第47話 舞い降りた帝王
日常を書こうとすると何故かエロが絡む…書いてて楽しいのですが、これで良いのか?とも思ってしまいます。普通の日常が書けるように頑張らなきゃ。
いつまで騒がしくしてる気なのだろうか?そろそろリィサ達に自己紹介をして欲しいのだが…久しぶりに弟子に会ったから…かな?仕方ないのかも知れないな、もう少しだけ待つか…。
散々弟子をからかうのを堪能し終えたのかモニカは漸く俺と一緒にいたリィサ達に向かってきた。さぁどういう自己紹介をするのだろうか?俺は奇抜な自己紹介は望まないのでシンプルにして欲しいのだが…このいたずらっ子はどう出るのか心配ではあるが……。
「初めまして皆さん、私の名はモニカ・エーデルといいます。あの子達…戦乙女の師匠であった者です。宜しくお願いします。」
良かった…普通に自己紹介をしてくれたな。これなら問題ないだろう、恋人になったと言う話はこれからゆっくりしていけば何の問題もない……と思っていたのに、あの弟子達にしてこの人ありと言わんばかりにいきなり特大の爆弾を落としてくれた。
「ユーラさんとは先程初体験を済ませて来ました、後私も皆さんと同じ恋人にしてくれるそうです。後々は皆さんと一緒に奥さんとして彼を支えられればと思っていますので、これから精一杯頑張らせて頂きますね!」
やりやがったな!コンチクショー!見ろよ、あの顔!如何にも私言ってやったわよ!みたいな表情をしてやがる!しかもその表情が憎らしいのに愛らしくて……うぐぐぅ!…っはぁ~駄目だな…惚れた弱みと言うやつだ…俺にはモニカを無下にする事などできない…。特に彼女の場合はな。
昔からそうだからな…俺がまだ向こうに居る時の話だ。ちょうど俺が18歳の頃ぐらいの時に、ある年上の女性にとても親切にしてもらったのだが、俺はその時初めて人を好きになった。その人に告白を考える程には好きになっていたのだが、ある時彼女は仕事の為に遠くへ行く事になり会う事ができなくなってしまった。
それからは女性を好きになる時はどうしても年上の人を好きになってしまう傾向にあり、特にモニカの様な年上の女性は俺の理想にほぼ完璧と言っていい程なのだ。だからこそモニカが俺に対してあの様な態度を取っても憎むどころか可愛らしいな、とさえ思ってしまうのだ。
そんな事を俺が回想を交えながらモニカを眺めていたのが気に食わなかったのか、リィサとレナリアさんそれにユリーナさんが俺に訝しげな視線を送り続けていた。
ヤバい!流石にあの状態の彼女達を放置する訳にはいかないだろう。先に俺の恋人になってくれたのは他ならぬリィサだ、レナリアさんやユリーナさんも大事だがリィサは俺が初めて告白した女性だから蔑ろにはしたくなかった。
「ごめんリィサ放置しすぎたな。今からちゃんと説明するから聞いてくれないか?」
「…フフ心配させちゃった?ゴメンねユーラ、でもあなたのあんな顔見た事がなかったから少し嫉妬してしまったわ。それに怒ってもいないわよ?だから気にしないで。」
「あぁ…ありがとうリィサ…リィサは本当に俺が欲しいと思う時に欲しい言葉をくれるな…いつもありがとう、リィサ。」
俺にそう言われたリィサはほんのりと頬を染めてそっぽを向いてしまった。年上でもないし俺が持つ理想ともかけ離れてはいるが、リィサは俺が好きになり俺から告白した女性である事は間違いないのでその様な行動を取られてしまうと思い切り抱きしめてしまいたい衝動に駆られるが、今は自重しておこう…スキあらば抱きしめておこう…俺の感情が爆発してしまわないように!
「ユーラさん…私達もちゃんと見て欲しいです…私達だってユーラさんの恋人なんですよ?それなのにリィサさんだけずるいです…。」
「そうですよ~私達もユーラさんの恋人なんですよ~。ちゃ~んと見てないと居なくなっちゃうかも知れませんよ~良いんですか~?」
おっと!イカンイカン。彼女達も確かに俺の大事な恋人なんだ、しっかりと平等に愛してあげないとね?不公平にならないようにしないとな…俺は彼女達から大事な物を貰っているんだから。
「あ~悪かったよ…レナリアさんとユリーナさんだって俺の大事な恋人には違いないんだからちゃんと見る事にするよ、ゴメンね2人とも。」
「分かってくださるなら…問題ないです…ちゃんと見ててくださいね?ユーラさん。」
「私もちゃ~んと見ててくれるなら問題無し!ですよ~。」
これで安心だな!と思っていたのだが、俺は本気でド忘れしていた…彼女達の事を…。
「ちょーっと待った!ユーラ殿!先程の師匠が言っていた言葉は本当なのか?」
「ん?さっきのって?」
「いやだから…その…初体験をすませた…と言っていただろう?それは本当なのだろうか?」
しまった!俺は完全に彼女達、戦乙女達の事を忘れていたのだ。どう足掻いても言い訳は出来ない!ムムゥ!どうするべきか?うまく誤魔化してこの場を繕うか、それとも開き直って「ああ!ヤッたぜ!」と言うべきか…実に悩ましい。
しかしこれから先彼女達も俺達と行動していくのなら嘘をついて場を凌ぐ様な事をするべきではないかもしれない、なら俺がするべき行動は唯一つだ!
「あぁ!ヤッたぞ、モニカも間違いなくいい女だな。勿論シェイラさん達だっていい女だと思っているから、いずれはそういう機会もあると思うからまた今度な?」
開き直りの上に上から目線で何様のつもりだ!と自分でも思うが…すまん!どう対処していいのかさっぱりわからない!この場合何を言えば正解なのかが全然皆目見当も付かないんだ!元々が俺はそんなにモテるような男では無かったので、この状況は一人の男が見る夢としては非常に嬉しいのだが、対処できるかどうかは別問題なのだ!だからすまん!誰か助けて!
いつもならおじいちゃんが声を掛けてくれたりするのだが流石にこの様な俺の身勝手な行動から起きた事にまでは関与しないようだ。ほんの少しだけ同じ男として意見でも…と淡い希望を抱いたのだが無理がありすぎたようだ…さて、どうしようか?シェイラさんは今だに沈黙を貫いたまま俯いてままだ。イカンイカンぞ!これは良くない!どうにかして事態の収集を図らねば!
そんな俺の思いをよそにシェイラさんは顔を上げて俺を見やるとまるで幽鬼のごとく前髪を垂らしてその隙間から俺を見てきた。
怖っ!めっちゃ怖いんだけど!何でわざわざそんな見方をするんだよ!できれば普通に見てくれよ!そんなに恨みがましげに俺を見ないでくれ!
「ユーラ殿…私達は仮にも師匠よりは先に告白して先に恋人になったはずだよな?…なのに、それなのに…何故!私達より先に師匠とシタんだ!私達の方が先にスルべきじゃないのか!そうだろう?ユーラ殿!どうなのだ!」
モニカとシタ事より先にシタ事が許せなかったのか?…そりゃあ悪い事したとは思うけど、どちらかというと俺自身もある意味では被害者だと思うのだが…そう思いながらモニカを見やると俺に対してガッツポーズをしていた…成程な俺だけで事態の収集を図れと?そのガッツポーズはそう言う事なんだな?
そう思いながら再度モニカを見るとまるで「イエスッ!」と言わんばかりに親指を立ててイイ顔をしている…ホホゥ良い根性だな?今度スル機会があったら一日中鳴かしてやるからな?覚えておけよ?
俺の表情に何か感じるものがあったのか、今更慌て始めるモニカ…それをリィサ達が宥めているが、恐らくリィサ達は俺がモニカに何をしようとしているのかを理解したのだろう。必死な表情をしてるモニカを俺の所に行かせないようにしている。
まぁリィサ達3人も俺が既にシタ後だからなぁ…きっと理解できる仲間を増やしたいのだろう。仲の良い連携が見れて俺はとても嬉しいよ…フフ。
さて?現実逃避はいい加減諦めてそろそろこちらをどうにかしないとな?どうすればシェイラさん達が納得するであろうか。そこが問題なのだが…俺じゃどうして良いかわからないし、思い切って本人達に直接聞いてみる事にするか!
「結局シェイラさん達は俺にどうして欲しいんだ?こう言っちゃ悪いんだが俺もそこまで女性の扱いが得意という訳ではないから、出来れば率直に何をして欲しいか言って欲しいんだが…どうかな?」
「わ、私が直接ユーラ殿に言うのか?そ、その出来ればユーラ殿に気付いて欲しいのだが…わからないか?ほら、師匠にはもうしたのだろう?それを私達にもして欲しいんだ。」
あぁ…成程ね、要は師匠がシタのに自分達とはシないのか?と言いたいのか…しかし今の恥ずかしそうな表情で俺に聞いてきたシェイラさんをもう少しだけ見てみたい、という事で。
「あぁ!成程!モニカにしたようにシェイラさん達にもキスをすれば良いんだな?わかった!任せてくれ!恋人として満足できるようなキスをさせて貰うよ。」
「そうそうキスって…えっ!?いや…その…そうでは無くてだな?その…何というか…それとは別にもう1つしたんじゃないか?ソッチをして欲しいんだ。」
あぁ…なんといい表情をしているんだろうか?素晴らしいね!実にいい表情だ!昂って参りましたよ!もっと見せていただこうか!
「わかった!抱きしめて欲しいんだな?ゴメンな?気が利かなくてそれじゃあ…ホラ!こっちにおいでシェイラさん!俺が思いっきり抱きしめて上げようじゃないか!」
「うぇ!?いや、その、だからな?そうじゃなくてだな?何というか…その…あの…うぅぅ。」
クッハァア!これはタマランですよ!なんといい表情をするんだろうか!これは良い!この恥ずかしがる表情が俺の心の奥底にある何かを刺激してきて実に良いね!
「どうしたんだ、シェイラさん?もしかして俺にそうされるのは嫌だったりする?もしかして、俺に気を使って何も言わないのかな?言いたい事があるならちゃんと言ったほうが良いぞ?」
「うぅぅぅぅ……ゆ、ユーラ殿!わ、私の、私のはじ―ムグッ!ムームーー!」
「ユーラさんシェイラの事をからかってるでしょう?駄目ですよ?この子素直だから何でもすぐに言っちゃうんですから…だからもう少し優しくしてあげて、ね?」
「アハハハ…バレちゃったか~でもなぁさっきのシェイラさんとても可愛かったからさ、ちょ~っといたずらしたくなっちゃったんだよね。ごめんね?シェイラさん。」
「むぅ~!こうなったらユーラ殿にはこうしてやる!―チュっ!……はぁはぁ…フフ、ど、どうだユーラ殿!参ったか!」
柔らかい…二重の意味でこれは…爆発しても問題は無いな?良かろう!性戦…もとい聖戦だ!俺の覚悟を見せてやろう!
「ふぇ!ちょっとユーラ殿急にどうしたのだ?なぜ…私を抱きかかえるのだ?ちょっとユーラ殿降ろしてくれないか?私は自分で歩けるぞ!」
「…はぁもう手遅れよ…やり過ぎたわねシェイラ?どうやら最初の犠牲者はあなたに決定ね。私はモニカが先にヤラれると思っていたのだけど…まぁ遅かれ早かれよね?頑張って頂戴ね?シェイラ。」
「待ってくれ!ユーラ殿!まだ心の準備が出来t―バタン!……。」
「連れて行かれてしまったわね…間違いなく2~3時間は出てこないわよ。待ってる間に次の犠せ…うぅん!相手を決めておきましょうか?それと、食事もすませておきましょう。別な意味で食事を取る必要がなくなるけど…食べておくほうが何かと良いと思うから、問題無い人は食べておきましょう。」
「私達は勿論食事を取るけど…あなた達はどうする?経験上食べておいたほうがいいと…一応言っておくわね。で、どうするのかしら?」
「…そうね。経験者の助言は大事ですものね、まだ大した事はできてないけれど食事をさせてもらっても良いのかしら?え…とリィサさん?で良かったかしら?私はモモリスといいます。これから宜しくお願いしますね。」
「そんなに堅苦しい話し方はやめて頂戴?私は貴族でも何でも無いのよ。そんな話し方を四六時中されたんじゃ息苦しくてしょうがないわ。だからあなたがする普段どおりの話し方をしてくれないかしら?」
「…本当にいいの?それなら助かるわ、私もあまり堅苦しい話し方は好きでは無いの。だからそう言ってもらえるなら楽に話せそうね。」
「それが普段のあなたの話し方なの?」
「えぇそうね、あまり変わらないとか言わないでね?これが普段どおりなのは確かだから気にしないでくれると嬉しいわね。」
「いえ…そうではなくて…私と少し話し方が似てるなって思っただけなのよ。特に直せとかそういう事ではないわよ。」
「リィサさん?早めに食事をして置かないで大丈夫ですか?もし、ユーラさんがア(・)チ(・)ラ(・)を使っていたらそろそろ次の方を迎えに来られるのでは無いでしょうか。」
「そうだったわね、後は食事をしながら自己紹介はしていきましょうか。」
「は~い、もう準備出来てますから食べてしまいましょうね~。」
ユリーナの言葉を合図に食事をし始める戦乙女とその師匠であるモニカ、そしてリィサ達自己紹介を進めながら食事をし、それから既に1時間は経っている。
もう1時間か…とも思う戦乙女達とモニカだが、リィサ達…特にリィサは経験してるからこそ知っている…間違いないユーラはマイシェルターの中にシェイラを連れ込んでいるな…と。だとしたら間違いなく中の時間は2~3日は経過してるはずだ。もしそうなら…シェイラは私が経験したのと同じ事になっているだろう。
そんな風に自身にもあった事を思い出していると…優良達が入っていたドアが開きそこからシェイラをお姫様抱っこで抱えて出てきた。案の定といえばいいのかシェイラは表情こそ幸せそうだが、体は凄くグッタリしている。おそらく優良により限界までセメられたのだろう。
シェイラを準備してあったベッドにゆっくりと寝かしつけた後に全員が集まっているこちらを見たと思った瞬間だった。いつの間にか優良がモモリスの後ろに立っており、モモリスの耳元でこう囁いた。
「次はお前の出番だ…モモリス。おいでモモリスが俺の恋人である証を君に印そう。」
え!っとモモリスが思った瞬間には既にモモリスは先程のシェイラ同様にお姫様抱っこをされており早速連れて行かれてしまった。
「待って、ユーラさん!私にも心の準備を少し!少しでいいから…―バタン!……。」
「…連れて行かれましたね…モモリスさん。心の準備が出来てからとおっしゃっていましたが…良かったのですか?」
「ん~大丈夫じゃない?本当は次あたり私かなぁ?とか思っていたけど、予想に反してモモリスが連れて行かれちゃったな~。あ~あ楽しみにしていたのになぁ…早く私の出番が来ないかな?」
「…師匠は一度ユーラさんに抱かれたって言ってた…なら次は私達の番に決まってる…。」
「そうだぜ師匠!今度はオレ達の出番だろ?その…オレだってな?…ユーラに女として抱かれるのを待ってたんだぞ?(今度こそ…一人の女性として愛してくれそうな人だなって思ってるんだから…師匠は少し遠慮してほしいです…。)」
「そうですよ師匠、私達も…その…ユーラ…さんに抱かれたいのを我慢してるんだから…師匠は弟子の為に少しは遠慮するべきです。」
「え~ウィリルまでそんな事言うの~。ちぇっ!またアレを味わえると思っていたのに…あ~あ、ざーんねん!っと、そうだ!時間短縮する為に今度は3人まとめて相手にしてもらえば?そしたら、私達にも出番が回ってくるんじゃない?」
モニカの言葉に反応するかのようにリィサ達初期メンバーはピクッとした。きっとそうしてくれれば自分達にも出番が来るだろうと。だが、流石に初めての時ぐらいは…と思いもしたが、よく考えればリィサ以外は2人とも一緒にしていたな~と思い出して別に良いんじゃないかな?と考えを速攻で変えていたりする。
次はどれくらいで優良が出てくるのかは予想出来ないが、もし出てきたらそれとなく【ハイ・テレパシー】で先程の案を出してみようと企むリィサ達であった。
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