもどうしよう?怪我を治せそうなものがなにひとつ無いんだが…えぐり出してなんか巻いとくかな?でも、血が止まらなかったらどうしよう?怖いからそれは嫌だな~。マジで何かないかな~。ん?そういえば魔法って怪我を治したりできないかな?」


  そう言ってステータスをもう一度確認すると、【魔法】の欄に想像魔法ってあるな~。でも、これってどうやって使うんだろう?と思っておもむろに触れないはずのステータス画面に触れるようにしてみると、説明が出てきた。



   【想像魔法】

 

   自身が思い描いたものを、【形】にして使うことが出来るようになる魔法。




 …それだけ!?マジかあの女神!手を抜きすぎだろ、なんだよこの簡単すぎる説明は、妙にわかりやすいのがムカつくな!とりあえず、噛まれた足が痛いから治せる魔法でも創れないかやってみよう。


 よ~し、いくぞ!回復魔法よ、出てこい!………ってあれ?何も起きないぞ?失敗か?いくら口に出さずに心の中で思いながらやったとはいえ恥ずかしい!クソ~どうすりゃいいんだよ~。


 「はぁ~どうにか治せないかなぁ、この怪我?さっきよりもさらに痛くなってきた気が…ん?おぉ?なんか足首が光ってる!…足が治った?やったー!刺さってた牙もしっかりと取れたし痕も残ってない、痛みもきれいさっぱりなくなったぞ!」


  でも、おかしいな?回復魔法を作るの失敗したと思ったんだが・・・ちょっと【ステータス】確認してみるかね?



【快復魔法】LV.―

 ありとあらゆる傷を治すことが出来るようになる魔法、使用MPが普通の魔法よりも多く使用する。回復魔法に比べて発動に若干の遅れが生じる。



 あ~なるほどなぁ、だから変な間があったのか~まぁ何はともあれ治ってよかった。それにしても、またあのウサギが来たら嫌だな。早く小屋みたいなものでも作らないといけないんだが、小屋を建ててる最中に襲われるのも困るな、さてこれからどうしようかね?

フレミッシュジャイアントってめっちゃでかいですよね。テレビで見た時びっくりしました。

世の中にはこんなデカイうさぎが居るんだなと思いましたね。

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