第42話 待ち焦がれた鑑定魔法?
ちょっと前から少しでも読みやすくなればと思い書き方を変えてみたりしてます。
主に視点変更の部分とかですね。これからも読みやすさを考えながら変更を加えていくので宜しくお願いします。
「ここまでが私達が師匠…あの魔物に関して言える全部だよ…。私達はどうにかしてあの魔物を倒そうと今までがむしゃらになって自分達を鍛えてきた…ただひたすらに…師匠との約束を守る為だけに…だからお願いだ、あそこに…師匠がいる場所に降ろしてくれ!お願いだユーラ殿!」
「理由はわかった、だがまだわからない事が幾つかある。それに答えてくれ。」
「なるべくなら急ぎたいのだが…話さないと降ろしてはもらえないのだな?」
「まぁ…そうだな、ここまで知っといて疑問が残るのはどうにも気持ちが悪いんでな。」
「ユーラ殿の気分なのか…いや、わかった。わかる事なら答えさせてもらう。」
「んじゃ~まず1つ目、何故今まで討伐されずに生き残ってるんだ。そこまで敵討ちをしたいなら他の冒険者に協力してもらってトドメだけ譲って貰えば良かったんじゃないか?」
「それはだな、まず理由の1つとして私達だけの力だけであの魔物を倒したかったからだ。この役目だけは幾ら誰に頼まれようとも私達だけでどうにかしたかった。例え他の誰かに傲慢だと言われようともこればかりは譲れなかったからな。」
「そして、2つ目の理由なのだが、あの魔物が生き残っている理由は1つ目の理由にも関係してくるんだが、私達が冒険者ギルドと侯爵様に自分達の思いを話した所あの魔物の討伐はしてはいけない事になっているんだ。そういう理由があって今も生き残っているんだ。」
「成程ね、そういう事か。それと次に聞きたい事なんだがアンタらの話には出てこなかったがあの魔物の特徴としてアイツはああやって毒沼を形成する能力でもあるのか?ここら一帯が毒に汚染されてるが…それとも元々ここがこうなっていたのか?」
「いや…元々この一帯は草原だったはずだ。だがほんの一部だけ毒の沼があったのを覚えているが…ここまでの規模ではなかった。何故…まさか、まさかとは思うがあの魔物がそうしたのか?…自身の特性と師匠の力を使ってっ!あの魔物め…よくも…よくも師匠の力を悪用したな!許さん、絶対に!私達の手で必ず葬ってやるぞ!」
急にシェイラさんが怒り出したのだが、あの魔物の特性?人に寄生する以外にの何かがあるというのか?気になるからしっかりと聞いておくか。
「お怒りの所悪いんだが、あの魔物の特性ってなんだ?それとアンタらの師匠の力って?」
俺に質問をされたシェイラさんは少しだけ落ち着いたようだが、落ち着いて俺の質問に答えられる程冷静にはなれていないようだ。それを知ってかモモリスさんが俺の質問に答えてくれた。
「私が答えるわ、まずあの魔物の特性なのだけどあの魔物は周囲の環境に馴染む為に周囲の物を取り込み自分の力にする事が出来るのよ。今回の件で言えばおそらく何らかの事情で毒の沼がある場所に移動してその毒を自分に取り込んだのだと思うわ。そして自分が過ごしやすく襲われにくい状況を作る為に毒の沼を広げていった…と思うわ。ごめんなさいね、直接見ていたわけではないから多少憶測も混じってるわ。」
その様な特性を持っているなら俺もその憶測は間違っていないと思う。というかほぼ間違いないんじゃないか?と続きを聞こう。
「それと師匠の力を使ったと言ったけど、特別師匠に何か特殊な力があったという訳ではないの。あの魔物が取り込んだ寄生体の持つ100%の力を引き出して…今回で言えば毒を広げる為に使ったと言えばいいのかしらね?これも悪いんだけどハッキリしないの。何せあの魔物以外同種の魔物に会った事がないから、どうしても憶測が混じってしまうわ。あの魔物自体がかなり希少らしいから情報が少ないのよ。ごめんなさいね。」
「いやおおよその事はわかったよ、ありがとう参考になったよ。だけどもう1つだけ教えてくれないか?寄生された人はもう…助からないのか?」
正直これを聞くのはもの凄く躊躇われた。明らかに彼女達の心の傷に触れてしまいそうだからだ。現に彼女達は俺が聞いた事により俯いて泣きそうな表情をしている。
だがここは聞いて置かないといけない、今ここで聞くのを躊躇って後で後悔する様な事にはなりたくなかったからだ。そして、気丈にもその質問に答えてくれたのはシェイラさんだった。
「助からないと思う…理由は…あの時、師匠が取り込まれる寸前に吐き出された人も既に死んでいたからだ。だから私達があの魔物を追い詰めたらきっと以前の様にあの魔物は新たな寄生体を得ようと師匠を吐き出すだろう…だから…あの魔物を追い詰めた時点で…師匠は…きっと……!!」
これ以上聞くのは酷かもしれない。しばらく彼女達だけにしておいて俺は自分に何が出来るのかを考えておこう。あの魔物を倒すのが彼女達だとしても戦い終わった後にせめて笑っていられるように…。
そう思った俺はリィサ達を連れて操作室へと向かう事にした。
「ユーラ、結局どうするの?彼女達の代わりにあの魔物を倒す?それとも…。」
「いや…俺は極力手を出さないよ。俺が戦えばおそらく一瞬で終わると思う…けどこれは彼女達の問題でもあるんだ。彼女達があの魔物を倒す事で前に進む切掛になるはずだ。だから俺はなるべく手を出さないよ…まぁ死にそうになったり致命傷を負いそうなら助けるつもりだけどね。」
「そう…それならいいのよ、ユーラが思ったようにして頂戴。何があっても私達はユーラを見守っているから。」
「あぁ…ありがとうなリィサ…2人もそんな所にいないで来ればいいのに。」
「えぇ…そのお二人の空気が何か寄りにくい感じでしたので、気後れしてしまいました。」
「そうですね~何か長年連れ添った夫婦のようでしたよ~。灼けますね~私とも今度試してみましょうね~。」
「あぁ!ずるいですよ、ユリーナさん!私も、私もお願いしますねユーラさん!」
「はい良いですよ、2人も俺の恋人ですからね。遠慮せずにお願いがあったら言ってみて下さい。俺の出来る範囲なら叶えてみせますから。」
「ハイハイ2人とも少し離れていましょう、ユーラは彼女達の手伝いをする為に色々する事があるでしょうから邪魔しないようにしましょう。ユーラ、私達は夕食の準備をしておくわね。偶にはユーラの為に女の子らしく手作りのご飯を作ってあげたいからね。後は頑張って、じゃあまた後で…チュっ!」
「あぁ!リィサさんだけ卑怯ですよ!私達も~。」
「そうですよ~私達もユーラさんにしてあげたいです~。」
「「という訳で…チュっ!」」
レナリアさんが右頬にユリーナさんが左頬にキスをして立ち去っていった……どうやって立ち回ろうかと考えていたのだが、今のキスで吹っ飛んでしまった。夜の行為にこそ少しは慣れてきたが、こういう純粋に好意を示す事には今だに顔が熱くなってくる。きっと今の俺の顔は真っ赤になってる事だろう。……恥ずかしいッス。
さて彼女達はまず間違いなくあの魔物…彼女達なりに言えば師匠か…その師匠を確実に殺すだろう。だがそれをすると少なからず彼女達は心に新たな傷を負う事になってしまうだろう。正直手を貸すと言った以上俺としては避けたい事だった。
しかし現状どうすれば助けられるのかがわからない。あの魔物を追い詰める前に無理やり中から引きずり出すか?けどそうやって無理に引きずり出した結果死んでしまっては意味がないしな。どうにか安全を確保しつつ魔物の中から師匠とやらを助ける事が出来ないだろうか?なかなかに難問だった。
それにしても何だな、この世界には職人として来たはずなのだがやたらと戦闘に関わってる気がするな。だけど…これはしょうがないのかもしれないな、初めてこの世界に来た時におじいちゃん達が言っていた様にこの世界は戦いをするのが当たり前の世界だ。平民ですらも戦わなければ生き残れない様な世界だ。職人として大成するのは当然として、魔物の素材集めや木材などの採取をする為にはいざという時の護身も必要だ。そうなれば必然的に戦う為の力を養わなければ職人になる前に命を落としかねない、そうなってしまえば何の為にこの世界に呼ばれたのかわからなくなってしまうからな。
さて最近考え事をしているとよく脱線しがちだが、ちゃんとどうやって彼女達をサポートするか考えねば。にしてもだ、情報が足りなさ過ぎる。もっとあの魔物に関する情報がほしい所だが生憎とあの魔物そのものが希少らしいからな…う~むどうするか。
せめてなぁおじいちゃん達に頼んだ鑑定魔法があれば相手を見るだけで情報を得られるのだが…あれから連絡がないから相当厳重に創り上げているのだろう。以前に別の世界ではあったというからにはノウハウ自体はあるはずだ。それなのに今だに何の連絡も無いという事は何かしらの制限を掛けたり鑑定魔法に関する漏洩をしないようにしているのかもしれない。
今回は自力で頑張るしか無いのかな?と思っていたのだが、やはりそこはおじいちゃん達だ、俺が困っているとすぐに力を貸してくれるようだ。
『優良よ待たせたのぅ、ようやく鑑定を創ったぞ!これで今お主が直面しておる問題も解決するであろう。今から優良に付与するから儂が良いと言った後にでもステータスを確認すると良いぞ。』
『ありがとうおじいちゃん!今本当に困っていたから凄く助かるよ!流石おじいちゃんだね!』
どう流石なのかよくわからんが、語彙力の少ない俺が出せる今の褒め言葉だ!なのでなんとなくで悪いけどそのまま受け取って欲しい。
『大丈夫じゃ優良よ、お主の気持ちはしっかり伝わっておるからの心配せんでもえぇぞ?ではいくぞ……良し!これで問題はない。しっかりと優良のスキルとして付与したから何の問題もないわい!フォフォフォ。それとな優良よ、お主のステータスをもう少し見やすくしといたぞ?あと幾つか鑑定に関して必要なスキルも足しといたぞ。』
妙に意味深な言い方をするけど……何か意味があるのかな?それに新しくスキルまでくれるとか…まぁおじいちゃん達なら俺に変な事をする事はないだろうし、別に問題ないだろう。
『使い方じゃがのう…まぁ何も難しい事は何も無いぞ?鑑定したい相手を見て優良が鑑定したいと思えば自然と見えるじゃろう。さて、使い方は教えたから後は大丈夫じゃろ?もし、わからない事があれば儂かばあさんのどちらかを呼ぶと良い。すぐに教えてやるからのぅ、ではな。優良、これからも頑張るんじゃぞ。』
よぅし最近なかなか見る事がなかったステータスだったが久しぶりに見てみるかな?どうなってるか楽しみだ!【ステータスオープン】!
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新石 優良
【性別】男性
【年齢】19歳
【種族】人族
【職業】??職人
【称号】不遇の職人 女神の被害者 創造神の孫 創造神の恩恵 ハーレムを築きし者
性を極めし者 大食漢 女神の? ???
【レベル】229(2290)
【HP】398430000/398430000
【MP】―(スキル【永久機関】により制限なし)
【魔法】
生活魔法 LV.-(灯火、飲水、微風、)
創造魔法 LV.-(―)
四大魔法 LV.-(火・水・風・土)
属性魔法 LV.-(雷・氷・木・毒・光・闇・音・重力・時空・無)
快復魔法 LV.-(体力快復・状態異常快復)
??魔法 LV.―(封印中・条件を満たす事で解除・封印者 ??)
??魔法 LV.―(封印中・条件を満たす事で解除・封印者 ??)
【スキル】
【建築術】【錬金術】【素材取寄】【身体強化】【マイバッグ】【職人の目利き】
【解体作業・極】【気配消失】【閲覧不可】【完全隠蔽】【思考読取禁止】
【全属性適正】【武神演舞】【魔神法力】【経験値取得率100倍】【魔法具】
【性技の味方】【性者の祈り】【性者の施し】【境界線の支配者】【永久機関】
【優良専用スキル】
【真理を見抜く者】【触れる事無かれ】【逆らう事無かれ】【楯突く者に天罰を】
【??スキル】
【我が子を想いて】【???】【???】
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どうなってるんだ!?しばらく見ない内に全く知らないスキルが増えてるぞ!それに…何なんだよ、これ?…???って表記されてるのが多いけど…本当にどうなってるんだ?もの凄く気になるが…今は彼女達を優先しよう。すぐに影響が出るとは思わないし、何より俺にとって悪いものならおじいちゃん達が見過ごすはずがないからな。今は俺に出来る事…いや俺がやるべき事をしよう。
俺の不安に思う心に気付いてか…おじいちゃんが話し掛けてきてくれた。
『優良よ…お主のステータスでしっかりと表記されずに気になるのはわかるが、今はあまり気にするでない、儂等がしっかりと調べてからちゃんと報告する事を約束しよう。だから今はあの娘達を助けるとよい。それにこの見えないスキルじゃが決して悪い物ではない。…どちらかというと…お主を守る為にあるようじゃしの。だから今は気にせずしたい事をするといい。あまり気にしすぎると足元をすくわれてしまうぞ?』
『ありがとうおじいちゃん。…あまりにもわからない事が多すぎて少し怖かったんだ。話し掛けてくれたから大分落ち着く事が出来たよ。本当にありがとうね。』
『うむ…それとなここまで色々と増えているとどれが儂等が準備したスキルかわからないだろうから、教えておこう。今回儂等が優良の為に創ったのは【優良専用スキル】に入ってるスキル全てじゃ。』
『やっぱりこれっておじいちゃんが創ったものだったの?まぁなんとなくわかってはいたけど…。』
『む?そうかの。まぁよいじゃろう、ちなみに鑑定方法は先程教えておいた方法なのじゃが。その元になっておるスキルは【真理を見抜く者】じゃ。一応知っておくと良いじゃろう。』
『ありがとうおじいちゃん、でもそれ以外にもスキルがあと3つあるけどそれは何?』
『あぁそれはじゃな…。』
とりあえず気になっていた残りのスキルについても聞いてみたのだが、かなりぶっ飛んだスキルだった。詳細がこちら。
【触れる事無かれ】
優良が持ち合わせるスキルに対して強奪・簒奪・模倣と言ったスキルを無効化する。
距離・次元空間等の制限はなし
【逆らう事無かれ】
優良自身または優良が身内として判断した相手に対して威圧・覇気・恐慌・洗脳等のスキルを無効化する。距離・次元空間等の制限なし
【楯突くものに天罰を】
優良に対して【触れる事無かれ】または【逆らう事無かれ】の条件を満たした相手に対して完全追尾を行いながら天罰を下す。下す天罰の内容はその者が心より恐れる事象が天罰として下る。
距離・次元空間等の制限なし。
と言った物だった。……何という恐ろしいスキル構成なのだろうか。驚愕した…よもやここまで過保護にして貰えるとは…。ま、まぁ大切にして貰えるというのは良い事だよね!うん、実に有り難い事だ。
『さて優良よ、これだけあればしばらくはお主の敵になる様な者はおるまいて。前にも言うたがこの世界を楽しく生きると良い。儂等の家に関してはまだまだ余裕がある、お主が世界を回ってからでも充分な程にな。だからまずは楽しみなさい、そして時に自分の腕を磨く為に遊んで見るのもいいじゃろうてのぅ。地球にいた頃とは違うのだ、生きる為に働く事が悪い事とは言わんがやはり限度という物がある。自分を追い詰めたりせずに自由に生きなさい。ではの優良また会えるのを楽しみにしとるぞ。』
『ありがとうおじいちゃん、あまり深く考えずにやってみるよ。楽しく…ね!』
『それで良い、ではな。』
やはり俺が考え過ぎてるのを見抜かれていたか…流石としか言いようがないな。あぁそうだ、ちゃんとおばあちゃんにもお礼を言っておかないとね。
『おばあちゃんもありがとう!とても嬉しいよ、これだけあれば何の問題も無いよ。』
『そう言ってくれると嬉しいわね、おじいさんと頑張った甲斐があるというものですよ。それでも何か困ったりしたら必ず言うんですよ?無理して良い事なんて無いんですからね?じゃあこれからも楽しんで頂戴ね優良ちゃん。また会いましょうね。』
『うん、本当にありがとう。おじいちゃんおばあちゃん!』
『えぇ、それじゃあね。』
良し!これがあればあの魔物の情報を得る事が出来るはずだ。そうすればもしかしたら殺さずにどうにかする事もできるかもしれない。頑張ってみるか!
最近から評価やブックマークとPV数が伸びてきて自分のモチベーションもかなり上がってきてます。数字として結果を見るとかなり嬉しいです!
またテンションが上った状態だと新たな話のネタも浮かんできて次はこれで行こう!となるので自分にとって良い事ばかりです。
皆さんいつも評価をしてくれたりブックマークをしてくれたり、そして読んで下さりありがとうございます!これからも更に励んで参りたいと思いますので宜しくお願いします!
11/4 ステータスを見やすくする為に少しだけ修正しました。




