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第167話 前準備だ!~候補地探し~

 静梛さんの提案もあり2日間はゆっくり休息にあてる事にした。いや~本当に何かをする訳でもなくただひたすら食っちゃ寝のゴロゴロを繰り返していた。何かをしようにも誰かが必ず見張りもとい付き添いをしていた。どうやら意地でも俺を休ませる!という事だったらしい。


 休息から明けて作業の再開とはいえまだしていない事がある。それは社を建てるための場所だ。せっかく建てるならどうせならこだわりたい。例えば見晴らしの良い風景とか、落ち着きのある場所だとか。


「早速だけどみんなにお願いがあるんだ。社を建てるのに良さそうな場所を探すのを手伝ってほしいんだ」


「建てる場所?それって平たい場所ってだけじゃ駄目なのかしら?」


「ん~別に駄目ってわけではないんだけど出来るなら周辺の風景にもこだわりたいって思ってるんだ」


「なるほどっ!確かに家を一度建てるとそうそう建て替えたり引っ越しは中々しないからね。周囲の風景が良いのはとっても良いことだと思うぞ」


「そういう事ですか。探すに際して何か条件はありますか?」


「ん~条件があると言えばあるんだけど……出来ればみんながそれぞれで家を建てるならこういう場所が良いと思える理想の場所を探して見てくれないかな?」


『理想の場所……』


 声を揃えて理想の場所と呟く皆の頭の中にはさぞ良さげな場所を思い浮かべていることだろう。おっといけない最低条件としてたった一つだけはお願いしかないと。


「みんな悪いんだけどこれだけはっていう条件があるからそれに合う場所でお願いしてもいいかな?」


 そう言って俺が出した条件は『和風建築』に合う場所だ。その俺が出した条件である和風建築に関して一部のメンバーから疑問が出た。


『あのぉ~和風建築って?』


 そうでした。俺と同じ場所からきた神楽坂姉妹に関しては説明をする必要はないけど、この世界の住人であるリィサ達には説明が必要だった。というわけで早速説明をと思ったのだが……。俺が説明をしようと前に出ようとするとその前に静梛さんがスルッと歩み出てきた。


「優良くんここは私にお任せください。しっかりと説明させていただきます」


「そ、そうですか?それじゃあ静梛さんにお願いしましょうかね?アハハ」


 な、なんだ?なんで静梛さんは軽く圧を放っているんだ?俺何かやったっけ?俺自身が知らない内に何か静梛さんのプライドを傷つけるような事でも言ってしまっただろうか?う~んわからん!先送りするようで気不味いが今は様子見させてもらおう。


「はい、お任せください。(これはチャンスです。私達は彼女たち異世界組の人たちよりも出遅れてしまっています。少しでも優良くんに印象付けしなくては!)」


 何やら妙に気合が入っている気がする……気の所為かな?まぁお願いできるならしておこう。


「じゃあ俺は一足先に行くね?魔物は出ないとは思うけど、念の為気を付けてね?」


 俺は誰よりも先に候補地探しへと向かった。


 森に平野、草原に丘、凄まじい勢いで駆け抜けて候補地巡りをしていく。かなりのスピードで移動してきたために結構な数の場所を見てきたが、どうにもピンと来る場所が見当たらない。


「ん~意外と見つからないものだなぁ~。多少妥協すれば良さげな場所が何箇所もありはしたけど……それはしたくないんだよな。……もうちょい気合いれて探してみるとするか」


 ここまで来るのに駆け足で来たので、今度は小休止がてら散歩感覚で歩いていこう。焦ってばかりも良くないだろうことは先日の休息日で理解した。


「へぇ~こういう光景も悪くないもんだ」


 目に入った光景はサラサラと水音立てる穏やかな小川が伸びる場所だ。水音が涼しくて落ち着くいい風景だ。うん、少しここで休んでいこう。心無しかここにいると穏やかな気分になれるしかなり涼しい。


「よいしょっと。うん、ここ良いな。気に入ったぞ候補地の一つにしておこう。それにしても本当にいい場所だ」


 近くの岩に座り周囲を見渡してみる。余計な雑音もなく時折吹くそよ風が周囲に茂る木々の葉擦れの心地いい音を鳴らしている。少しだけ昼寝をしても大丈夫かな?ここまではかなりの速度で移動してきたし、30分……いや1時間くらいならいけるのでは?ちょっと、ちょっとだけ、ね?休憩しよう。ちょっとだけ、そうちょっとだけ休憩させてもらおう。




少し話の展開が早すぎるかな?と思いつつも一応当初の予定通りに話を進めています。しっかりと話をまとめられるよう頑張ります。

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