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第30話 帝王の目覚め

もう少し早く書き上げたいのですが、タイピングがなかなか早くなりませんね。毎日1話書き上げてる人はすごいですね。

 俺達はさっそく自分達の借りてる部屋へ戻る事にしたのだが…何故かユリーナさんが一緒に着いてくる。途中に借りている部屋があるに違いない。だから着いてきてるんだね!俺達の部屋は上の階にあるので、流石にここで別れるはずだ。そう思いユリーナさんにお休みの挨拶をしようと立ち止まった瞬間、そのままの勢いでユリーナさんがぶつかって来た。



「あいた~イタタタ。どうして急に止まったんですか~痛いですよ~もう~。」


「いや、え~とユリーナさんはこの階に泊まるんじゃないんですか?それともユリーナさんも自分達と同じ階に部屋を借りたんですか?」


「あ~そんな事ですか~私は~そもそも~宿のお部屋を借りてないですよ~。」


「それじゃあユリーナさんはどこに泊まるんですか?もしかして従業員専用の部屋を借りてるとかそんな所ですか?」


「それなんですけど~もう既に~新しく入った方が借りてしまっているので~私は泊まる所が無いんですよ~。それでですね~もしよければ~ユーラさん達と同じ部屋に泊めて貰えないかな~と思ったんですよ~。」



 やっぱり嫌な予感があたった!この人初めからこうなるように動いていたな?どうにもおかしいと思っていたんだよな。やたら一緒に着いてきたがるし、部屋も広いのを確認しているから3人以上泊まれる事を他ならぬ自分自身の目で見ているからな。う~ん困ったな…一応2人にも聞いてみるか?もしかしたら上手い事断ってくれるかもしれないしな。



「ねぇ2人とも流石にユリーナさんを俺達と同じ部屋に泊めるのはマズイよね?ちゃんと別で部屋を借りたほうがいいと思わない?」


「別にいいんじゃないの?彼女って話した感じ悪い人には見えないから問題ないと思うわよ?あとはユーラ次第で私はいいわよ。」


「私も構わないですよ?彼女って話が面白いんですよね。よければまた話がしたいので、一緒に泊まれるなら楽しそうですね。あと私もユーラさんが最終的に決めて貰えればいいかと思います。」



 なんて事だ…2人して俺に最終決断を委ねやがった…。う~ん悪い人じゃないのは分かってるんだが、一緒に泊まってしまうと、夜のゴニョゴニョが出来ないからなぁ。でもそれだけで断るのも非道い話だしなぁ。ユリーナさんを見ると期待した目で俺を見ている…~~~~~わかったよ、わかりましたよ!



「わかりました…いいですよ。その代わり騒がしくしないと約束して下さいね。あと勝手な事をしない事それを約束してくれるならいいですよ。どうしますか?」


「はい~もちろんです~。その約束は必ず守りますよ~。騒がしくしない事と勝手な事をしないですね~わかりました~ではお部屋に行きましょう~。」



 俺はこの時ハッキリと断るべきであったと後になって後悔した。まさかこれが3人によって仕組まれた事だとはこの時の俺には思いもよらなかった。



 部屋に付き真っ先にしたのがベッドの確保だ。その理由が昔から壁際にある場所でじゃないと眠れないので、そこを確保しようとしたのだがそこには既にリィサが陣取っていた。


「ごめんねユーラ、私ここが良いんだけど駄目かしら?」


「いや…駄目ってわけじゃないんだけど、俺もそこが良かったからさ。出来たらでいいんだけど交換しない?俺壁際じゃないとなかなか眠れないんだよね。」


「う~んユーラはあっちの大きいベッドが良いんじゃない?ユーラは言ってみれば私達のリーダーみたいなものじゃない?だからあっちの立派なベッドが良いと思うわよ?」


「あれか~なんかちょっと落ち着かなさそうでな~。それじゃあ別な場所にって…もうあの2人もベッドを占領したのか…はぁ、仕方ないな。それじゃああっちのソファーに寝るよ。あんな無駄に大きいベッドよりもあのソファーの方がよく眠れそうだしね。」


「ちょっと!それは駄目よ、ユーラ!ちゃんとしっかりとしたベッドで寝ないと体力を回復できないわよ。だからしっかりと良く眠れそうなあのベッドにしましょう。」


「いやいいよ別に。特に疲れるような事なんてしてないしあんなベッドなんて堅苦しいだけで余計に寝づらいよ。第一なんであのベッドって室内なのにあんな屋根があるの?そもそもあれの意味がわからないよ。余計に気になるから遠慮させてもらうよ。」


「駄目ですよ、ユーラさん。ちゃんとしたベッドがあるんですから使いましょうよ、ね?ホラホラ、ちゃんと柔らかいですよ?すごく良いベッドですね?疲れがよく取れそうですよ。さぁユーラさんこちらにどうぞ!」


「そうですよ~私も興味はありますが、ユーラさんを差し置いて使うなんてお二人にも失礼ですから、こちらの小さめのベッドを使わせてもらいますね~。だからユーラさんは~是非そちらをどうぞ~。」


「ユーラいい加減諦めたら?どうせただ寝るだけじゃないの。一度寝てしまえば気にならなくなるわよ?」



 リィサのその言葉に頷いている2人、しょうが無いな。どうせユリーナさんがいるし2人とイチャイチャするのは無理だろうし、ここはおとなしく寝る事にしよう。



「わかったよ…じゃあ俺はここで寝るから、じゃあ皆お休み。流石にもう眠いから先に寝かせて貰うよ…。」


「えぇお休みユーラ…。」


「おやすみなさいユーラさん。」


「は~いお休みですよ~ユーラさ~ん。」



 3人のお休みの挨拶を最後に眠ることにした。夕食をそこそこ食べて眠気が来たのでこれ以上の問答はしんどいので素直に聞いて寝ることにしたのだが…3人はまだ起きているようだ。…明日の朝に遅れなければいいけど…Zzz~。



「ユーラは寝たかしら?」


「眠られたようですよ?」


「そうですね~寝ちゃったみたいですよ~。」


「それで本題だけど…ユリーナさんあなた本当にいいの?いい加減な気持ちでユーラに抱かれようと思ってるわけじゃないのよね?」


「私が言うのも何ですが、随分思い切りがいいような気がしますが…。」


「そうですね~正直に言いますが~私は元々このお仕事が終わったら、屋敷に戻って適当な所に嫁に出される予定なんですよ~。でもですね~今までさんざんこき使っておきながら、必要がなくなったら今度は家の為に犠牲になれってあまりにも非道すぎると思いませんか~。当主である父が~勝手に私の事を決めるというなら~家には帰らずに~せめて好きになれる人と~一緒にいたいと思ったんですよ~。」


「…どこもそういう扱いなのは変わらないのですね…自身の子を生みたいと言うのは勿論ありますが、それが好きになった人ならなおいいのは女性として当たり前だと思うのですが…それすらもわがままだとでも言いたいのでしょうかね?」


「随分実感が籠もってますね、レナリアさん?実家で何かありましたか?」


「えぇまぁ…いろいろありましたよ。正直何故そこまで言われなくてはならないのか?と思う事も何度もありました…えぇそれはもう何度もありましたよ。」


「王女様も~大変なんですね~。それにその気持ちもよくわかりますよ~。」


「…私ユリーナさんに王女だと告げたでしょうか?」


「私は教えてないですよ?流石に勝手に相手の身分を明かすような事はしませんよ。」


「いえ~私随分昔ではありますが~レナリア様にお会いしてますよ~。覚えてませんか~?」


「すいません、よく覚えてないですね。いつの事でしょうか?」


「あ~覚えてなくても仕方ないですよ~。私がレナリア様にお会いしたのは、レナリア様が5歳になられた時ですから~確か~5歳になったお祝いをした時でしたよ~。」


「…申し訳ありません。覚えておりません…。」


「仕方ないですよ~あの時沢山の人がいましたからね~。皆がレナリア様に挨拶をする為に殺到してましたから~。」


「そうでしたか…覚えておりませんで、本当に申し訳ありません。」


「別にいいですよ~、私も一言だけおめでとうございますとしか挨拶出来ませんでしたから~。」


「しかし…せっかく会っていたのに…それに何故…。」


「ホラ!もういいでしょ?いつまでもそれじゃ本題に入れないわよ。ユーラが完全に熟睡する前に行動を起こさないといけないんだから。」


「そう言えばそうでしたね~。つい忘れてました~。」


「そうでしたね…その本当にユリーナさんは良いんですか?」


「女に~二言はありませんよ~。さっそくぶちかましちゃいましょう~。」


「あなたねぇ…1人の女性としてせめてその言葉はどうなのかしら?」


「ヤッてしまえば~一緒じゃないんですか~?」


「はぁもう良いわ、それじゃあレナリアさんもいいですね?準備をしてからユーラを起こしてしまいましょう。私的にはユーラの相手が増えてくれるのは嬉しい限りだわ。」


「それなんですが~普通は~独占したいものじゃないんですか~?」


「確かにそうですね、リィサさんは私の時も力を貸してくれましたが、気にならないんですか?」


「…気にならない訳じゃないのよ?私だってユーラを独占したいと初めの頃は思っていたのよ?でもねユーラって……その凄いのよ…正直言って私1人でどうにかなるような人じゃないのよ。求めてくれるのはね、女としてはとても嬉しいわ…でもね求めてくる回数が一桁ではすまないのよ。レナリアさんもわかるでしょ?初めての時でも軽く10回は超えてたような気がするけど。」


「そう…ですね。確かにすごかったですね…なんというか余す事なく愛された感じがして本当に初めての経験でした…すごかった……。」


「そんなにですか~それは凄いですね~。私はそんな経験がないので~よくわからないですけどね~。」


「でも今からあなたが一緒に参加したら、あなたもこれからずっとユーラの相手をしないといけないのだけど大丈夫?引き下がるなら今の内よ?」


「家の道具にされるぐらいなら~せめて相手ぐらいは~自分で決めたほうが~後悔はしないと思うので~参加させて下さい~。それとユーラさんなら私が入っても~しっかりと3人とも可愛がってくれそうなので~ぜひともお願いします~。」


「そう…わかったわ…じゃあ準備をして3人でユーラに可愛がってもらいましょうか?そうね誰が初めにする?私はどちらでも良いのだけど?」


「その~できれば~私は初めにお願いしてもいいですか~。後になると逃げ出したくなりそうなので~お願いします~。」


「分かったわ。じゃあレナリアさんはどうしますか?」


「う~んその時の気分で決めるのはどうでしょうか?」


「いいわね、それ。じゃあ私達はそれでいきましょうか?じゃあユーラを起こすわよ?準備はいい?」


「はい~バッチリですよ~。」


「はい大丈夫です!」


「それじゃあユーラ…ユーラ起きて、起きてユーラ。マズイわね…熟睡し始めてるわ。どうしようかしら。」


「困りました…ユーラさんにはぜひともユリーナさんを抱いてもらわなければいけないのに…。」


「それでしたら~裸になって~胸を押し付けたら起きないですかね~。ユーラさん結構私の胸を~見ていたので~反応して起きないですかね~。」


「やってみましょうか…。ユーラだったら本当に起きそうな気がするわ。」


「そうだ!どうせなら3人で同時にやったらどうでしょう?流石のユーラさんもすぐに飛び起きるかもしれませんよ?」


「なかなか大胆な事を思いつくのね、レナリアさん?面白そうだしやってみましょうか。それじゃあ……。」


「私も…うぅん脱ぎにくいですね。今度もっと動きやすい服に変えないといけませんね。っしょっと、ふぅ…。」


「では~私も~よいしょっと~ふぅ~。」


「こうしてみるとなかなか圧巻ね。ユーラが暴走しないかしら?心配になってきたわ。」


「大丈夫ですよ、リィサさん!今度はユリーナさんも居るんです。流石のユーラさんも3人相手では立ち打ちできないですよ!」


「そうですね~いくらなんでも同時に相手してどうにかなるとは思わないですよ~。した事ないのでよくわからないですけど~。」



「ますます嫌な予感がするのだけど、まぁいいわ。じゃあユーラを囲むようにしましょうか。そうね私がユーラの右側でレナリアさんが左側でユリーナさんあなたはユーラの上に乗って頂戴。目の前にいないと私かレナリアさんにいきそうだから。」



 その言葉を合図に準備をしていく3人である。しかし3人は1時間後には後悔する事になる。何故ならユーラは既に夜の帝王と呼んで差し支えないだけのスキルを手にしてしまっているのだから…。



 寝ているユーラにムニュムニュと押し付けている3人。ユーラは楽しい夢を見ているのか、少し笑っているのだが、その顔はだらしない。おおよそ予想通りの夢を見ているのだが、気づいて欲しい3人は面白くない。自分達が必死にアピールしてるのに夢の相手に負けてるようで苛立ちが湧いてきていた。イラッとしたのかユリーナが自身の胸でユーラの顔を押さえつける。初めの内は笑っていた2人なのだが、段々とユーラの顔が青ざめていく。流石にマズイと思い2人がユリーナをどかすのと同時にユーラが飛び起きた。



「な、何?どうしたの?何か息苦しいんだけど?何かした?」



 息苦しさに起きたユーラだが目の前には桃源郷が広がっていた。しかもリィサとレナリアの2人だけではなくユリーナも一緒だった。



「ユーラ余計な事は考えないで私達を可愛がって欲しいの。まずはユリーナさんからお願いね。」


「ユーラさん…そ、そのよろしくおねがいします~…。」



 目の前の光景に絶句してる所に「お願いします」の一言でユーラの理性は起き抜けにも関わらず一気に瓦解した。あとはもう知る所である。ただ一言付け加えるのなら3人は朝まで寝かして貰えず結局ユーラに勝つ事は出来なかったとだけ…。



 もうすぐ夜が明ける頃だが、優良は寝ている。疲れたというわけではなく単純な眠気で寝ているようだ。しかし、相手をしていた3人は息が上がり眠れずに起きたままだ。そんな3人は寝ている優良を見ながら優良が起きない程度の小声で話をしている。



「まさか私達3人揃ってもユーラ1人に対抗出来ないとは思いもよらなかったわ。どうやったらユーラに勝てるのかしら?」


「本当ですね、私良いようにされてしまって大した事が全くできませんでした。何と言えばいいのでしょうか、とても丁寧に扱われるんですよねユーラさんってまるで壊れ物を扱うように繊細な手付きで……。」


「私あんな風に優しくそれでいて荒々しい方は初めてでした~。はぁ~もう他の男性には~全く興味がなくなってしまいました~。」


「私達だけじゃどうやら戦力が足りないみたいだから機会があればどんどん勧誘しましょう。あくまでもユーラが好意を持ってるとわかる人とユーラに好意を抱いてる人に限るけどね。」


「そうですね…そうしましょう。戦力の拡充は必須ですね。そしていずれユーラさんに勝ってみせましょう。」


「何か趣旨が違っているような気もしますが~それはそれで~楽しそうですね~。これからの生活が~より楽しくなりそうですね~。」



 3人はああだこうだと相談しながら夜の優良に勝つ為の戦略を練っているが、今の3人には気づかなかった。たとえ如何に人数を増やしたとしても、本当の意味での『夜の帝王』になった優良には絶対に勝てない事を……。そうどんなに人数を増やしても……。








 しばらく時間が立って起きてきた優良に合わせるように出発の準備を始めるリィサ達に、優良が話があると3人を呼び寄せた。



「実はなんだけどさ、侯爵の領地に向かう前に探しておきたい場所というか土地と言えばいいのかわからないんだけど、人気が全くなくてどれだけの被害がでても問題が無い場所って知らないかな?」


「私はちょっと分からないわね、任務の時も街や村を行来してたから、人気が無いような場所に行く事が無かったのよね。」


「私もですね。今までの生活がほとんど王城での生活だったので…今回この地に来たのが初めての遠出になりますので…。」



 2人は知らないかぁ。特に今すぐどうしてもという訳ではないのだが、思い出している内に試して起きたいんだよなぁ。ユリーナさんも宿屋でずっと働いていたみたいだし、さすがに知らないだろうなぁ。と思っていたのに、そのユリーナさんから情報が出てきた。



「私知ってますよ~。人気が無いどころか~植物も自生してない上に~魔物すらほとんど居ない場所を~。」


「えっ!?本当ですか、ユリーナさん?」


「はい~知ってますよ~、ただ~そこは侯爵様の領地にあるので~侯爵様の領地に向かう前と言う前提が崩れてしまいますけどね~。」


「ん~それならそのまま侯爵の領地に向かおう。それで依頼を終えた後に侯爵にお願いしてその場所を使わせて貰えないかを聞いてみよう。」


「…それなら都合がいいわね、でもそんな場所でユーラは何をしようとしているの?」


「それは後のお楽しみと言う事で。とりあえずの目的は侯爵の領地に決まったな、朝食を食べてからさっそく出発しようか。」


「……そうですね、そうしましょうか。」


「レナリアさんどうかした?」


「特に何も…いえやはり駄目ですね。この街を出て旅の道中で話をさせて貰ってもいいですか?」


「それは構いませんが…今じゃ駄目なんですか?」


「できれば後がいいです…勝手ですみませんユーラさん。」



 どうやら何か話したい事があるようだが、街の中だとマズイ事なのかな?それなら朝食を食べて早めに出発しよう。大した事じゃなければいいけど…。

自分もモフモフのキャラクターを入れたいと思案中…。出来たら可愛らしいキャラを投入したいですね。

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