第34話 やはり我慢は体に毒だよね!
ほんの少しではありますが、タイピングが早くなったような気がします。…気がするだけかもしれませんが…では、楽しんで頂けたら嬉しいです。
どうやらおばあちゃんと3人はようやく話を終えたようで、俺とおじいちゃんの側にやってきた。
『ふむ、ばあさんも話を終えたようだな。ではそろそろ儂等は帰るとするかのぅ。優良よ、これからも頑張るんじゃぞ。お主が腕を磨いて儂等の家を建て直すのを楽しみにしておるからのぅ。』
『フフフ優良ちゃんはしっかりと頑張っているようで嬉しいですよ。ただ前にも言いましたが決して焦る必要はありませんよ?ゆっくりとで構いません。優良ちゃんが納得いくまで腕を磨いてからでいいですからね?それと困った事が無くても私達を呼んでも構いませんよ?もっと私達に甘えても良いんですからね?それじゃあ伝えたい事も伝えたのでそろそろ帰りましょうか?おじいさん。』
『よし、では帰るかの?では、また何か…あっても無くても呼ぶと良いぞ優良よ。ではのぅ。』
『はい参りましょうか、おじいさん。それとあなた達もしっかりと優良ちゃんを支えてあげるのですよ?あと、先程の件も忘れずにお願いしますね、それがあなた達の為にもなるでしょうから。』
「「「ハイ!任せて下さい!!」」」
すっげぇ揃って返事したね、お三方?本当に何を話したの?凄い気になるなぁ。とりあえず今はおじいちゃんとおばあちゃんを見送る事にしよう。
「じゃあおじいちゃん、おばあちゃんまた何かあったら呼ばせてもらうね?まだまだ時間が掛かると思うけど待っててね。」
『うむばあさんも言っておったが無理はするでないぞ。』
『そうですよ、くれぐれも無理だけはしないようにね。』
2人がそう声を掛けた後にミニ神殿が光りだしていき、光が収まる頃には居なくなっていた。あ~やっぱり帰っちゃうと少し寂しい気持ちが残ってしまうな。…あんまりしんみりし過ぎるといらぬ心配を掛けてしまうかもしれないな。ここらで切り替えていこう。
「さてと3人共、俺がおかしな事を言ってた訳じゃないとわかってくれたかな?」
俺が3人に問いかけると3人は納得がいった顔をしていた。よかったさすがに頭がおかしい人みたいに思わるのは心外だからな、おじいちゃんとおばあちゃんが来てくれて本当に良かった。
「それにしてもユーラは凄いわね、始めは何を言っているのかと思ったけど、凄い使命を受けてこの世界に来たのね…それになんと言っても…ね。異世界って言えばいいのかしら?そんな場所があるなんて驚きだわ。普通に生きていたら絶対に気づかない事よね。」
「えぇ本当ですね。私はこの国においては重要な地位に居るつもりではありましたが、ユーラさんに比べれば大した事はないですね。一時とは言え王女だからと思っていた自分が恥ずかしいです。」
「私もですよ~平民だからとは言ってましたが~それでも一応は貴族の端くれぐらいには思っていたのが~恥ずかしい気持ちになりましたよ~。」
いや別にそこまで言わなくても…気を使いすぎだと思うよ?俺なんて向こうに居る時は、本当にただの一般人でしたからね?あまり変な持ち上げ方をしないで欲しい。
「それはそうとおばあちゃんと何を話していたの?俺も関係あったりするのかな?」
「え?あ~え~とですね?あの~アレですよ、女の子の嗜み?的なやつですよ。」
「それは聞いちゃダメよ、ユーラ。」
「そうですね。私達に対する教えみたいなものでした。」
怪しい…怪しすぎるぞ!しかし、普通に聞いてもどうせまともに答えてはくれないだろうから、少し引っ掛けてみるか。
「な~んだ俺はてっきり俺に関する事をおばあちゃんが言ったのかと思ってたんだけどね~。ちょろっと聞こえたし…。」
「えぇ!聞こえたらしたんですか?ユーラさん。それはですね!ユーラさんにはもう少し人数がいないと私達だけじゃ対応できないと申しますか…その…ですね。うぅぅ~。」
「そ、そうですよ!ユーラさんには~私達のおっぱいだけじゃ足りないはずなので~もっと沢山のおっぱいを集めてユーラさんに愛されたいだけなんですよ~。」
「ちょ、ちょっと待って!2人とも!あなた達ユーラに釣られすぎよ。あまり喋らないで!」
ハイ、アウトーー!今の3人の会話では分かったよ…どうやら人数を増やしていく方向に話が進んでいるようだな。俺も男だしそういう行為は嫌いじゃない。と言うか大好きだよ!でもね、俺は3人が居ればそれで十分なんだよ?無理して人数を増やさなくても良いんじゃないのかな?
「ユーラ…あなた多分だけど私達3人がいれば十分だとか思ってるでしょ?でもねユーラあなたには悪いんだけどね…私達3人じゃ…あなたを心から満足させきれてないと思うのよ、違うかしら?」
「そんな事ないぞ!俺はちゃんと3人が入れてくれれば十分満足してるぞ!だから無理して人数を増やさなくても大丈夫だよ!」
「嘘です…ユーラさん私達が動けなくなったら私達に気を使って満足したような振りをしてわざと寝ていませんか?何となくわかるんです。私達は限界だけどユーラさんにはまだまだ余裕があるって…だから私達は決めたんです!もっと人数を増やしてユーラさんを必ず心から満足させてみせます。と!」
「そうですよ~も~っと人数を増やして~ユーラさんを骨抜きにしてみせますよ~。覚悟しておいて下さいね~。」
「…もしかして俺がヤりすぎてるからかな?皆に負担になってたりしたなら俺我慢するよ?必ずしないといけない訳じゃないからね。今度からそうしようか?だから無理やり人数を集めるような事はしないでもいいよ。」
かなり残念ではあるがな!か・な・りぃぃぃ!残念ではあるがな!俺も男だ…好きな人に無理やりするような事はしたくないからね。残念ではあるけど……あるけど。
「ユーラ…そうじゃないのよ。私達だって…その…ねユーラにシてもらえるのって結構楽しみにしてる所はあるのよ?でもね、流石に面と向かって…しようって恥ずかしくてなかなか言えないのよ。だからできればユーラには変わってほしくは無いかな?ちゃんと毎日でも私達を求めて欲しいの…ちなみにね…3人共同じ意見だから…その…私達を…愛して…下さい…~~~~~。」
タッハーーーーーーーー!!!リィサさん可愛いィィーーー!コレはアレですか?アレですよね?誘ってるんですよね?すいませんさっき言ったセリフ撤回しまーす!我慢とか無理!絶対ムリ!38年性の童貞舐めんなよ!ヤッたらぁーーー!
「ちょ、ちょっとユーラ?どうしたの?まだお昼…って待って何でもう服を脱いでるの?お願い待ってもう少しはなし…キャッ!もうどこ触って…もう…ちょっ…ッッッッッッ!」
「これは……アレですよね。おばあさまの創造神様がおっしゃっていらした。暴走状態ではないですか?完全に歯止めが効かなくなってますよね…もしかしたら、いえ確実に私達にも来ますよね。って言ってる瞬間にはもうここに寄って来てますね。ちょっとユーラさんまだお昼ですので、せめて夜まで待ちませんか?…ン!ダ…メ…です!アァ…ユーラ…さんンンン!」
「やはり私達だけじゃまだダメですね~あ~今度は私に来ましたね~。受けて立ちますよ~ユーラさ~ん。フゥゥ…あぁ…ゆーりゃしゃ~ん…まけぇ…ましぇんよ~ぅん!…!!」
反省したばかりのはずなのに結局は二柱の創造神の思い描いたとおりになりそうな優良に幸せに満ち足りた顔で相手をする3人だった。そして3人は固く誓った。必ず人数を増やそうと……。まだお昼時だが優良の勢いは今だ衰えを知らずに3人に向かっていく……。
ハイ!目を覚ましました…大変申し訳ありません!!いくらなんでもこれは非道い!俺はサルなのか?年がら年中発情してるみたいになっている気がする。いい加減まずい…俺の目的は職人として腕を磨く事だ。なのに、発情→致す→賢者→正常→発情→致す→賢者みたいになってる。これはいかん。俺は理性ある人間のはずだ!理性なき獣ではないはずだ!と言ってもだ。製作に関してはある程度一通りやってみたからなぁ。向こうに居る時に出来なかった事がここに来てようやくではあるが出来るようになっている。大樹さん仕込みの細かい細工も連枝さんのような大雑把ではあるがしっかりと魅せる技術も自分なりではあるが身につけたつもりだ。
とりあえず製作に関しては一応の目処を付けておいて、採取にも力を入れていこうかな?何かをしてないとすぐにシヨウとしたくなるからな…俺って本当に度し難いエロ助だな。でも、そんな自分も好きなんです!
3人は俺とシタ事により疲労から只今お寝むの時間でございます。そして今俺達の乗る惑わしの馬車はおよそ50kmぐらいの速度で進行中だ。周囲の風景が草原からちょっとした森に差し掛かってきた。そういえば大森林の木材は結構採取したが、それ以外の木材は全くと言っていい程に持ってないな。ここらで別な木材を採取しておくのも悪くないな、それとは別に薬草類やあれば果実類も欲しい所だな。それに運がよければ洞窟なんかも見つかるかもしれないしね。3人は馬車に残して俺だけで採取に行ってみるか!
という訳でやって参りました森の中です。何が取れるかわからないが、とりあえず片っ端から見た事の無い物は全部採取だー!ちなみに3人は先程言ったとおり馬車の中です。俺が離れてる間に魔物に襲われても馬車の性能的に問題は無いのだが、いらぬ心配をしたくないので高さ20m程の位置で待機中にしている。さて気を取り直して伐採開始です!
ほほぅここの樹木は何やらいい香りがするな、ヒバ材のような匂いがしていい感じだな。人によっては好き嫌いが分かれそうだが、色んな人がいるだろうし少しばかり在庫として伐採していくか。
早速伐採する事にしたので久々に道具の斧を出してみたのだが……うん?なんか進化してる?具体的には刃の部分が大きくなっており、まるで戦闘に使うかのような大きさになっている。それに何やら模様の様な文字?が刻印されている。何か格好いい仕様になって結構気に入った。
しかしどうしてだろうか?もしかして俺の成長に合わせて変化してるのだろうか?見た目だけが変化したのだろうか、使い心地も確認してみよう。適当に樹木を伐採するのではなく、間伐を兼ねながら樹木を切り倒していく。サクサク切れるな…前の状態では30㎝ぐらいの直径の樹木を2回切りつけて倒していたが、今回の斧は違う今倒してる樹木はゆうに直径が60㎝はあり大森林にある樹木の2倍はあるのにだ。見た目だけでは無く性能も向上したようで使いやすさもバッチリだ。とりあえず斧の性能は理解したので素人な自分ではあるが、間伐の真似事をしながら樹木の伐採を行っていこう。こうしておけば木々が干渉しあって枯れたり栄養不足に陥る事もないだろうしね。
そもそも何故俺が間伐の真似事をしているのかと言うと、過去にたった一度だけではあるが工務店に勤めている時に樹木の成り立ちを知る為に人工森林がある場所に連れて行って貰った事があるのだが、その時に間伐の大切さを教えられたのだ。簡単に説明すると間伐をしっかりしないと木々がやせ細ったり枯れる原因になるそうだ。細かい事は本職の方達には到底及ばないが似たような事ならば俺にでもある程度出来るので、ここの如何にも管理はされてないだろう森なら勝手にやったとしても然程問題はないだろう。香りもいいし見た目も綺麗なクリーム色をしているのでいい木材として使っていけそうなので、是非とも継続して採取出来るようにしておきたいのだ。
さて伐採を続ける事およそ2時間程たっただろうか?森のほぼ全域を間伐し終えたのだが、樹の実や果実類らしきものは手に入ったが、残念ながらこの森では洞窟などはなく鉱石類を手に入れる機会はなかった。
そしてその時に気づいたのだがこの森なぜか不自然なくらいに魔物が居なかった。途中何度か狼?犬?らしき魔物に遭遇したのだが、俺に向かって来る事なく、全力で逃げていった。せっかく新種の肉類ゲットかと思っていたのに非常に残念だ。
そろそろ3人共起きたかな?時間は既に夕方と言っていい時間になっているので、夕食の準備をしないといけない。かわいそうだが寝ていても起こして夕食の準備を手伝ってもらおうかな?それによくよく思い出したら昼食を食べていなかったな、だからこんなにも腹が減っているのか。
馬車を止めていた地点に戻ってくると何やら騒がしい気がすると思い周囲を見渡して見ると何か気配を感じる。魔物か?それにしては数が多すぎる気がするな。そう思って気配感知を使ってみると少し離れた場所に人らしき気配があるのだが、やたら数が多い。
まさかとは思うが追手を誰かが差し向けたかな?と思ったが考えてみれば追われるような状況は今の所はなってないはずだ。ではなぜこんなにも人の気配があるのだろうか?そう思い確認しに行こうと思ったが、流石に3人に何も言わずに長い時間離れていたので連絡ぐらいはしておくべきだろう。
寝ていても仕方ない3人に連絡を入れて起きていた人に伝言を頼もう。そう思い俺は【ハイ・テレパシー】で連絡を入れる事にした。
『お~い誰でもいいから起きてるかな?起きてたら返事してくれ。』
『3人共起きてるわよ、ユーラ?それより今どこに居るのかしら、起きたらユーラが居なくなっていたから心配したのよ?』
やはり心配を掛けてしまったようだ。悪い事しちゃったな~ちゃんと謝っておこう。あと残り2人がうるさいな…リィサだけに繋げて2人の分は切っておこう。
『あら?私だけに聞こえるようにしたの?レナリアさんとユリーナが怒ってるわよ?』
『あぁうるさいから切った、代わりに謝っといてそれと勝手に出掛けてごめんね。疲れさせちゃったから起こすのが忍びなくてね、1人で起きててもつまらないから建築の為の材料を集めに馬車から降りて森で伐採作業をしてたんだよ。』
『あぁそうだったのね。ユーラが謝ってたって伝えておくけど後でユーラもちゃんと2人には声を掛けて上げてね?2人も心配してたのよ?』
『分かった、2人にも後でちゃんと謝っておくよ。それで何だけどさ今ねちょうど馬車の真下に来てるんだけどね、周囲が妙に騒がしいから気になって調べてみたら結構な人数がいるんだよ。何が原因か調べておきたいからちょっと行ってくるね。夕食はそれが終わってからでもいいかな?』
『夕食の心配よりもそっちの人が多く集まってるほうが気になるわ。ユーラ1人で大丈夫なの?何なら私達も加勢に来たほうが良いんじゃないのかしら?』
『1人で十分だよ、もしかしたら見せられない状況になるかもしれないしね?だから3人は馬車で待っててほしいな。』
『ユーラ…分かっているとは思うけど絶対に無理はしないでね?知らない誰かよりもユーラのほうがずっと大事なんだから…ね。無事に帰ってきて頂戴。』
ちょいちょいデレますねリィサさん?まぁそれが可愛くてタマランのですけどね!何はともあれしっかり返事をしておきますか。
『ありがとうリィサ達を心配させないように気を付けるよ、じゃあ行ってくるよ。後は用が済んだら連絡するからそれまで待っててね。』
『うん…いってらっしゃいユーラ…。気をつけてね。』
よし!連絡はしたので、早速目的の場所に向かってみよう。一体誰が居るのか、何をしているのかを確認しないとな。後顧の憂いはしっかりと断っておくべきだからな。さて、行きますか!
スキルの気配感知と気配消失それと光魔法のステルスコートを使い気配の集団に近寄っていくと何やら大きな声で言い合いのようなものが聞こえてきた。まだまだ聞こえづらいのでもう少しだけ近寄る事にしたのだが、そこで俺が見た光景はあまりにも衝撃的で到底許せるものではないと思えるものだった。それはおそらく盗賊だと思われる奴らに捕まったであろう女性達5人が盗賊に服を切り刻まれて両手を木に吊るされて自由を奪われている光景だったのだ。
最近執筆中にムカデに足の指を噛まれました…。膨らんだりする事は無かったのですが噛まれた瞬間は針でも刺さったのか思う程でした。その後速攻周りを掃除して忌避薬を置いておきました。二度と噛まれてなるものか!




