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第33話 創造神降臨からの子作り計画?

書き溜めしてる最中にモニターが消えてヒヤッとしました。一瞬まさかこれがHDDクラッシュか!と思い調べてみたら単純にモニターの電源が消えただけでした。バックアップをしっかり取らねばと思った出来事でした。

 俺は馬車の操作をオートに切り替えて3人の前に座る事にした。さてどこから話すべきだろうか?

この世界に来る前の事から?それとも、この世界に来てから?ん~後から別の世界から来たと言うと混乱するかもしれないから、今の内にこの世界に来る事になった理由から話すかね?一応おじいちゃんにもう一度確認しておこう。



『テステス…おじいちゃん聞こえますか?どうぞ~。』


『む?優良か…どうしたのじゃ?儂に何か用かの。』


『実は皆にこの世界に来た理由を説明しようと思っているのだけど、本当に全部説明してもいいのかな?もう一度確認しておこうかなっと思ったんだけど…どうかな?』


『ふ~む話すのは別に構わんのじゃがのぉ。1つだけ隠して欲しい事があるのじゃよ。』



 隠してほしいか…おじいちゃん達と知り合いなのは教えてもいいと言ってたからこれは違うとして、女神様の事を教えちゃ駄目とか?うーんわからん!ハッキリ聞いた方が良さそうだ。



『それはだな、メルがお主にやらかした事じゃよ。』



 え~と?女神様が俺にやらかした事か…う~んキス?



『そっちは教えてもええぞ?何なら婚約者だと言っても良いぞ?フォフォフォ。あと優良よ儂等は知り合いではなく家族じゃ。そこを間違えてはならんぞ?』



 あ…そうでした。ごめんね、おじいちゃん。あとさっきの続きを教えてほしいな。



『おぉそうじゃったのぉ。何メルがお主をこの世界に連れてきた時にかなり強引に連れてきたじゃろ?それを教えないで欲しいのじゃよ。アレは落ち着きがない所もあるが、一応その世界を管理する女神であるからのぉ。アホな所をひけらかす訳にはいかんのじゃよ。と言う訳でじゃ、そこさえ隠してくれれば後は話しても問題は特に無いぞ。存分に儂等の関係も話すとよいぞ。』



 何だろう、どうしてもおじいちゃん達との関係を話して欲しいアピールを感じる話し方だな。それを教えるのは結構気を使うんだけどなぁ。何かそれを教えたりしたら神の使徒だ!とか言われそうだし。



『あまり気にしない方が良いぞ優良よ。自重なんぞポイしてしまえば良いのじゃ。優良の世界では異世界に来たら自重しないのが流行りではなかったのかのぉ。』


『おじいちゃん流石にそんな事はないよ?俺にだって自重する気持ちはあるよ…。そうしないと大変な事になりそうじゃないか。』


『まぁあまり気にするでない優良。あまり気にしすぎるとハゲてしまうぞ?』


『おじいちゃん…なんて恐ろしい事を…。気になるからあまり言わないでよ、そんな事。』


『大丈夫じゃよ、優良はこの先絶対にハゲる事は無いぞ。儂が保証してやろう。』



 ハゲ無い事に保証って…まぁいいや。とりあえず聞きたい事は聞けたから話はまた今度ね、おじいちゃん、じゃあね。



『うむまた聞きたい事があればいつでもよいぞ、ではな。』



 これで話す内容はある程度決まったな、よしそろそろ3人に話しておくか!



「ねぇユーラ話すのが嫌なら別に無理して聞き出したりはしないわよ?いつか話しても良いと思った時でも構わないわよ。」


「そうですね、無理して話をしなくても良いかと。」


「私もそう思いますよ~ユーラさん?」



 どうやら俺がずっと黙っておじいちゃんとやりとりしていたせいで、俺が思い悩んでいると思ったようだ。流石に誤解なのでしっかりと訂正しておこう。



「いや違うよ、話すのが嫌とか悩んでるとかではないよ。ただどこから話そうかと考えていただけだから気にしないでいいよ。」


「それならいいのだけど、無理はしないでいいのよ?」


「大丈夫だよ、じゃあまず俺がこの世界に来た話からしていこうか。」



 俺は自分がどうやってこの世界に来たのか、何をする為に来たのか、そしておじいちゃん達との関係、そして俺が何故大森林に居たか、まで話していった。途中幾つかリィサ達からの質問にも答えたりしながら話を進めていたので結構時間が掛かった。3人とも俺がこの世界に来る理由になった切っ掛けを話していた時は神妙な面持ちをしていたが、おじいちゃん達にに家族と呼ばれる事になった事を話す時にはものすごーい疑いの目で見始めてきた。さも「何言ってんだ、コイツ?」と言わんばかりの目つきだ。本当なのに…。



「ユーラ話してくれたのは嬉しいのだけどね、流石に冗談を交えて話すのはどうかと思うわ。これでも私達は真面目に聞いてるつもりなのだけどユーラは違ったのかしら。」


「そうですよユーラさん。しかもよりによってこの世界の管理者たる女神メリセレーネ様を通り越してこの世界の生みの親であらせられる創造神様を自分のお、おじいちゃんと呼ぶのはあまりにも不敬ですよ。今すぐに頭を下げて謝るべきです!」


「流石に私もそれはマズイと思いますよ、ユーラさん?」



 3人に創造神と祖父母と孫の関係にあると言ったらリィサは冗談はやめてと言わんばかりに、レナリアさんは不敬だ!と怒り、ユリーナさんに至ってはいつもの~が抜けて真面目な顔つきで駄目だと言ってきた。駄目だ、俺の説明だけじゃどうにもならん!助けて、おじいちゃん!そんな俺の願いが通じたのか、おじいちゃんが助け船を出してきてくれた!



『ふむ優良よ。儂等がそこに降りてきて説明をしてやりたいのじゃが、流石にそのままじゃ降りる事ができないのでな。その乗り物の中を少し弄っても良いかの?』


『おじいちゃん!別に弄っても構わないから助けて!3人に嘘つきと思われるのは流石に辛すぎるよ!だからお願い!俺を助けて~。』


『むむ!そこまで頼りにされては張り切らん訳には如何のぉ。見ておれ優良よ。儂とばあさんで儂等が降りても問題無いようにしてみせるぞ!』



 そう言うと急に俺達が座っていた空間が急激に大きくなっていく。オイオイ!どこまで大きくなるんだ!と思っていたら広がりが止まった。大きさがマシイナ伯爵の屋敷がすっぽり入りそうな大きさになった。デカッ!こんな大きな乗り物なんて目立ってしょうがないぞ。いくら幻影魔法が掛かっていると言ってもあまりに対象が大きくなりすぎると魔力消費が大きくなりすぎて普段使いが出来なくなってしまう。



 そんな事を考えてる内にまるで周囲が1つの部屋のようになりソファーがテーブルがベッドがその上キッチンまで、挙句の果てにはおそらくトイレと浴室だと思われる場所まで創られていった。嘘だろ…いくら何でもこの速度で作り上げていくとか…やはりそこは創造神なのだろうか。凄すぎて何も言えない状態になってしまった。そして最後に!と言わんばかりに部屋の一番奥の中央あたりにミニ神殿の様なものが出来上がり、そこから厳かな光が出始めた。しばらく見守っていたら光が収まると同時に何やら神域と似たような雰囲気になっていた。何をしたのかおじいちゃんに尋ねようとしたら、不意に後ろから声を掛けられた。まさかね…でもこの声は。そう思い後ろ振り返ると思っていた通りの人?がいた。



『こうやって直に会うのは久しぶりじゃのぉ。元気にしておったか?優良よ』


『フフそうですね見る限りでは元気そうですが、どうでしたか?優良ちゃん。』


「おじいちゃんにおばあちゃん!会えて嬉しいよ、色々とあったけど元気にしてるよ。おじいちゃんとおばあちゃんはどうだった?」


『儂等が元気なのは当たり前じゃろう。儂等は神じゃぞ何の問題も無いわい。フォフォフォ!』


『そうですよ私達の心配よりも優良ちゃんの方が心配だったわね。あまり無理をしてはいけませんよ?』


「ありがとうおばあちゃん、気を付けるよ。」


『えぇそうして頂戴ね。』



 俺とおじいちゃん達が和気あいあいとしてる間3人は何が起きてるのかわからないと言わんばかりにポカーンとしている。どうしたんだろう?せっかくおじいちゃん達がいるんだから話掛ければいいのに。



『優良よ。そろそろあの3人を儂等に紹介してはくれないか?説明をしなければいけない相手を知らないと話にくいんじゃがのぉ。』


『そうですね、優良ちゃん3人を紹介してくれないかしら?』


「わかったよ、まず……。」



 俺はおじいちゃん達にリィサとレナリアさんそして新たにメンバーに加わったユリーナさんを紹介していった。紹介してる間も3人はずっとポカーンとしており、まるでアホの子になってしまったようだった。せっかく紹介してるのに挨拶しないのは失礼だと思ったので3人に話し掛ける事にした。



「お~い3人共どうしたの?せっかくおじいちゃんとおばあちゃんに紹介してるのにもったいないよ?挨拶したら良いのに…。」



 俺にそう言われた3人はハッとして今の現状にようやく追いついたようだ。よかったよかった。



「わ、私はリィサと言います、そ、その、お、恐れ多くもユーラの、その恋人の1人です。よろしくお願い致します!」


「私はこの国の第一王女でレナリア・プリムス・フォルティシアと申します。ユーラさんの恋人にさせてもらいました。その私もよろしくお願い致します。」


「私はユリーナ・セッテ・フォースターと申します。私もゆ、ユーラさんの恋人にして頂きました。よ、よろしくお願い致します。」



 皆固いなぁ、こんなに優しいおじいちゃんとおばあちゃんなのにどうしたんだろう?ほら、2人共とっても優しい顔してるじゃないか。一緒にいると凄く安らぐんだぞ?もったいないなぁ。



『ふむこの娘らが優良の恋人達か~ふむふむ3人共いい娘達じゃないか、のぅばあさん。』


『フフえぇそうですね。しかも3人共とても可愛らしくて優良ちゃんが好きになったのもよくわかりますね。さておじいさん?そろそろしっかりと私達と優良ちゃんの関係を教えて上げませんか?いくらこの場所を聖域にしたとはいえあまり地上に長居してはなりませんよ。手早くいきましょうか。』


『そうじゃな、まぁ対して時間は掛からんじゃろ。簡単な事じゃよ。3人の娘らよ、よく聞くと良いここにいる優良は創造神である儂等が認めた孫じゃ。良いか先程言っておったような神に対する不敬になどにはならん。優良には儂等の加護も与えておる。言わば【神の使徒】と言ってもよい存在じゃ。もし優良に悪意を持って接した場合はその者とその者に与する者はこの世界から存在ごと消え去るじゃろうな。儂等は優良を優遇するがそれ以外は普通に地上に存在する生き物としてしか見ておらん。何が起きても儂等はただ見守るだけじゃ、よく覚えておくとよい。』


『そうですね、元々この世界にいる者達は私達にとって見守る存在ではありますが、過剰に接する事はありません。ですが、優良ちゃんに関しては別です。この子は別の世界から私達が私達の都合で呼び寄せた大切な存在です。私達が孫として扱うのもしっかりとした理由があっての事です。ですから私もここにしっかりと宣言しておきましょう。優良ちゃんに何かあった場合それが人であるなら人を国であるなら国ごと消し去ります。よく覚えておいてくださいね。』



 おぉ…3人共絶句しているな。かく言う俺も言葉が出ない。まさかここまで俺を守ろうとしてくれるなんてね。自分で言うのもなんだけど愛されてるなぁ。



「わかりました、肝に命じておきます。私が国に帰った折には決してユーラさんに敵対しないように言い含めておきます。そして私自身も今の立場に驕る事がないように気をつけて参ります。」


「私も今の立場に対して調子に乗らないように気をつけます。」


「わ、わ、私も気をつけます~!」



 緊張しすぎな気がするな…特にユリーナさん。ガッチガチじゃないか。でも仕方ないのかな?今まで大して説明をして来なかったし、普通は信じられないだろうし。だが生憎と俺は普通ではないので、この状況も仕方ない事だと思って諦めて欲しい。…3人共後で怒らないよね?と、とりあえずフォローはしておこうかな?



「大丈夫だよ、3人共俺にとても良くしてくれるし優しいからね。俺が間違ってたりしたらちゃんと注意もしてくれるし、ただ優しいだけでも無いから助かる部分もあるしね。」


『優良ちゃんは本当にこの子達が好きなのね…でもメルちゃんの事も忘れないであげてね。あの娘今必死に頑張っているから。』


「メルちゃん?必死に頑張っている?てその前にメルちゃんって誰?おばあちゃん。」


『あら?ごめんなさいね。メルちゃんはメリセレーネの事よ、優良ちゃん。』


「あぁ!そう言えば神域に居る時にそう呼んでいたね。そうか…でも必死に頑張っているって何を頑張っているの?」


『今は言えないの、ごめんね優良ちゃん。』


「いや俺は別にいいんだけどね…そうか女神様か、また会いたいな…。」



 俺がまた女神様に会いたいと言った瞬間、リィサ、レナリアさんとユリーナさんがバッ!と一斉に俺の方に振り向いた。怖!何で皆そんな風に振り向くの?鍛錬された精鋭部隊並みに揃ってたぞ!



 何かしらんが3人が固まって話をし始めたが時折まだ足りないとかもっと人数がとか聞こえるんだが…何を企んでるんだコイツラは…。


『仲が良さそうで何よりね、優良ちゃんもメルちゃんの事も考えてくれてるなら何番目でもいいからね。ちゃんと皆に愛情を持って接してくれるなら、おばあちゃんは何人優良ちゃんが女性を囲っても気にしないわよ。』


『フォフォフォそうじゃのう。優良よお主も男じゃな、しっかりと甲斐性を見せるんじゃぞ。ひ孫が楽しみじゃのぉばあさん?』


『そう言えばそうですねおじいさん。一体何人のひ孫が見れるかしらねぇ。』



 既にひ孫の話題になっている、待って!忘れてるかもしれないけど俺って一応神域の神殿を立て直す為にこの世界に来たんだよね?決して子作りに来た訳じゃないよね?確かにそれに関わる事ばっかりしてる俺も悪いけど。俺もっと頑張るから!建築をもっと頑張るから!だからひ孫の話をしないで!なんかそろそろだね?みたいに話すのやめて!



「ユーラとの子供ね…最低2人は欲しいわね。」


「私は王女ですけど、どうせ継承権も大した事無いので子供が出来たら王都から離れて暮らすのも悪くないですね…後子供は3人は欲しいですね。男の子1人と女の子2人が理想です。」


「私も家督は兄様が継ぐので~好きな場所で暮らしたいですね~子供は男の子が3人で~女の子は2人がいいですね~。」



 リィサ達まで子供の話をし始めた!やめて!向こうでは確かに38歳のおっさんだったが、今の年齢は一応18なんだ!だからそのお腹をさすりながら俺を見るのをやめてくれ!俺の覚悟が決まったらちゃんとその時に言うから!せめて家を持つまでは待ってくれ!



『優良も男として覚悟が持てたようだのう。では儂等はそろそろお暇するとしようかの?ばあさんはどうじゃ、まだ何かあるかの?』


『最後に1つだけ…3人共少しいらっしゃい?優良ちゃんはそこでおじいさんとお話でもしてて頂戴ね?』



 そう言いながら少し離れた場所に3人と一柱は離れて話をし始めたのだが、たまにもう少し増やしなさいとか気合が足りないだのそれはもう俺に聞かせるつもりじゃないのかと思うぐらいハッキリと聞こえてくるんだよね。何を吹き込んでいるのおばあちゃん?



『まぁそういうでない優良よ。それにお主の事だ、更に人数も増えるだろうしいつかは子を授かる事にもなろう。男ならドシっと構えているぐらいでないとイカンぞ!』


「おじいちゃん……そう…だよね。今までさ、なかなか実感する機会が無かったから、こうやって言われて初めて気づいたからちょっと慌てちゃったよ。わかった!俺も男だからね、ドシっと構えて頑張ってみるよ。」


『そうじゃぞ優良、その意気じゃ!そして儂等にひ孫の顔を拝ませてくれのぅ。』



 結局そっちにいくのか……まさかひ孫の顔がみたいから俺にそんな事言ったんじゃないよね?そうじゃないって信じてるよ、おじいちゃん!



『……(最近の優良は勘が良くなってきたのぉ。)』


「?何か言った、おじいちゃん。」


『いや何でも無いぞ優良。ばあさん達の話はまだかと思ってのぅ。』


「そっか…確かに結構掛かってるね、そんなに重要な事を教えてるのかな?」


『(おそらくは優良の嫁候補に相応しい者達がどこにいるかを教えているのじゃろ、優良これからも頑張るんじゃぞ!もし今のスキルで足りなければ儂がまたこっそり継ぎ足しておいてやるからのぅ。)』



 何気に優良が夜の帝王使用になったスキル構成群は創造神の仕業だったりしたのがわかった瞬間だった。今の所当の本人である優良には伝わるのはかなり先の話だったりする…。


次回あたりに閑話を投稿しようと思ってます。結構気に入ってるのでもう少し神楽坂姉妹の出番を増やしたい…。

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― 新着の感想 ―
[一言] 姫の継承権が疑問よな。まず男と女別で産まれた順なら兄や弟が複数居るよね。第一王女って言うぐらいだし姉は居ないはずなのに姉って単語が何処かで出てきたぞ。
2019/12/06 15:24 退会済み
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