第38話 異世界初のお宝探しへ
前回の投稿日に少し違和感があり無事投稿できるか心配でしたが、うまく投稿できていたようで何よりです。
う~ん…もう朝かな?自然と目が覚めてきたのはいいのだが…両サイドに柔らかな感触が…何だろう?う~ん?モミモミ、ムニュムニュとしている…あぁや~らかいなぁ~。いい抱き心地だ…快適な眠りにもってこいだぁ~モミモミ…「んぁ!ユーラさん…」ん?今何か聞こえたような気が…まぁいいか…今はこの心地よい眠りとこの柔らかいモノを堪能しよう……モミモミ…「ゆ~らさ~ん…ダメ…ですよ~揉んじゃ…」ん?また何か聞こえた?気になるな、仕方ない一度起きるか…。
先程から聞こえる声が気になるので起きる事にした…ふわぁ~っとあくびをしながら背を伸ばした後に自分の周囲を見てみると…聞こえたであろう声の原因が分かった、どうやら犯人はレナリアさんとユリーナさんのようだ。そして俺がいい感じに柔らかいと感じていたのは2人のお胸様だったようだ。どうりで柔らかいと思ったよ今の俺が知る中で極上の柔らかさだからな、それはもういい気分に浸れるのは当然だろう。
流石に二度寝は無理そうだ、昨日は早くに眠りに入ったせいもあり完全に目が覚めてしまった。さてどうしようかな?また材料収集にでも行くか?でもなぁまた3人を心配させる事になるのも申し訳ないしな。ん!仕方ない少し早いが朝食の準備をしよう。皆は…まだ寝ているようだ。おや?よく見たらリィサだけは俺から離れて寝ているな、もしかして2人が先に俺の側で寝てしまったから譲っちゃったのかな?あぁリィサには悪い事をしたかなぁ…今度何かのタイミングで埋め合わせをしてあげようかな?そう言えばあの5人組はどうなったのだろうか?先に寝てしまったせいでどうなったかまではわからないが…リィサなら気にしないであの5人組を泊めてあげただろうが…ん、いたな。5人で隅っこに固まって寝ているようだ。何故こんなに広いのにわざわざ隅っこに寝ているんだ?俺達に気を使ったのか、それとも居た堪れなくて隅っこに固まっているのか…どちらでもいいか。…朝食の準備をしている間に誰か起きてくるだろうし、その時聞けばいいだろう。
朝は一日の活力源だ!という事でお肉です。とは言ったが別に丸焼きを出すわけじゃない。適度にスライスベーコンの様に切った物を1人に…まぁ5枚もあればいいか?少ないかな?大丈夫だろう、これで一人前という事で!付け合せにトライフルで買い溜めしておいた生野菜を食べやすいサイズに手でちぎって器に持っていく。この盛り付けている器だが俺が木材を加工して作ったワンプレートタイプの皿だ。ほんのちょっとだけ大きいかもしれないが、成人してるなら男女関係なく使いやすいだろう!(この世界の一般人が使う皿がおよそ40㎝程度に対して優良製は1.5倍サイズになってます。本人は自分の異常性に気づいてません。)そうだ!そういえば卵も手に入れたんだったな!目玉焼きも人数分準備しておこう!(この卵は食用に適した魔物の卵で鶏の卵くらいです。今回の卵は5倍くらいのサイズで、これまた本人は異常な事に気づいてません。)
そろそろ朝食の準備が出来るな!まだ少し早い気もするが起こすとするか!誰から起こそうかな?う~んとりあえずはリィサからにしようかな。そう思いリィサの側に近寄っていく。
「リィサ~朝だよ~。そろそろ起きないか?朝食の準備も出来ているからできたら温かい内に食べてほしいな~。リィサ~。」
俺の呼び掛けにリィサが目をこすりながら起き上がってきた……おや?リィサさん?お胸様が反旗を翻して服から脱走しておりますよ?まぁ俺は良い目の保養ですけどね!どうやら俺の視線から反乱に気づいたようで服を着直して隠してしまった…もうちょっと見せてくれても良かったのよ?
「おはようユーラ…こっちが気になるなら夜にでもね?朝は流石に…皆がいるし、あの5人組も居るしね。だからまた後で…ね?」
「わかったよ…それとおはようリィサ。朝食ができてるから顔を洗ってさっぱりしてきたらどう?」
「そうするわ…2人の事もお願いしていいかしら?」
「あ~いおまかせですよ~っと…でももう流石に起きてないかな?」
「あの2人が早々簡単に起きるわけがないわ…ユリーナはまだしも最近はレナリアさんも朝が遅いのよね…王城に居る時はゆっくり寝る機会が無かったのかしら?まぁ何はともあれ後はお願いねユーラ。」
「はいよ~。さ~てねぼすけ2人を起こしますかね~。」
俺は先程まで自分が寝ていた場所に行くと…オイオイ何がどうなるとこうなるんだ?めっちゃいい眺めじゃねぇか…最高かよ。その光景は俺にとって正に桃源郷だった。2人はきっと肌寒かったのだろう…お互いに抱き合って眠っていた。それだけならまだいいのだが2人のお胸様は大脱走した状態であり、向かい合う状態で抱き合ってるのでお胸様がムニュウとなっているのだ。
「あ~間に挟まりてぇ~顔をこうムギュッと挟んでほしいね!至福のひとときを過ごせるに違いないな!」
俺がそんな半分妄想に浸っている所に顔を洗い終えたリィサが来た。今の言葉を聞かれただろうか?だが、俺のこの思いに間違いはないのだ!
「そんな事を言ってないで早く起こしてあげて?流石に寝顔を見られるのは嫌なはずだから…。」
「何言ってるんだよリィサ!好きな人の寝顔が嫌な男はいないぞ?むしろご褒美だ。それにしても2人とも可愛らしい寝顔だな…まぁリィサも同じぐらい可愛い寝顔だったけど。」
「もうっ!そうやってすぐからかうんだから…嬉しいけど…恥ずかしいんだから…あまり言わないで頂戴ね?それと本当に早く起こして上げて?せっかくユーラが作った朝食が冷めてしまうわ。」
「わかったよ、いい加減起こすか…レナリアさんそれにユリーナさん起きて下さい。朝ですよ~朝食も作ってあるから起きて下さい。」
声を掛けながら2人を同時に揺さぶると……おぉ!2人の大きなお胸様がプルプルとってこれじゃまた繰り返しになってしまうな、早い所起こさないと。
「2人とも早く起きてくれ~せっかく作った朝食が冷めるってば!」
俺が強く揺さぶるとようやく起きてくれたようだ。少し時間が立ってきたのでそろそろ本当に起きて欲しいと思っていた所なのでよかった。さぁ朝食にしようか。
レナリアさんとユリーナさんに構っている間に5人組の方はリィサが起こしてくれたようだ。さっそく集まって朝食を取った。
「泊めて貰えるだけでなくまさか朝食にもありつけるとは思わなかったな…。本当にどうお礼を返せばいいのか、とにかく今は礼だけでも言わせてもらおう。本当にありがとう。皆を代表して礼を言わせてもらうよ。」
「それは別にいいんだがそれでアンタらをどこで降ろせば良いんだ?それを教えてくれないとこちらの行動にも支障をきたすんだが?」
「それなのだが…街の近くまでお願いできないだろうか?図々しいのを承知の上でお願いしたい。」
「街の近くまでね、……まぁいいか。じゃあ街の近くまで連れて行って上げるが条件がある。それを飲んでくれるならいいぞ。」
「条件?それは何だろうか?私達に出来る事なら大概の事は受け入れるが…。」
一瞬ほんの一瞬だが、シェイラという名前だったかな?金髪巨乳さんが恥ずかしそうな表情をしたように見えたのだが…気の所為か?まぁいいや大した事じゃないしね。
「あぁ本当に大した事じゃないよ…街に着いたら俺達と離れて行動してくれ、俺達とアンタらは知り合いでも何でも無い事にしてくれ。それと礼をしたいとか言ってたけど別にどうでもいいよ。何も要らないから、これ以上俺達に関わらなければそれでいいよ。その条件を御礼という事にしておいてくれ。それで充分だから。」
「え?ちょ、ちょっと待ってくれ!その私達が君を怒らせるような事をしただろうか?もしそうなら謝罪するから理由を聞かせて貰えないだろうか?」
ん?何で俺が怒ってると思ったんだ?俺は単純に侯爵の街に着いたら色々と忙しくなりそうだから構ってられないから何だが…言い方が悪かったか?でも一々説明するのも面倒だなって、待てよ?もしここで面倒くさがったら余計なトラブルを招いたりはしないだろうか?一応しっかりと説明しておくか。
「別に怒ってはいないよ、ただ街に着いたら俺達は俺達でやる事があるんだ。だからさ、う~んなんて言えばいいかな…なるべく素早く用事を済ませてすぐに街を離れたいんだよ。でさ、こう言ったら何だけど…アンタらと一緒にいるとトラブルを招きそうなんだよね?だから一緒に行動をしたくないし、ましてや知り合いだとも思われたくない。それが俺がさっき言った事の理由だよ。わかってくれたか?」
「ちょっと待ってよ!確かに私達は盗賊に捕まったりしたから面倒な事になりそうだけど、だからって何も無関係を装えって言うのは非道いわ!せめて何かのお礼ぐらいはさせてもらえないとAランク冒険者の名折れだわ。」
「そうですわね…せめて何かしらのお礼をさせていただきたいですわ。街に戻ればクランハウスに色々とお宝といっても過言ではない代物もありますから、それをお礼として渡すのはどうでしょうか?」
「うん…それいいかも…助けて貰えたお礼はちゃんとしておきたい…。」
「そうだぜ!礼はしっかりとしないとな!礼儀がなってない!って師匠がいたら怒られてる所だぜ!」
彼女達はそう言うが俺としては別に受け取る必要は無いと思っている。何かが欲しくて助けた訳じゃなくただ単に俺が気になったから行動を起こしただけに過ぎないのだ。だから俺としては特に何かを貰う気はサラサラない。この際だからハッキリと拒絶しておこう。
「何度でも言わせて貰うが…俺は何も受け取る気は無いよ。どうしても礼がしたいと言うなら俺がした提案を受けてくれ。これ以上は議論する気はない、それにあまりしつこいようだと力づくで行かせてもらうぞ?」
「うぐ!そ、それは…できればやめてほしいのだが…。」
力づくでとは言ったがあくまでも脅しだけだ。本当に力づくでやってしまえばトンデモナイ事になるからね。できればすぐにでも引いてほしいんだけど…彼女達にも助けられた負い目とかあるかもしれないしな…話をすり替えて誤魔化そう。そうと決まれば何か無いかな?……う~ん、今一思いつかないな…そこまで彼女達と接点があった訳でもないしな。何か…何か…!あったぞ、すごい名案とは言わないが、それなりに話をすり替える事ができそうな話題が!早速話を振ってみよう。
「あ~そう言えばさ、アンタらこの森に調査に来たって言ってたけど、その原因って解明できたの?」
俺がそう言うと5人は揃ってあ!という感じの表情をしている。さては忘れてたな?ともあれ話をうまくそらす事ができそうだ。もう少しつついてみよう。
「まさかとは思うが…忘れてたとか?」
「い、嫌だなぁ…何を言っているんだ。わ、忘れるわけがにゃいじゃないか~ハハハ…。」
噛んだよ…にゃいじゃないかって言ったな。ちょっと可愛いと思ってしまった…少しだけチラッとリィサを見ると…怖!視線が射殺すような視線だった。リィサ達が引き込むのはいいけど俺がちょっとでも好意的な意思を持って特定の誰かを見ると凄い視線で俺を見てくるな…。怖いよ…ステータスは絶対俺が上なのにああやって睨まれると勝てる気が全然しないよ…何なんだ…。そ、そうだ話を戻さなきゃ!
「そ、それで本来の目的はどうするんだ?達成しないで戻っても問題ないのか?」
「…よくない…もし、何もせずただ盗賊に捕まったと言えば間違いなくAランクを取り消される…B、下手したらCランクまで一気に落とされる可能性がある…。」
「確かに…ルティアの言うとおりだな。そのまま原因を突き止めずに帰るのだけはマズイ、せめて手がかりだけでも持ち帰らなければな…。」
「どうする?アンタらが調べるって言うならしばらくは待ってもいいぞ?」
「その申し出は有り難いのだが…私達は盗賊に装備を奪われてしまったからな。森の中に散乱してる可能性が高いんだ…。」
「変な言い回しをするんだな、可能性なのか?完璧に奪われた訳じゃなく?」
「何も私達もすぐに捕まった訳じゃないんだ、奴らから逃げる途中怪我をしたりして武器を落としたりしたんだよ。防具に関しては奴らがどこかに持っていってしまったから、どこにあるかまではわからないんだ。」
「どこかにね~。」
「ねぇユーラ、もしかしてこの森のどこかに盗賊達の住処があるんじゃないかしら?もしそうならそこに持ち込まれてる可能性もあるわよ?」
「つまり生き残り?もいるかも知れないって事?」
「可能性としてって事よ?必ずあるとは限らないわ、もしかしたらそこら辺に捨ててあるかもしれないしね?それに、もし盗賊の住処があるなら大金を手に入れるチャンスかもしれないわよ?」
「ん?どういう事なの?」
そんな俺達の会話に横入りするかのように、金髪巨乳さんが話をしてきた。
「そうか!そこに盗賊達の住処があるなら襲撃して盗んだ物を隠してあるかもしれないな!それに私達の装備もそこに運び込んでいるかもしれない!」
「…まぁそういう事ね。ユーラがその気なら探してみるのもいいかもね?意外とお宝を発見できるかもしれないわよ?」
おぉ!それは面白そうだぞ!大森林から出て今まで盗賊には一回しか会ってない上に、自爆まがいの事をしたせいで何もわからなかったし、そのレナリアさんと険悪な感じになったからそのままトンズラこいたしな。もしかしたらこの世界に来て初のお宝に巡り会えるかもしれないな!~~ヤバい!考えたら探したくなってきたぞ!リィサ達と相談してからになるけど行ってみようかな?
「ねぇリィサ相談があるんだけど…」
「皆まで言わなくてもいいわよユーラ、行きたいんでしょ?私達に遠慮なんかしないで好きにしていいのよ?私達のパーティーのリーダーはあなたなんだからね。」
そう言って俺にウィンクするリィサ…あぁなんかこの感じは理解力のある奥さんみたいな感じだね~結婚した事ないから知らないけど…レナリアさんとユリーナさんを見ると2人も頷いてるし、それなら行ってみようかな?
「よし!それなら盗賊の住処を探してみるかな?宝さがしみたいで楽しそうだし。あれ、でも待てよ。見つけたお宝ってどうなるんだ?盗賊が盗んでいるって事はだ、元の持ち主が居るわけだろ?それなら俺が見つけたとしても、もしかして元の持ち主に返さなきゃいけないんじゃないの?」
「あぁそれに関してなら問題ないぞ?基本的に盗賊に盗られているという事は、殺されてるか、もしくは持ち主が諦めて逃げ出してるかのどちらかだから仮に後から自分の物だ!と言ったとしても取り返した人から奪うような事をすれば逆に奪い取ろうとした本人が衛兵に捕まるからな。」
「ふ~んそれなら大丈夫かな?じゃあ早速お宝さがしに行くとするかね?」
「ユーラ誰を連れて行くのかしら?前回は留守番だったから今回は出来たら着いていきたいのだけど…駄目かしら?たまには体を動かさないと体が鈍ってしまいそうだから。」
「ふむ…そうだな!たまにはいいかな?じゃあ行こうか、リィサ!」
「フフ…ありがとうユーラ。ユーラの足を引っ張らないように頑張るわね。」
そうしてリィサと出発しようとしたのだが、ここで5人組が待ったを掛けてきた。
「ちょ、ちょっと待ってくれないか!できれば私達も連れて行ってほしいのだが…お願いできないだろうか?」
「できれば連れて行ってほしいわ。装備もなくて足手まといになるかもしれないけど、もし装備が見つかればそこら辺の奴らには遅れは取らないわよ?」
「おぉ、そうだぜ!簡単にはやられないぐらいには強いぜ?」
「…杖があれば簡単にはやられない…。」
「そうね…お願い出来ないでしょうか、ユーラさん。」
「えぇ…やだ!装備がある状態で盗賊に捕まったくせに何で自信ありげに『そこら辺の奴らに遅れは取らないわよ?』とか言えるんだよ。」
「「「「「うぐ!そ、それは…」」」」」
「大人しく留守番してろよ。それらしい物があったら持ってきてやるから…な!」
「待ってくれ!お願いだ、この通り!何でもするから連れて行ってくれ!頼む!」
「今何でもするって言った?」
ほぅ、マジで?それなら…条件によってはいいかなぁ~。チラッとリィサを見ると、良かった大丈夫だ。今はまだ怒ってないな。でも何か怖いから無難な条件にしておこう。
「私達が可能な限り受けようと思う…それでどうだろうか?」
「あぁいいよ、それなら連れて行こう。で誰が行くんだ?」
「「「「「ハイ!」」」」」
「全員かよ…まぁいいか、リィサはどうかな?連れて行っても大丈夫かな?」
「元より私はユーラに着いていくだけだから問題ないわよ?ただユーラが彼女達に何を頼むのかは気になるけどね?」
「(怖!)大丈夫だよ…俺が出す条件は1つだけだよ。見つけたお宝の権利の放棄!この条件を飲むなら着いてきてもいいぞ。飲まないなら同行は無しだ。どうする?」
「わかった、その条件を承諾する。ただ1つだけお願いがある。それは私達の装備だけは返してくれないだろうか?私達の装備は師匠に買って頂いた…その…形見みたいなものなんだ…だからお願いします!」
それぐらいなら問題ないかな?あとはレナリアさんとユリーナさんだな。
最近自分の作品と他作者様の作品を見て評価にものすごい差を感じて愕然としました。やはり小説を初めたばかりの自分では立ち打ちできないのだとひしひしと感じましたね。
読んで下さる方が居てくれるのはとても嬉しいのですが、少しでもそういう方たちに近づきたいと思うのは調子に乗りすぎだろうか?と思ったりする今日この頃です。




