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第26話 鑑定スキルは世界を滅ぼす?

気づいたらPV数が6000を超えていました。ありがとうございます。それと今更ながら評価を付けて頂いてる方、ブックマークをして頂いてる方へありがとうございます!どちらも数字が伸びていくとやる気に繋がりますね!これからもそれを励みに頑張ります。

 さぁ!チャージラビットの丸焼きを目指して森の宿屋へ向こう事にしよう!楽しみだなぁ!1度目に食べた時は、美味しいな~ってぐらいだったんだが、その翌日にこっそり食べに行った時には、やみつきになる思いだった。そんなチャージラビットの丸焼きを是非とも食べてから街を出発したいのだ。



「それにしても食べ物でここまで熱弁を振るう人をは私は初めて見たわよ。ねぇユーラ?そんなに美味しかったの?その丸焼きって。」


「そうですね、ユーラさんがそこまでおっしゃるぐらいですから、きっとすごく美味しいんですよね?」


「えぇ少なくとも俺はとても気に入りましたね!アレは良いですよ…本当に良いものです。俺はあの丸焼きに出逢えただけでもこの街に来たかいがありますね。」



 丸焼きの話をしながらも歩いていたらいつの間にか森の宿屋へと着いていた。やっぱり話し相手がいると全然違うね。ついでに両手に花状態でいい感じですよ。何がって?そりゃ両腕に当たる柔らかい感触ですよ、最高です!っとお惚気はそこまでにして宿屋に入って部屋を借りよう。



「すいません、部屋を借りたいのですが空いてますか?」



 俺の呼びかけに応じたのは、初めて丸焼きを食べた時に持ってきてくれた巨乳のお姉さんだった。



「は~い、あれ?お兄さんは確か前にウチに泊まりに来てくれた人ですね~。今日も泊まりに来てくれたんですか~ありがとうございます~。」



 相変わらず間伸びした話し方をする人だ。見た目といい何かホワホワした人だ。性格もそういう感じなのだろうか?ちなみにこのお姉さんの見た目だが、薄い桜色のような髪色で長さが腰辺りまであるのをポニーテールにしている。少しウェーブ掛かっているのが特徴かな?目の色は緑色をしており髪の色と合っている感じで可愛らしい顔つきをしている。そして待望のお胸様だがハッキリ言ってデカイおそらくレナリアさんよりもデカイ!腰つきもレナリアさんより少し肉が付いてるかな?ぐらいで太ってはいない。そしてお尻ですよ…リィサやレナリアさんよりもいい感じですよ~変な趣味を持ち合わせてるつもりは無いが、乗っけたいですね。えぇ乗せたいですよ。どこにとは言いませんが!えぇこの方も素晴らしいスタイルですね。ナイスですよ~。ってやばい!変な事を考えていたから3人が俺を変な目で見ている!ち、違うんだ!俺は単純に素晴らしいものに対する評価をしたに過ぎないんだ!



「ユーラ…もしかして足りないの?もしそうなら言ってね。ちゃんと相手をするから。」


「そうなんですかユーラさん。なら私もしっかり相手をさせていただきますね。」


「えっと…はいその時はよろしくどうぞ。」


「あの~お部屋はどうするんですか~?早く決めてくれると助かるんですが~。」



 俺の妄想のせいでピンチだ!急いで誤魔化さなくちゃ!



「え~と部屋なんですが、実は伯爵からこれを預かっているので見てもらえませんか?」


「はい~?領主様からですか~。ちょっと見せて貰いますね~。」



 手渡した手紙を見たお姉さんは目を見開いてびっくりして何度も俺達と手紙を交互に見ている。一体何が書かれてるのだろうか?気になるな。



「すいませ~んちょっとだけ待ってて貰えますか~。店主にこの手紙を見せて来ますので~。」



 そう言い残してカウンターの奥へと行ってしまったお姉さん。どうなるんだろうかと思いながら待っていると奥からスキンヘッドのおっさんが出てきた。この人が店主さん?随分ゴツイ体格をしているな。身長も2mぐらいあるんじゃないか?そんな事を思いながら見上げていると、俺達に気付いたスキンヘッドが近寄ってきた。



「おぉアンタ等がこの手紙に書いてある人物か?えーと男のほうがユーラで女の方がリィサとレナリアか…レナリアって王女様と一緒の名前だな!偶然ってやつかい?年も近そうだな!ハッハッハ!」



 近そうではなく本人ですけどね。それよりも本当に何を書いたんだ?開けて見てみれば良かったよ。



「この手紙にはアンタ等を一番高い部屋に泊めてくれって書いてあるから、そこにしておくぞ?それでいいんだよな?」


「え、えぇお願いします。少し聞きたいんですが一番高い部屋って実際はいくら位するんですか?」



 少し気になったので聞いてみたのだが、返ってきたのはとんでもない金額だった。



「あ~一応貴族様に貸し出す為の部屋だからな。一泊金貨1枚だ。それでも王都とかに比べれば安いとは思うぜ?それよりも案内するから行くぞ、ほらこっちだ。」



 わぁ~お、ひゃっくまんえ~ん!1泊100万円の部屋ってどんだけだよ!しかも軽く流してるし、

何事も無かったかのように俺達を案内してくれようとしたスキンヘッドさんだが、そこにさっきのお姉さんが横入りしてきた。



「あの~ギールさんちょっといいですか~。もしよければ私に案内させてくれませんか~。私は今日が最後の日なので~出来たらここを辞める前に私も見ておきたいんですよ~。」



 あれ?このお姉さんこの宿辞めちゃうの?もったいないな~。って事は次に来た時はこの素晴らしい眺めは見れないんだね。なら今の内に記憶に焼き付けておこう!なにやら側で2人が俺を横目で見てるが気付いていないふりをしよう。悪いがこのチャンスを逃したくない!



「まったく…本当にユーラは…。」


「ユーラさんのエッチ…。」



 仕方ないんですよ?恋人がいる俺がこんな事するのは最低だとお思いでしょう。しかし、俺も男の子でしてね。スタイルのいい美人さんには目がないのですよ。ごめんね!



「ん~そうか。じゃあ頼むわ!俺は厨房で夕食の準備してくるから後は頼むな!ついでだからしばらく一緒にいて部屋をじっくり見せて貰えばいい。今度はいつチャンスがあるかわからんだろ?」


「え~良いんですか~?ならお客さんが見ても良いって言ってくれたらしばらく見せて貰いますね~。」


「おう!2時間くらいなら休んでてもいいから、ゆっくりしてきな!じゃあお客さんもそいつを頼むわ。」



 そう言い残して行ってしまった店主さん。それでいいのか?まぁ部屋を見せる云々(うんぬん)は2人にも聞いてからじゃないと無理だな。



「と言う訳で~お客さんさえよければお部屋を見せて貰えませんか~。あの部屋は普段は女将さんしか掃除をしに入れないので、私達のようなただの従業員は入った事が一度も無いんですよ~。だから~ここを辞めてしまう前に見ておきたいんですよ~お願いします~。」



 お願いしますの言葉と同時に頭を下げるお姉さん。その頭を下げた瞬間服の胸元がたるみ中身が見えた!っしゃー、ナイスアングル!いい仕事してるよー!お姉さんの胸をガン見する俺、側に立って冷たい視線を送る2人、なおも頭を下げているお姉さん。なんだこの構図。



「ユーラ…いつまでも女性に頭を下げさせているのは良くないと思わないかしら?」


「そうですねいい加減可哀想ですよ。早く返事をして上げて下さい。」



 2人の表情怖っ!めっちゃ無表情なんですけど!ここまでにしておこう後が怖い。実力的には俺が上なんだが、言いしれぬプレッシャーが凄い。これに打ち勝つスキルはあるのだろうか?



「え~と俺は構わないんだけど、一応俺だけが泊まる訳じゃないから2人の許可もとってからならいいよ。」


「そうなんですか~。では、そこの恋人のお二人が良いと言ってくれたら部屋を見せてもらえるんですよね~。」


「え、えぇ俺はいいですよ。今言ったように2人がいいと言えばですけどね。」


「あの~恋人さんのお二人もよければ部屋を見せて貰えませんか~。この街を出ていく前に見ておきたいんですよ~、お願いします~」



 間伸びした喋りのせいで必死感が一切感じないな。2人もどう対処していいか迷ってるようだが、俺は問題ないんだ。あとは2人におまかせですよ~。(ちょっとだけクセが感染った)



「そうね…部屋を見るぐらいなら別に良いんじゃないかしら?」


「そうですね、見るだけなら別に構わないと思います。」


「じゃあ良いんですか~?やった~ありがとうございます~。」



 ……独特のテンポだなぁ。この人の周囲だけ空間がゆるくなってる気がするんだが…。変なスキルとか魔法を使われてないよな。確認はしておきたいけどアレ?そういえば俺って鑑定系のスキルってまだ創ってないな。…とりあえず創っておきたいけどどうしようかな?いまいちイメージが湧かないな。どうしようか?これは困った。ただ単純に相手のステータスを見れるようにとかでも良さそうだけど何かいいアイデアは無いだろうか…。



 3人を見るとまだ何かを話しているな、今のうちに創りたいが…う~んやはりイメージが湧かない。何だろうな…頭にモヤが掛かったような感じになってイメージが出来ない。邪魔をされてる様な単にその完成形をイメージできないからなのか。今までが調子よくいってたからなんか悔しいな。目的の部屋まで歩きつつああでもないこうでもないと考えていると、いつも俺を助けてくれる声が聞こえてきた。



『優良よ、元気にやっとるかのぅ。どうやら悩んでおるようじゃなお主がよければ手を貸そうか?』



 困った時のおじいちゃん現る!ちょうど良かった鑑定系のスキルを創ろうと思ったけど、いまいち要領を得なくて困ってたんだけど、何か参考になるようなものとかないかな?(ちなみにこの会話は脳内で行われております。)



『ふむ鑑定か……出来なくはないが優良が創るのはちと難しいかもしれんのぅ。創ろうと思ってもハッキリどうして良いかわからんじゃろ?』



 実はそうなんだよね。今までスキルを創るのに大した手間を掛けずに出来てたから、なんで今回に限って出来ないのかと思ってね。もしかしてこれって俺の知識が足りないせいなのかな?



『いや実はのぅ鑑定系のスキルに関してはその世界で自然発生も創り上げる事も出来ないようにしておるのじゃよ。その理由がな別の世界でそのスキルが横行したせいで、犯罪行為の発生率が、無い場所に比べて上がってしまったのでな。それからは新しく世界を創る時は鑑定系のスキルは創らないようにそして創れないように呪いのような物を掛けておるんじゃ。』



 え!?それってもしかして創ったりしたら呪われるの!それなら創らないけど…あれ、待てよ?確かマシイナ伯爵は俺のレベルや名前を見たと言っていたがアレは鑑定のスキルじゃないの?



『うむ厳密に言うならあれは違うのぉ。あれはどちらかと言うとその人の肉体の状態を数字や文字にして見ているのじゃ。だから正確にはあれは鑑定などではなくただ肉体の在り方を見たのじゃ。だからあまり細かくは見れないと言っておらんかったか?』



 そう言えば言っていたような気がするな。でも待ってよ。それってさ文字や数字にして見れるなら鑑定と一緒何じゃないの?



『いやそれは違うぞ優良。肉体はその人の体調やその時々の感情に左右されて良くなったり悪くなったりするじゃろ。だから本当の意味での鑑定は出来ないんじゃよ。だからあれは鑑定のまがい物じゃな。おそらく見れたとしてもレベルなどは変動を繰り返しているはずじゃよ。だからあれは本当の意味での鑑定とは言えないのじゃ。まぁそれでもレアなスキルである事に変わりないがのぅ。』



 むぅそうなのか、なら鑑定系のスキルは諦めるかな?わざわざそんなルールを作ったぐらいだから相当な惨事が起きたに違いない。それを無理して創って混乱を招くとか洒落にならない。俺は別にこの世界で戦争がしたい訳じゃない



『ふむ優良よ。その事だが混乱を招いたのも戦争を起こしたのも自己の欲にまみれた者が自分勝手な理想を掲げた事が始まりなのだ。自己の欲の為に殺しを行い、盗みを働きかと思えば他の者達は弾圧するといった者達が行ったせいなのだ。だから、優良自身が使う分には問題はない。ただこの世界に広めるのを儂等が良しとしなかっただけなのだ。』



 でも正直な所なんでステータスを鑑定するだけで犯罪が起きたり戦争が起きたりするのかいまいちよくわからないだけど、それはなんで?



『実はのその世界での鑑定でも極一部のものしか持っていなかったのだがな、その者を巡って戦争が起きたのだ。その取り合いもスキルの効果に問題があったのだ。その鑑定はその鑑定した人物のありとあらゆる情報を読み取れたのだじゃ。その者のステータス・住所・人間関係・財産・犯罪歴などあらゆる情報を読み取れたのじゃよ。だからこそスキル所持者を巡って戦争が起きたし、スキルを利用して犯罪も起きたのだ。だからこそ儂等はそのスキルを奪い取り二度とその世界で鑑定のスキルが生まれないようにしたのだ。』



 えっと…その世界って今もあるの?



『……いや、既に滅びてしまった。結局その世界の者達は鑑定のスキルが亡くなっても争いをやめる事なく、略奪や殺害を繰り返したのじゃ。そして最終的に自らの手によって滅亡を招いたのじゃ。』



 うわぁなんでただの鑑定でそんな事になるんだ。世界規模の戦争とか頭おかしいだろ!どう考えても理解出来ない。そもそも個人のステータスさえ見れればよかったのに何故壮大な昔話になったんだろう?



『すまんのぅ優良よ。ただそれだけ儂等は鑑定というスキルに警戒しとると言う事なのじゃよ。ふむそうだな…優良お主には儂が特別に鑑定のスキルを創ろう。その世界ではどうあがいても創る事も偶然にでも生み出てくる事はない。だから儂と婆さんで創った後にお主に授けるとしよう。』



 いいの、おじいちゃん?贔屓になったりしないかな?



『前にも言ったとは思うが優良よ。お主なら別に構わんよ。それでお主が生き抜く確率が少しでも上がるなら儂等はお主をいくらでも贔屓にしよう。』



 相変わらず俺を甘やかしてくれるなぁ、おじいちゃんもおばあちゃんもいやまぁ嬉しいですけどね。



『ふふ儂等はお主を本当の孫のように思うておるからのぅ。ある意味ではこれはしょうが無い事じゃな。では、スキルが出来たら連絡をするからゆっくりと旅を続けるが良いぞ。』



 ありがとうおじいちゃん。じゃあ後はお願いしていいかな?後おばあちゃんにもお礼を言っといて貰っていいかな?



『うむ任せておけ、じゃあ後は儂等が頑張る番じゃから今日は帰るかのぅ、ではまたな優良よ。』



 バイバイ!おじいちゃん。あとはお願いね!



 あ~やっぱりおじいちゃん達と話をしていると、何だか落ち着くなぁ。歩きながらだと言うのに妙に落ち着いてくる。ちなみにこうして会話してると長いように感じるがそんな事はまったくない。どうもおじいちゃん達が俺に干渉してる間は時間の流れが遅くなるらしい。どうやら向こうでその場面に合わせて適度に調整してるらしいのだ。これまた実に都合がいいよね!そんな事を考えていたらお姉さんから声を掛けられた。



「お兄さ~んお部屋に付きましたよ~ここで~す。」


「あ~ありがとうございます、それで結局どうなったの?」


「あぁ…部屋を一通り見せる事になってるわよ。それでいいのよね?ユリーナさん。」


「はい~それでいいですよ~。…それにしてもお兄さんは凄いんですね~。」



 へぇ~お姉さんの名前はユリーナさんか~と思っていたら急に凄いとか言われた。凄いって何が?



「お兄さんはもの凄い性豪さんなんですよね?お二人に聞きましたよ~。」



 俺はバッ!と2人の方を見ると2人して違う方向を向きやがった。こら!赤の他人になんて事を喋ってるんだ!よし、決めた!今日はこの2人を本当の意味で眠れなくしてやる。フッフッフ夜を楽しみにしてるといいよ。前回を上回る力を見せて差し上げましょう。



「ま…まぁ俺も男なんで可愛い2人が側にいると我慢出来ない事もあるんですよ、ハハハ…。」


「へ~そうなんですか~。私はまだした事が無いのでわからないんですけど凄くいいよって2人に聞かせて貰ったので凄く興味が出てきましたよ~。」


「へ…へぇ~そ、そうなんですか?いい人が見つかるといいですね?」


「…そうですね~いい人が見つかるといいですね~。」



 何故そこで俺を見る?ほら俺はもう2人が居るからね?だから頑張って自分で探せばいいんじゃないですか?そこで俺を見てもどうしようもないですよ?だからこっちを見ないで下さい。



「どこかに居ると良いんですけどね~いい人…。」


「そうですね…。」



 あまり関わらないようにしよう。好意があるならまだしも今の所そういう見方をしてないので、言い寄られても困るだけなのですよ。なので鈍感スタイルでいきましょう。そうしないとマズイ気がするんだよ…。


今の所順調に書き続けています。ある程度一話ごとの文字数を一定になるように心がけながら書いてます。短すぎず長すぎずで書き上がられればいいなと思い日々書いております。

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