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第45話 ハーレム拡大!

今回の話から少しイチャつきがしばらく続きます。

 これで彼女達の敵討ちは成ったな。うむ!よかったよかった。ちなみに俺は彼女達の師匠であるモニカ・エーデルを救出した事をまだ話していない。

 その理由は単純に回復を待っているからなので深い意味は特に無い。モニカ・エーデルだが以前リィサを匿っていた、マイシェルターの中に寝かして付けてある。…入口は相変わらずピンクのままだったが…まぁ問題は無いだろう。…多分。



 それはともかくとしていつまでもこんな危険な場所に居る訳にはいかないので、馬車の中に戻りたいのだが…少しだけ迷っている。迷っている理由の1つとして転移魔法を彼女達に知られても問題は無いのか?という事。2つ目の理由としては彼女達が俺に着いてきてくれるのか?だ。

 しかし、迷えば迷うだけ周囲の凍らせた毒が溶けてしまうのであまり時間は掛けられない。どちらにせよ今の彼女達ではこの毒沼地帯を抜ける事は出来ないはずなので連れて行くしか無いのだが…うぅむ仕方ない、行動せずに後悔するより行動して後悔しよう!やはりこの考えが一番だ。早速後始末をして馬車に戻る事にしよう。



「さて?俺は馬車に戻らせてもらうが…アンタらはどうする?自力でこの毒沼地帯を抜けるぐらいは出来るか?」



 普通に一緒に戻ろう!と言えれば良かったのだが、どうやら俺はほんの少しだけ先程の事を根に持ってるようだ。ついぶっきらぼうな言い方になってしまった。まだまだ俺の精神も未熟なようだ。男なら綺麗サッパリ水に流せば格好いいのだろうが…俺にはまだ遠い話のようだ。…しかし、そんな俺のぶっきらぼうな言い方にも関わらず彼女達は俺に対して先程の険悪感を持たずに話し掛けてくれた。



「その…ユーラ殿…勝手な言い分ではあるのだが…もしよければ私達も一緒に連れて行ってくれないだろうか。ユーラ殿が治療してくれたとは思うのだが毒は抜けて今は普通に動けるのだが…この毒沼地帯を抜けるのにまたあの毒を受けるのは…少々いやかなり辛い物がある…だから先程の失態があるのも分かっては居るのだが、私達をここから連れ出してはくれないだろうか?どうかお願いします!」


「「「「お願いします!」」」」


「…わかった。連れて行こうただし条件があるけど…どうする?」


「問題ない、師匠の仇を討てたのだ。今更何を要求されても何も問題は無い。」



 マジ?俺今頭の中ですっっごいエロい事考えたよ?本当に?って言ってる場合じゃないな。毒の洗浄作業も考えてさっさと行動しよう。



「それが聞ければ問題ない、取り敢えず今は移動しよう。まず、装備品に付着した毒を落とすから全員動くなよ?【生活魔法・改】エリアクリーン!っとこれで…OKだな、よしじゃあ早速移動するぞ?全員俺に触れてくれ、それが確認できたらすぐに移動するぞ。」


「ふ、触れる?その…どこでも良いのか?」


「あぁどこでもいいし、どうやってもいいから移動し終えるまで俺に触れていてくれ。絶対に途中で離すなよ?」


「…よ、よし!分かった。…で、では、えい!」



 その掛け声と同時にシェイラさんは俺に抱きついてきた…正面から、俺としては手を触れる程度もしくは繋ぐ程度に考えていたので、その行動を全く予期してなかった。そのせいと言えば良いのかその御蔭と言えば良いのかわからないが、俺とシェイラさんはキスをしてしまった。



 口に当たる柔らかさと温かさがなんとも言えず興奮を掻き立てる、俺は無意識に彼女の口に舌を割り込ませてその感触を楽しんでいたのだが、他の4人が期せずして大声を上げたのでハッと気を取り戻した。



 気を取り戻した俺がまず目にしたのは、顔を凄く真っ赤に染めたシェイラさんだったのだが、今だ目を瞑ってプルプルと体を震わせている…今までのシェイラさんは生粋の女剣士というイメージがあったのだが、今俺の目の前に居るシェイラさんは紛う事無い一人の女性だった。

 その姿を見た俺はもう一度彼女と唇を合わせようと近づいたのだが、急に右肩を掴まれて強引に振り向かされてしまった。



 そこにいたのはモモリスさんだった。そしてシェイラさん同様俺に素早く近づくとこれもまた彼女と同様に俺に口唇を合わせてきた。シェイラさんとはまた違った柔らかさと温もりがまるで包み込まれるようだった。とは違いゆっくりと口唇を合わせる永く味わいたいと思える気持ちよさがあった。どれだけの時間が経ったのか知らないが、ゆっくりと離れてこう言ってきた。



「さっきのは事故よ、これが私のちゃんとしたファーストキス…受け取ってくれた?」



 妖艶な微笑みの中にも少女のような愛らしさを感じたモモリスさんの言葉に無言で頷いた…しかし彼女で終わりではなかったようだ。今度は反対側左肩を掴まれてこれまた強引に振り向かされるとまたも口唇を合わせてきた。今度はウィリルさんのようだ、意外にも彼女はツンデレな性格とは違い実に丁寧なキスをしてくる。ゆっくりと丁寧に…さも俺とのキスを味わってるかのようなキス。ガッツクのではなく滑らかなと言えばいいだろうか?そんな感じのキスだ。人によってキスの仕方が違うんだなぁとか思いつつウィリルさんとのキスを楽しんでいく。



 そして今度は背中を引っ張られて振り返ってみると、そこにはニーナさんとルティアさんがいたのだが…2人はお互いに頷き合うとまずはとばかりにニーナさんがキスをしてきた。こう言うと上から目線なのかも知れないが割と普通だなぁと思っていたのだが、いきなり引き離されて今度はルティアさんとキスをした、こちらは軽く啄むようなキスを繰り返してきた。こういう感じも悪くないなぁとか思っていたら、またも引き離されてニーナさんと再度キスをする事になったのだが…今度はただのキスではなかった。

 彼女は自身のその爆乳と評していい胸を俺に当てながらキスを続けたのだ。っしゃーー!や~らか~い!パラダイス!と思いながらキスをしていたのに、またも引き離されて今度は正面にニーナさんとルティアさんが立ち俺の左右の頬にキスをしてきた…その爆乳と巨乳を俺に当てながら!



 これはいい!5人からこんなプレゼントを頂けるとは!俺はこれが今回の魔物討伐の報酬か…とか思いながら浸っていたのだが、現実に引き戻される声を聞かされる事になる。それは…。



『ユーラ…随分と楽しそうね。私達に何か言う事は無いかしら?』


『…ユーラさん…帰ってきたら覚悟してくださいね?ウフフフ…。』


『ずるいですよ~ユーラさ~ん。私達はここでずっと待っているのにその5人とだけキスするなんて~ずるいです~。』



 え?なんで?どうやってここの状況が見えたの?結構高さがあるから何をしているのかなんて流石に見えない筈なのに…何で?



『私達にもよくわからないけどね、ユーラの事を考えながらずっと見ていたらいつの間にハッキリと見えるようになっていたのよ。愛の成せる力ってとこかしら?フフ…。』


『えぇ…私達3人がしっかりとユーラさんの事が見えてますよ?その周りにいる人達と何をしていたかも…ね。それがどういう事かわかりますよね、ユーラさん?』


『そうですよ~戻ってきたら~いーっぱい可愛がってくださいね?楽しみにしてますよ~ユーラさ~ん。』


『…うす…わかりました…』


『あら、嫌なの?ユーラ。』


『そんな事無いって!しっかりとあらん限りの力を振り絞って全力でお相手させていただきます!』


『気持ちは嬉しいのだけど…程々でいいのよ?ユーラ。』



 どうぞ遠慮などせずに精一杯相手を致しましょう!俺のスキルが全開だぜ!っとイカン!早くこの場を離れないといけないのについ長話をしてしまった。戦乙女ヴァルキリオン達も俺が急に黙ってしまったからソワソワしてる。早速移動しようか。



「すまん、ちょっと移動の為の準備をしていただけだ。準備は出来たから全員俺に触れてくれ。さっさとこの毒沼地帯から脱出しよう。」



 俺に触れるよう促された彼女達なのだが、先程のような事はしなかったが…何というか嬉しい状況になっている。全員が俺に抱きつく様にして触れているのだ。そうすると勿論…な?彼女達は非常に胸が大きい、触れなくても見るだけで分かるほどにハッキリと。

 良い!ここが毒沼地帯等という場所でなければ襲いかかってるいる所なのだが。いい加減本当に移動しよう後の事はそれからだ。



「全員掴まってるな?よし、じゃあ移動するぞ!いくぞ、【転移無法】」



 魔法を唱えた直後には既に馬車の中にいる状況に5人は慌てているが、取り敢えずそれを気にする事なく念の為にもう一度【生活魔法・改】エリアクリーンを使っておく事にした。そして更に念を入れて一人ずつ鑑定をしてほんの少しでも毒に汚染されたないか確認をしておいた。

 幾ら馬車内部がおじいちゃんの手により広がったとはいえ密室である事には変わりないので万が一があっては困るので入念な確認をしておいた。



 全員の無事が確認できたのでようやく落ち着く事ができそうだと思っていたのだが…どうやら戦乙女ヴァルキリオンの5人は先程の事を気にしてか、リィサ達に近寄ろうとせずに離れた所で集まっている。無理もないかもしれないが、あまり気にしすぎると余計にギスギスしそうなので俺から彼女達に話し掛けてみた。



「おぉ~いそんな所にいないでこっちに来いよ。あまり気にしすぎると返って辛くなるぞ?ここに来て話でもしないか?」



 俺に話し掛けられた事によりようやくこちらに歩み寄って来たのだが、ここで彼女達はとんでもない事を言い放った。



「その…先程はあなた達の旦那様に失礼をしました!本当にすいませんでした!」


「「「「すいませんでした!」」」」


「ブフ!?旦那って急に何を言ってるんだ、アンタらは!」



 だがそう思っていたのは俺だけで合ったようで、言われたリィサ達は満更でもないような表情をしている。まさかこれを狙って発言したのか?それならなかなかの策士だが…。



「ん?リィサさん達はユーラ殿の奥方では無いのだろうか?あそこまで仲睦まじい姿を見せていたので、てっきりそうなのかと思っていたのだが…私達は失礼な事を言っただろうか…。」


「流石にまだはy…「いいえ失礼だなんて事は無いわ、今はまだ違うけどいずれはそうなると思うからあながち間違いでもないわ、ねぇユーラ?」…そっすね。」



 スル事をしているので強く否定出来ない…まぁ俺もいずれはと思っているので否定はしないでおく事にした。ただ…前にも言ったが家を持つまでは待っていただきたい。



「あの…その…だなユーラ殿はこれ以上…何というか…恋人を増やそうとは思わないのだろうか?もしよければ参考がてら教えてくれないだろうか。」



 なんかシェイラさんがブッ込んできた!?いや…ね?俺も嫌いじゃないからね?こう…色んな人がいてもいいと思うけど…やはり先んじた方々がいるので、そちらの許可もとって頂きたく思いますよ?



「あら?昨日は断っていたけどどういう風の吹き回しなのかしら?聞いても良い?」



 え?昨日は断ったって何?そんな話があったの?すごい気になるんだけど…続きをカモン!



「えっと…そのだな…ユーラ殿の御蔭で私達の長年の目的を果たす事ができたのでな…そろそろ自分達の事も考えたいなと思って…その皆と相談した結果なのだが…私達の回りにはろくな男しかいなかったのだ。私達の体だけが目的のような、な。その男達は決して私達を一人の女性として見てはくれなかった…ただ性的な対象としてだけ見ていたんだ。」


「あら?でもそれを言ったらユーラもあなた達をかなり性的に見ていたんじゃないかしら?それなのにどうしてユーラは良いと思ったの?」


「…ユーラ殿はしっかりと私達を見ていてくれた。戦闘に関しても私達に何が出来るかを把握していたし、誰が何を得意としてるかも見てくれた。女性として見るだけでなく冒険者の私達もしっかりと見ていてくれた…ちゃんと見てくれていたんだ。当たり前と思うかも知れないが…それが…それがとても嬉しく思えたんだ。私達をちゃんと一人の人間として見てくれてるんだって、それが何よりも嬉しく感じたんだ…。それが理由では駄目…だろうか?」


「…………。」


「えっと…そのリィサ殿…やはり私達じゃ…ユーラ殿とは釣り合わないだろうか…。」


「……リィサでいいわよシェイラ。これからよろしくね、あなた達もユーラの事が好きなんでしょ?上から見てたけど随分と熱心にキスしてたじゃない…アレを見れば誰も文句は言わないはずよ。そうでしょレナリアさん、ユリーナ?」


「えぇ私は問題ないですよ、ようやく来てくれましたね。これで戦ry…「んぅんっ!」いえ頼もしい仲間が増えましたね!これから楽しくなりそうですね。」


「そうですよ~楽しいのが一番ですよ~。今から楽しみですね~。」


「ほ、本当に良いのか?やった!皆やったぞ!私達もユーラ殿と恋人になれるんだ!フフフ嬉しいなぁ、私にもやっと恋人が出来たんだ~フフフ(小さい頃からの夢が叶ったぞ~!)」


「えぇ私もかなり嬉しいわ。初めての恋人というのもあるけれど理想に近い人が恋人になってくれたのがまた良いわね。(ウフフ…ようやく私にも彼氏が!やっと…やっとなのね!もう行き遅れなんて言わせないわ!)」


「私もこう見えて結構喜んでいるのよ?ただ…そのどういう表情をしていいかわからないだけで…とにかく私が恋人になるんだから、アンタももう少し喜びなさいよね!(キャーー!やったぁ~私にもようやく彼氏が!フフ…ユーラとは恋人として色んな事をしなきゃね!楽しみだわ!)」


「おぉ~オレにも彼氏が出来たのかぁ…なんか今一しっくりこないが、まぁユーラと一緒なら色々楽しめそうだしな!だからオレの事も偶には構ってくれよな!(うぅ~どうしよう?私に彼氏が?しかもユーラ君ってとても私の理想通りの男性だから…うぅ~うまく付き合えるかな?心配だよぉ~。)」


「…私もユーラの恋人になれてとても嬉しい…これからよろしくね?ユーラ…。(さ~てどうやってユーラに構って貰おうかなぁ…一緒に買物?それとも魔法の特訓?それとも2人で夜の…特訓しちゃうとか?フフフ…色んな楽しい事がありそう…ユーラに出会えて本当に良かった…。)」



 順にシェイラ、モモリス、ウィリル、ニーナ、ルティアとなっている。なぜ分かるかって?戦闘を終えたばかりのせいか知らんが聴覚が鋭くなってるせいだと思う。それとなんだが……俺の意思は何処いずこへ?俺が何を言うでも無く戦乙女ヴァルキリオンの5人全員が俺の恋人になったようです。棚からぼた餅的な?まぁ嫌いじゃないから良いんですけどね!っとそれも嬉しいのだが、ようやく彼女の状態が安定したようなのでそろそろ戦乙女ヴァルキリオン達に会わせても良いかも知れないな。早速彼女達に告げるとしよう。



「せっかくの嬉しい気分に水を差すようで悪いんだが、シェイラ達に聞いて欲しい事があるんだよ。もしよければ聞いてくれないか?」



 俺の言葉に5人だけでなくリィサ達も俺に向かい合って話を聞く体勢を取ってくれた。まぁ悪い事ではないから、あまり固くならずに聞いて欲しいんだが…まぁいいか。



「シェイラ達は…師匠であるモニカ・エーデルに会いたいか?」


「なぜユーラ殿が師匠の名前を知っているんだ?私達は誰も教えていないはずだが…それに師匠は先程の戦闘で…私達自身で倒したではないか…気を使ってくれてるのかも知れないが私達は大丈夫だぞ?ユーラ殿。」


「いや…気を使っているとかじゃなくて本当に言っているんだよ、会いたくないか?」


「それは…出来る事なら会いたいが…でも!レイスとかゴーストだったりゾンビとかにしたら駄目だぞ!それをやると何の為に師匠を倒したのかわからないからな!…私達は師匠を長年の苦しみから解放したかったんだ…だからそういう方法なら遠慮させてもらうよ…。」


「そっか、なら普通に人間だし本人そのものだから何の問題も無いな!じゃあ早速出てきてもらおうかな?」



 話をしながらマイシェルターを開く為に魔力を形成するとやはりピンク色の出入口が発生した…今の俺は頭がピンク色だとでも言いたいのだろうか?…間違ってはいないから別に良いんだが…そう考えているとピンク色の渦から手が出てきて中に引っ張り込まれてしまった。って!ちょっと待て!俺はこの光景に覚えがある…まさか!と思った時には既に完全に中に引っ張り込まれてしまった俺は中に引っ張り込んだ張本人と思いがけない事をするハメになってしまったのだ。

これでイチャついてる?とか思われてたらどうしよう…とか思ったりしますが、これが作者の限界です。

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