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第27話 アイテムボックスはやはりレアスキルでした

本当にありがたい事にPV数が7000を超えておりました。ブックマークや評価はなかなか増えませんが、PV数は毎日のように増えていくので見てくれる人がいるんだ!と実感が湧きやすく非常に嬉しいです。いつも見て下さる方々へ本当にありがとうございます。これに驕ることなく頑張りたいと思います。また、評価やブックマークをして下さる方々もありがとうございます。

 気を取り直して部屋に入ろうか!いつまでもこの話をしてるのはマズイと俺の第六感が叫んでいる!気がする…。ま、まぁあまり気にせずにまずは部屋の中にはいろう!



「お兄さ~んお部屋開けましたよ~。じゃあ私も中を見せて貰いますね~。行きましょ~レナリアさんリィサさ~ん。」



 何故か2人が連れて行かれた…別にいいか。部屋の中を見るだけだし。しかしそれにしても広いな、前に借りた部屋よりも断然広さがある。前の部屋がおよそ4坪ぐらいだったな。それに比べてこの部屋はゆうに30坪はある。こんなに広い必要があるのだろうか、よくわからんね。そして相変わらず風呂は無し、と。う~むどこに行っても風呂が無いとか、いくら魔法で綺麗に出来るとはいえ風呂は別ものだと思うんだけどなぁ。街のどこにも無かったし伯爵の屋敷にも無かった。期待を込めて宿の最高級の部屋を貸して貰ってもやはり風呂はなし。あ~お風呂入りたい。もともと浴槽に浸かる事はしないのだが、シャワーを使いたいのだ!あれで十分お風呂を満喫できる。浴槽に浸かるのはいまいち苦手なので、正直あまり興味が無いのだが、もしかしたら2人と入る機会がいつか来るかもしれないなら、どこかに自分の家を建てる事が出来る事があれば作って入ってもいいかもしれない。この湧き立つ欲望の為に!



 俺が自分の溢れ出さんばかりのリビドーをどう発散するべきかと思案していると、3人が話しかけてきた。お部屋訪問は終わったのかね?



「お兄さ~んお部屋見せてくれてありがとうね~。おかげで心置きなく旅立てるよ~。流石に気になったままだと、ムラムラ…ふわふわ?するから~。」



 何故に一度ムラムラと言ったのか。それを言うならモヤモヤではないのだろうか?何を企んでるんだこの人は。気にし過ぎか?でも警戒しとこう。なにやら嫌な予感がしてたまらない。



「いえ気にしないで下さい。俺達も伯爵にお金を出して貰ってるだけなので、それよりも案内が終わってるなら買い物に行こうか?あまり遅くなっても夕食に間に合わなくなりそうだし。」


「え~と?そうね、じゃあ買い物に行こうかしら。」


「そうですね、旅のために必要な物を買いに行きましょう。」


「は~い私も旅に必要な物を買っておきますね~。」



 ん?気の所為か。何か今自分も着いてくる様な言い方をしなかったか。この人の場合聞いて置かないと後で面倒くさくなりそうだな。ちゃんと聞いておこう。



「え~っと?そのユリーナさん…でしたっけ?一緒に買物に来るんですか?」


「は~い着いていきますよ~駄目でしょうか~。」



 俺は2人を見ると2人が知らないとばかりに首を横に振っている。あれ?2人が誘ったとかじゃなくて勝手に着いてこようとしてるの。いや~流石にそれはどうなんだろう?



「ユリーナさん一応俺達は自分達の旅支度の為に行くんですが、着いてくるんですか?」


「はい~着いていきますよ~。どうせなら一緒に行きたいじゃないですか~。」



 どうしよう?俺は2人がいいなら別に構わないんだが、2人が嫌なら流石に断らせてもらおうかな?



「すいませんユリーナさん。少し待ってて貰えますか?ちょっと3人で話があるので。」


「は~いどうぞ~。お構いなく~」



 そう云う気遣いができるなら先にしてくれよ。ったく本当に変な人だな。とりあえずリィサとレナリアさんに手招きをして呼んでみる。



「(なぁ2人はどうだ?ユリーナさんが着いてきても問題ないか?俺は2人が構わないなら別にいいんだが2人が嫌なら断ろうと思ってるんだけど。)」


「(う~んそうね…特に困るような物を買うつもりは無いけど、あまり時間を掛けて欲しくはないから、それ次第かな?)」


「(私もユーラさんが言ってた丸焼きが気になってるので、あまり時間を掛けて欲しくないですね。それさえ守ってくれるのであれば、私も構いませんよ。)」


「(そうですね~私もあまり時間を掛けるほど買い物をする気はないですよ~。だから大丈夫じゃないですかね~。)」


「(そうか?分かった。なら俺からユリーナさんに…って!)」


「ユリーナさん!何故俺達の話に混ざってきてるんですか?待ってて下さいって言ったじゃないですか。」



 気付いたら俺達3人の会話にユリーナさんが加わっていた。いつの間に近づいたんだよこの人。油断も隙もないな。



「だって~1人だけ仲間はずれにされたら寂しいじゃないですか~。」


「いや寂しいも何もあなたは俺達のパーティーメンバーでは無いでしょうに。何でしれっと会話に混じってきてるんですか。ちゃんと待ってて下さいよ。」


「えへへ~私待つのが苦手なんですよ~。だからつい参加しちゃいました~。」



 何だろう?言わんとしてる事はわかるが、少しイラッとした。この独特のテンポのせいなのか、人の話を聞いてるようで聞いてないのが苛立つ原因なのかは知らんが。扱いに困る人だ、どうしよう?

俺がそう考えて置き去りにしようかな?と考えていたのだが、リィサとレナリアさんに揃って肩を叩かれた何だろうと思い振り返って2人を見ると2人して首を横に振っているんだが。何故だ?



「きっとこの人はこういう人よユーラ。だから一々イライラしないで、ね。着いてきたいなら良いんじゃないの?早くしないと余計に時間が掛かるわよ。」


「そうですね…私もこういう人なんだと思います。似たような人物に心当たりがあるので、そういう人の場合こうやって言い出したらそのまま連れて行ったほうが無駄がないですよ。」


 はぁ仕方ないな。しょうが無いから一緒に連れて行ってさっさと買い物を済ませて夕食に間に合うように宿に戻る事にしよう。



「仕方ないので一緒に行きましょうか?さっき聞いていたからわかると思いますが、あまり時間を掛けないで下さいね。俺達の目的にこの宿のチャージラビットの丸焼きを食べてから街を出るというのがあるので、なるべく早く戻ってきたいんです。それでも大丈夫ですか?」


「は~い、早く戻ってくるのは問題ないですよ~。私もほんの少し買い足すだけですから~。でも…チャージラビットの丸焼きですか~…う~ん多分出ないと思いますよ~。」


「えっ!ちょっとそれはどういう事ですか!俺達はそれを楽しみにしてこの宿に来たのに!」



 そのセリフと共にユリーナさんに詰め寄り肩を揺さぶる俺。揺さぶった拍子にその大きな胸も一緒に揺れて居るが、今はそれどころではない。丸焼きが食べられない?何故だ!?それを楽しみにしてきた俺のこの気持ちはどうすればいいんだ!



「ふえぇぇえ~や~め~て~く~だ~さ~い~。きぼちわるくなってきました~。」


「ちょっとユーラ!落ち着いて。ユリーナさんの顔色が悪くなってきたから!」



 リィサに宥められて一応落ち着く事が出来た。しかし、そうか…チャージラビットの丸焼き食べられないのか…すっごく残念だ。それはもう本当に残念だ!しかし、それなら楽しみがなくなってしまったな。一気にテンションが落ちたわ。はぁあ駄目だわ~買い物行く気すら失せたわ~。



「大丈夫ですかユリーナさん?少し落ち着いてから出掛けましょうか。」


「はい~ありがとうございます~少しだけ休ませて下さい~。」


「それにしてもチャージラビットの丸焼きが無いって言っていたけど、どうして無いのか聞いてもいいかしら?」


「あ~それはですね~実はチャージラビットが仕入れできてないんですよ~。何でもチャージラビットが出てくる場所に妙な魔物が現れたらしくてですね~。それでチャージラビットが逃げ出して戻ってこないらしいんですよ~。それで~その妙な魔物は~居なくなったらしいんですけど~肝心の~チャージラビットが~まったく手に入らなかったそうなんですよ~。」


「あ~そうなんですね…でも私もユーラさんから聞いて楽しみにしてたのに残念ですね。」


「ん?ちょっと待って!チャージラビットがあれば作って貰えるの?」


「はい~チャージラビットがあれば作って貰えると思いますよ~。」


「俺チャージラビット持ってるよ。それを渡したら作って貰えるかな?」


「え~どこに持ってるんですか~流石に~腐ってたりしたら駄目ですよ~。」


「大丈夫です!じゃあ俺ちょっと厨房に行ってチャージラビット渡して来るよ。皆はちょっと待ってて!」


「待ってユーラ!どうせなら皆で行ってそのまま買い物に行きましょう。」


「分かった、そうしようか。じゃあ厨房によってから買い物に行こう。」



 そうして部屋にしっかりと鍵を掛けてからまずは厨房による事にした。どうしても食べたいんだ!だから頼む!作れると言ってくれよ?


「ギールさ~ん今大丈夫ですか~。実はユーラさんが~チャージラビットを持ってるらしくて~それで~丸焼きを作って欲しいって言ってるんですけど~出来ますか~。」



 ユリーナさんの呼び声に奥からスキンヘッドさんもといギールさんが出てきた。そう言えばさっきも名前を言ってた気がするが、あまり気にしてなかったな。自然に流していたよ。



「何!それは本当か!何匹持ってるんだ?出来たらあるだけ売ってくれないか?ちゃんと金は払うから頼む!」



 そう言って勢いよく頭を下げてきたのでとりあえずはこのままじゃ渡したくても渡せないので頭を上げてもらう事にした。



「とりあえず頭を上げて下さい。それとチャージラビットですが、どれくらいの量があれば大丈夫ですか?それなりの数を持ってるので、言ってもらえれば出しますよ?」


「それは本当か!それなら200は欲しいんだが、持ってるのか?それとどこにあるんだ運び込むなら手伝うぞ!」


「あ~大丈夫ですよ、それでどこに出せばいいですか?すぐにでも出せますので。」


「どこにも持ってないじゃないか。まさか俺をからかってるんじゃないよな?普段なら気にしないが、夕食前の冗談はやめてくれよ?」



 あれ?この世界ってアイテムボックスみたいなのって無いのかな?俺のマイバッグから出したりしたらびっくりするかな?ちょっと【ハイ・テレパシー】でリィサとレナリアさんに聞いてみようかな?



『リィサそれとレナリアさん少しいいかな?この世界のスキルに荷物を入れるものとか無いのかな?』


『確か聞いた事あるわね、荷物を入れるスキルがあるって聞いた事はあるけどかなりのレアスキルだったはずよ。私が確認してるだけだとこの国にはその所持者はいなかったはずよ。』


『はい間違いないと思います。少なくともこの国には居なかったはずです。確か隣国のウルティシオ帝国に1人居たのを確認出来てます。』


『それってさバレたりしたらまずかったりするかな?』


『どうでしょうか?もともとスキル所持者は確認できてるわけですから、特に気にする必要はないとは思うのですが。』


『私は少しだけ危険を感じるわね。そのスキルがあれば戦争をする時に、荷物を一切持たずに遠征が出来るわけだから狙われる可能性もあるわよ。でもどうしてそんな事を聞くのかしら?』


『あ~今更だけど俺がそのスキルの所持者だからだよ。でその中にチャージラビットが入ってるから出す時に問題にならないかな?って思ってさ。』


『ユーラさんはアイテムボックスを持ってるんですか?それは凄いですね!でも人前で使えないならどうしましょうか?渡さないと丸焼きを作って貰えませんよね?』


『どうするかはユーラに任せるわ。だってユーラってもともとそんなに隠す気が無いように思うのだけど違う?』


『まぁそうだね。2人の意見を聞くまではそうだったんだけど、俺はいいけど2人に危険が及ぶのはちょっとね?そうか国が強制を掛けてくる可能性もあるのか。失念してたな。』



 どうしようか?流石に丸焼きが食べたい為だけに自分はおろか仲間である2人にも危険が及ぶのは嫌だな。しょうが無いな今回は諦めるかな?そう思って断ろうと思ったら、なんとおじいちゃんが間に入ってきた。あれ?このスキルって干渉できないはずじゃあ。


『優良よ遠慮をする事はない。存分にスキルを明かしてもいいぞ。そのたぐいのスキルは実は結構持っておるやつはいるんじゃよ。ただあまりにも明かすやつがおらんから、隠してるだけじゃな。それにお主に何かあっても儂等が必ず助けるから気にせずやるがよい。お主を利用しようとするような輩は【創造神】である儂と婆さんが状況を見て処断する。だから気にせず自由に使うといい。』



 おっしゃ!おじいちゃんのお墨付きを得たぞ!これなら丸焼きが食べれる、やったね!おじいちゃんありがとう愛してるよ!



『!フォフォフォそうかそうか!それはよかったわい。ばあさんにも伝えておくからのぉ。ではな優良よ今度は鑑定のスキルを渡す時にな。』



 おばあちゃんにもありがとう愛してるよ!この言葉届け!



『フフフ聞こえましたよ優良ちゃん。存分に楽しんでくださいね。私もおじいさんと一緒に見守ってますからね。』



 よし!これで問題は全て解消された。あとはチャージラビットをここで渡しておけばあとは夕飯を待つだけだ!



『ユーラどうしたの?何かあったの?大丈夫?』


『ユーラさん大丈夫ですか?』


『あぁごめん2人ともちょっと考えてただけだよ。それとスキルはばれても気にしない事にした。何があっても大丈夫なように解決できそうだから問題ないよ。』


『そう?ユーラがそう言うなら気にしない事にするわ。』


『そうですねユーラさんが問題ないなら私達も気にしない事にします。』


『ありがとう2人ともじゃあさっそく渡す事にするよ。』



 2人には大丈夫な事を告げてスキルを明かす事にした。おじいちゃんとおばあちゃんが【創造神】として守ると言ってくれたのでかなり肩の荷がおりた。なのでいつまでもギールさんを放置するのも何なので早めに渡す事にした。



「ギールさんこっちに出してもいいですか?問題ないなら言われた数の分確か200でしたか?だしますよ。」


「あぁだしてくれるってんなら、この解体台に出してくれ。ただまずは10にしてくれ。チャージラビットは結構デカイからな。後の分はあの倉庫に出してくれ、あそこなら簡単に腐れたりしないからな。でも本当にもっているのか?」


「わかりました。じゃあここに10匹分だしますね。よいしょっとはいどうぞ!」


 そう言って―ドドン!と台の上にチャージラビットを出されてギールさんにユリーナさんもリィサやレナリアさんもびっくりしていた。



「兄さん…アンタ【アイテムボックス】もちだったのか。疑って済まなかったな。それにしても初めてみたなこれが【アイテムボックス】なんだな。」



 いえマイバッグです。ちょっと風変わりな名前ではあるが結構気に入ってます。



「えぇ結構便利なんですよ。あぁ残りは向こうに出せばいいんですよね?」


「あ、あぁ頼むよ。後処理なんかは自分で出来るから出して置いてくれるだけでいいぞ。それと何だが…ここで働く気はないか?兄さんなら大歓迎だぜ?」


「それに関してはお断りします。自由に旅をしたいので、今の所一箇所に留まる気は無いですね。」


「そうか…気が変わったら来てくれよ。」


「そうですね、気が変わったら訪ねさせてもらいますよ。」



 残りの190匹分は倉庫に置いてさっそく買い物に行こうかと言う所でまたもギールさんに声を掛けられた。



「おぉそうだ!兄さん。アンタが出してくれた分の金は明日の朝でいいかい?今だと夕食の仕込みが間に合わないんだよ。だから何とか出来ないか?」


「それでしたら構わないですよ。ちゃんと払って頂けるなら何の問題も無いですから。」


「おぉ良かった!助かるよ、お礼と言っちゃ何だが兄さん達の夕食代は無料にさせてもらうよ。だから夕食の時間までにはちゃんと帰ってきてくれよ?じゃあ俺は仕込みを始めるからこれで。また後でな!」



 おぉ!思いがけず夕食が無料になったぞ。お金はかなり持ってはいるが無料と言われた何か嬉しいもんだね!さぁてと遅くならない内に買い物を済ませて時間までに戻ってこないとな。女性陣は何を買うか相談中のようだが、女性は3人よれば姦しいというからね。時間が取られなければいいんだけどね。まぁ何はともあれ3人を連れて買い物に行くとしよう。


執筆時間をしっかりと取れるようになったので、余裕を持って書き上げられます。あとはもう少し執筆速度を上げる事ができればいいのですが、なかなかうまくタイピングが早く出来ないですね。

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