第46話 感動の再開…とはいかない
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マイシェルターの中に引っ張り込まれた俺は、そこで今回のメインとも言える人物と対面した。会うのは会っていたが、それは寄生体としてでありモニカ・エーデルと言う一人の人間としてではなかった。
今そんな彼女が全裸で俺の前に立っている。別に立っている分には何も問題は無いし、俺が着替えを渡せばいいだけの事なので何ら問題は無いように思える。
しかし、だ!皆は覚えているだろうか?以前このピンク色の出入口から入ってその中でしばらく放置されていたリィサがその後俺に何をしたのか?まぁあまり前置きを長く取りたい訳ではないのでハッキリ言うが、ナニをシたというのがあったのだが…今回の状況を見てみよう。
まず引っ張り込まれたのは同じだ、そして次になのだがあの時のリィサは妙な興奮状態にあった、では今目の前にいるモニカ・エーデルはどうだろうか?全裸の状態なので下手な誤魔化しは利かないモノが目に入った…あ~紛うこと無く興奮してるね!そしたらその次はどうなるか?そりゃ決まってますよ。
…ハイ!案の定備え付けのベッドに押し倒されました!そして…倒した俺の上にまたがって俺の服を脱がしていく…ここまで行動が一緒なのか…この部屋に閉じ込めるとそうなるのか?
そう考えながら状況を見ていたら、俺が上の空になってるのが気に入らなかったのか俺の耳元でこう囁いたのだ。
「今は私だけを見てくれないか?初めての相手がうわの空じゃ哀しいじゃないか…私を救い出した責任を取ってくれないか?それにちゃんとご奉仕もさせてもらいますよ、だ・ん・な・さ・ま。」
この言葉を境に俺は自分が何をしたのかをあまり覚えていない。ただ何となく覚えているのは彼女の魅力の1つと言っていい大きな胸で何やかんやしたり、してもらったりしたのをうっすらと覚えている。
いつの間にかベッドの上で寝ていたようで目を覚ますと全裸のモニカ・エーデルが俺にしがみつく様にして眠っていた…それは良いのだが、その魔乳さんが俺の腕を包んで離さないのだが……寝起きにも関わらすこんな状態だと、また俺の中の野生が目覚める可能性があるので気付かれないように少しずつ 少しずつ腕を引き離していく。それが完了すれば一度ここから出て皆に説明をしてこなくては…幸いにも以前リィサと使用した時にこのマイシェルターの中は時間がかなり遅れている事がわかっているので実質俺の体感で言えば外の時間にして10分ぐらいなのでは無いかと思っている。
そうであればまだ何とか誤魔化しは聞くだろう、適当に中で話をしていたとか言えば疑われる事は無いはずだ…と今の俺は思っていたんだ。もう一人内部の状況がわかる人物がいた事を忘れて……。そしてこの一連の事を考えながらも魔乳さんから腕を引き抜くの気付かれないようにしていたのだが、あともう少しという所で一気に引き抜こうとしたら、魔乳さんの持ち主であるモニカ・エーデルがうなされてるようだった。
まるで苦しいと言わんばかりに胸を掻きむしろうとしていたので、傷を付けないようにその手を掴もうとしたのだが…どうやらそれは彼女の罠だったようだ。どうやら離れていこうしていた俺を引き留める為に一芝居打ったようだった。
「フフ…つっかま~えた!相手をした女性に労りの言葉も無しに立ち去ろうなんて酷いんじゃないかい?それに君はまだまだ余裕がありそうだね……もっとご奉仕するからもう少しだけどうだい?この歳になって初めて女の喜びを味わえたんだ…もう少し付き合ってよ…ね?」
「いや…あのね…今の段階でも充分に相手をしたじゃないか、流石にこれ以上はまたしている皆を放置するのもね。それにあなたも戦乙女達に会いたくないのか?」
「っ!あの子達が居るのかい?……そうか…そう言えば私はパラサイトフローレンスに取り込まれていたから救出しようにも、無理やり引き抜いたりしたら死んでしまう筈なのにどうやって私を助けてくれたんだい?それに私を寄生体として取り込んでいたパラサイトフローレンスは?まさか!あの子達の中の誰かが犠牲になったんじゃ!」
「大丈夫だ落ち着け。誰も取り込まれていないし、それにパラサイトフローレンスも彼女達がちゃんとトドメを刺したから大丈夫だ。何も問題は無い…と言いたいが1つだけ問題があるな。」
「何!?何か問題があるのか?それは何なんだ?教えてくれ!あの子達を守る為なら私は何でもするから!私を好きにしたいならしてもいい!だから…。」
彼女達を心配するあまり焦っているの分かるのだが…自分の事を好きにしたらいいってその前に俺がアンタの好きにされてしまったんだが……まぁいいや彼女とした事自体は嫌ではなかったし、むしろ漫画やアニメでしか見た事がない魔乳さんに会えたのだ、感謝する事はあっても恨み言を言う気は無い…のだが、実は俺が言う問題とはそのシタ事が原因だったりする。
「あのな落ち着いて聞いてくれよ?俺が言う問題と言うのはな…実は俺とアンタがここでシタ事が問題なんだよ。アンタのお弟子さん達がな…ついさっき俺に告白してきて恋人関係になったばかりなんだよ…それなのに恋人になってわずか10分もしない内にその師匠と男女の関係になるとか……俺は彼女達になんて説明をすれば良いんだ?」
「あ~え~と…もしかしなくてもやっちゃった感じ?」
「もしかしなくてもやっちゃった感じかな?だからいい加減ここから出て説明をしなければいけないんだよ。だからほら!早く服を着てくれ、いつまでもここにいたら彼女達がここに乗り込んでくるぞ?」
「おっとと!それはイカンね!師匠としての威厳があるからバッチリと決めて置かないと!って、ねぇ?私の服ってどこ?私気がついたら裸だったから着るものが無いんだけど…。」
「そう言えばそうだったな…助けた時から既に全裸だったからなぁ。よく考えたらアンタの服って何も準備してないや…どうしようか?」
「服の事も気にはなるんだけど…その前にねぇ私の事さ…良かったらでいいんだけど…モニカって呼んでくれないか?流石にアンタって呼ばれると赤の他人みたいで嫌なんだよ…だから…ね!」
んん~別段名前で呼ぶのは構わないのだが…彼女達の前で名前で呼んだら…もうそういう事だと思われるよな?今更か?でもなぁ…う~ん。
「そのやっぱり私みたいな年増は嫌か?あの子達の恋人って言うぐらいだから…年下じゃないと駄目だったりするのかな?」
「いや…モニカは全然年増には見えないぞ?どう見ても20代前半ぐらいだろ?それなのに年増って…モニカは全然年増じゃないぞ?」
「そんな気を使わなくても良いんだぞ?だって私はやがて30になろうかという年齢だしな…だからそんな変な気の使い方をしなくてもいいんだぞ?」
「そんな事無いって!そんなに言うなら向こうにある姿見で見てみろよ?俺が嘘を言っていないって分かるから。ほら!早く見てみろって。」
「分かった…分かったよ、そんなに押さないでくれ、先程までの感覚がまだ残ってるから触れられると…その…な?だからあまり触れないでくれ。」
「(ゴクッ)わ、わかった。気をつけるよ、まぁ俺が嘘を言っていないのは分かるはずだからとりあえず確認だけはしてみてくれよ。(イカン!あまりにも色気が凄かったから押し倒してやろうかと思ってしまった。)」
「(チッ)じゃあ見てみるかな?本当に触れないでくれよ?もし触れられたら…な?またシタくなっちゃうからさ。(惜しい!もう少しだったのに、意外と忍耐強いわね。)」
「(今舌打ちしたか?)あぁ触れないでおくよ。(それにその後に何か言っていたような…気の所為か?)」
お互いに気付かれないように攻防していたとは露知らず結果は俺の勝ちになり、仕方なく全裸の状態でモニカは姿見の前に移動して自身の姿を確認していた…のだが、その光景をずっと見守っていたら何やら姿見の前で色んなポーズを取り出したのだ。正直何をやってるんだろうか?と思っていたのだが、どうやら以前にましてスタイルが良くなってる事に気がついたようでかなりニヤニヤした状態でこう囁いていた。
「(フフフ…このスタイルならあの子達には絶対に負けないわ!あのパラサイトフローレンスに囚われる前の私は胸が…ちょっとだけ残念であの子達が成人した時よりも無かったしね…思い出すと悲しくなってくるわね。でももう大丈夫!今の私は勝ち組よ!この抜群のスタイルなら確実にそこにいる彼を落とせるわ!やっと……やっと私も結婚ができるかも知れないわ!もうあの時の様に同期の冒険者達の結婚を見て悔しい思いをしなくても良いんだわ!絶対に、ぜっっったいに!彼の恋人になって結婚まで漕ぎ着けてやるわ!それにあの頃に比べて何か肌のハリが良くなってる気がするし、体の調子もいいから毎日の様に彼を誘惑して私にゾッコンにして見せるわ!目指せ!花嫁!)」
何という恐ろしい執念か…もしかして彼女がパラサイトフローレンスに寄生体として取り込まれてもなお簡単に死ななかったのは、この花嫁になりたい!という執念があったから生き延びたのではないだろうか……そう考えるなら今の今まで生き延びてきた報酬として彼女も俺の嫁候補として扱ってはいいのではないだろうかという思いに駆られる。見た目も悪く無いし、性格も戦乙女達を長い期間見守ってきた事からかなり面倒見が良い事も伺えるし何より彼女達からモニカに対する不満を聞かなかった事からかなりいい人なのが分かるしな…。それに…俺の嗜好から言わせて貰うならアレを手放すのはひっじょーーーーに惜しい!きっとモニカが別の男と一緒になるとかなったら俺は血の涙を流すかもしれん。よって俺の独断ではあるがモニカも俺の恋人の一人としてカウントさせて貰おう。
しかしいつまでも姿見の前でモデルみたいな事をされていても困るので、いい加減切り上げて貰う事にした。
「嬉しいのは分かったから、そろそろ着替えようか?今は服を準備出来ないから代わりに俺の服を着ていてくれ下着は……無いから悪いがそのまま服を着てくれ。それも後からな?」
「フフ…ありがとう!男の服着るなんてまるで恋人みたいでドキドキするわ!フフ!」
「あぁ…まぁそう言われると俺も悪い気はしないけどな。」
「え!?それ本当?私もあなたの恋人にして貰えるのかしら?」
「えっと、まぁモニカが嫌でなければだけどな?でもモニカは良いのか?俺はモニカの弟子でもある戦乙女達の事も恋人にしてるんだぞ?それに彼女達とは別にあと3人も居るからな?」
「問題ないわ!それにね私の私見で言わせて貰えるなら男なら何人の女性が居ても養えるなら何の問題もないと思ってるわ!勿論ただ養うだけじゃなく愛を持って養ってくれなくちゃ駄目よ?その条件を守ってくれるなら私は弟子だろうが、そして何人恋人がいようが全く気にしないわね!」
「そうか…そう言ってくれるなら問題は無いかな?あとは彼女達とも相談して決めてくれ。一応一番先に俺の恋人になってくれたリィサって子が居るから、その子にはちゃんと声を掛けてくれないか?後から俺の恋人になってくれた子達の事もその子がまとめてくれてるからさ?頼んだよモニカ。」
「っ!…フフフ、うん任せて頂戴!絶対にうまくやってみせるわ!あなたの…ってそう言えばあなたの名前をまだ聞いてないわね、教えてくれる?」
「俺の名前は優良だよ。それと他の子の名前も聞いておくか?」
「いえそれは聞かないわ。ちゃんと自己紹介がてら自分で聞くから。」
「そうかじゃあ着替えも済んだようだし、ここから出るけど気持ちは固まったか?」
「えぇ良いわ!行きましょう!」
モニカの気合の入った言葉を聞いてからマイシェルターの出入口から部屋を後にした。そうして俺とモニカは馬車の内部に出てきたのだが、それと同時に一斉に皆に囲まれてしまった。
「ユーラ殿!心配したのだぞ!急に変な場所に引っ張られたと思ったら、居なくなってしまうし、どこかに転移したのかとも思ったがリィサ殿が問題は無いと言うから大人しく待っていたが…急に、急に居なくなったりしないでくれ……怖かったんだぞ…ぅぅ。」
その言葉を言い切るのと同時にシェイラが泣き出してしまったので、落ち着かせる為に抱きしめて上げようとしたのだが、ここでモニカがシェイラに対してからかうような事を言いだした。
「相変わらず泣き虫ねシェイラ?そんなんじゃ駄目だって教えなかったかしら?それとも私の言葉はあなたに届いていなかったの?」
「な!誰だあなたは?そのような…まるで師匠の様な言い回しをしてからに……あれ…もしかして…師匠なのですか?」
「フフ…久しぶりねシェイラ?元気にしてたかしら?それともそんな風にしているけど私の事は忘れちゃったのかな?」
「えぇ!?本当に師匠なのですか?でも…だって師匠はさっき私達がパラサイトフローレンスを倒した時に一緒に…でも目の前に居るのは確かに師匠に似てて……ほ、本当に師匠なのですか?」
「だからぁ本当にあなた達の師匠のモニカ・エーデルよ。まだ信じられない?それならそうねぇどう言えば信じてもらえるかしら?あぁそうだ!シェイラは私が引き取って間もない頃は確か成人を迎えていたにも関わらず、夜になると『一緒に寝ても良いですか?ししょー。』とか言ってよく私の部屋に来てたとか言えば信じてもらえるかしら?」
「えぇ?なんでそれを!ちょっと待って本当に!師匠!」
「そうねぇ次はモモリスなんかは『師匠!胸を小さくするにはどうすればいいですか?ギルドの男達がしょっちゅう見てきて鬱陶しいんです!』とか言って来た時にはもぎ取ってやろうかと思ったわね。」
「ちょっと待って師匠!私は信じてないとは言ってないじゃないですか!」
「ウィリルはアレよね?『師匠は男達を誑かす貧乳女だ!ってギルドの女性冒険者達が言っていたけど、それは本当なんですか?』って聞いて来た時には、あなたの胸が世の男性を誑かす悪なのよって教えたら『なら私の胸を討伐した方が良いですか?』聞いた時には本当に討伐して上げようかと思ったものよ?」
「やめて師匠!何故今更そんな昔の事を言うんですか!恥ずかしいからやめてください!」
「ルティアに至ってはもう微笑ましくて言う事は無い「…ホッ…」と言いたい所だけど確か昔一緒にお風呂に入っている時に『…師匠どうして師匠の胸はお風呂にちゃんと浸かれるのに私の胸は浮いてしまうの?…私の胸はお風呂に嫌われてるの?』って聞いてきた時には『そうよお風呂は胸が大きな人は嫌いなのよ』って言ったら『…じゃあ私の胸は要らない…師匠にあげる…』って私の胸に自分の胸を押し付けて来た時には奪ってやりたい気分にさせられたわね…。」
「…あれは私が無知だった時の話……今ならそんな事絶対に言わない!…。」
「ニーナは…あら?意外と思い出せないわね?う~ん」
「アハハ!オレは皆と違って師匠に物を尋ねたりはあまりしなかったからな!だから何の問題も無いぜ!」
「オレって…そう言えばこんな事言っていたわね『師匠!私は皆に比べて胸が大きいだけで役に立ってないってバカにされるの!どうしたら見返せるの!教えて下さい!』って言ってたわよね?それに対して私が『それなら相手にナメられないように強気に出れば良いんだよ』って教えたけどもしかしてそれを実行して『オレ』って言ってるのかな?だとしたら…とても可愛い事してるわね?フフ」
「イヤーーー!やめて師匠それ以上は言わないでください!私にもAランク冒険者として体裁があるんですよ!わざわざバラさないで下さいよぉ!」
うわぁ…片っ端から晒し者にしたな!さっきは性格が良いかと思っていたが、結構腹黒い所もあるんだな…まぁだからといってモニカを切り離したりなんかはしないけどな。
さぁこの騒ぎはいつまで続けるんだろうか?しばらくは馬鹿やってるのを見守るのも良いか?と思いながら師匠とその弟子達の騒ぎを見続ける事にしたのだった。
戦乙女の話が落ち着いたらまた閑話を差し込みたいと思ってます。向こうも着々と準備が整っておりますよ。




