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第163話 素材採取3

 木材の伐採を終えて、次にやってきたのは山だった。社を建てるのに木材はもちろん必須ではあるけど、それと同様に石材や金属だって必要だ。と言うわけで採掘が出来ないものかと思い山へとやってきた。


「さてとそれじゃあ早速だけど採掘が出来そうな場所を探すとしよう。でもその前に……」


「ん?何かしらユーラ」


 気になるのはこの人数の多さだ。別に一塊になって移動するのが悪いとは言わないが、こうも密集していたら何か合った時に対処しづらいのではないだろうか?と思った次第である。


「いや、あまり密集するのも良くないかと思ったからね。もしよければ幾つかのグループで行動するのはどうかな?メンバーは……そうだな。いきなりシャッフルすると意思疎通の面で難儀しそうだから、まずは慣れてる人達同士で行動してみようか?それで周囲の状況に馴れてきたら今度はメンバーを入れ替えるなりそのまま行動するなりしてみるってのはどうかな?」


 その言葉になるほどと頷いた面々は早速とばかりに普段よく一緒に行動を共にしている同士で集まりグループ分けを開始、程なくして3つのグループになった。


 まず一つ目はリィサをリーダーにしたグループだ。

メンバーはリィサ、レナリアさん、ユリーナさん。俺からすれば異世界初期メンバーである。


 二つ目は師匠であるモニカ率いる戦乙女だ。

こちらはモニカ、シェイラ、モモリス、ウィリル、ルティア、ニーナである。一部のメンバーが最近モブ化してるけど大丈夫だろうか?心配である。


 最後の三つ目は長女である静梛さんを筆頭とした神楽坂姉妹である。

まず静梛さん、千梛さん、和泉梛さん、葉津梛ちゃん、和津梛ちゃんである。姉妹たちに関しては連携は問題ないはずだが、万が一魔物が現れた場合の戦力が不安である。修行の成果次第ではすぐにでもメンバーの変更が必要かも。



「取り敢えずこのグループ分けで行動してみよう。慣れてきたら今度はメンバーをシャッフルしてみてもいいかも?まぁそこら辺は皆に任せるよ。俺は一応採掘が出来る場所を探す事に集中するから念の為周囲の警戒をお願いね」


 警戒に関しては皆も異論はないようなのでお願いすることにした。ということで俺は採掘ポイントを探す事にした。


 山中を歩いていると要所で獣道らしき通り道を見掛けた。時折あえてそこを通ってみたりして採掘ポイントを探す、スキルに反応があるのだがイマイチ反応が良くない。それはつまり大したものでは無いということだ。できれば反応が強い場所で採掘をする方がよりよい品を採取できる。今はまだ踏ん張りどころだろう。諦めず歩を進めることにした。


 随分と山中を歩いてきたが成果はまだない。張り詰めすぎても良くないと静梛さん、モニカ、リィサに言われて気づく、すでにお昼を回っている時間だった。三人の勧めもありしばしの休憩を取ることにした。


 食事を取りまったりとしていると葉津梛ちゃんとシェイラそれとユリーナさんというどこか異色の組み合わせが俺のところへと来た。何やら俺の行動に疑問を感じたらしく質問してきた。


「ねぇねぇゆう君?どうしてもっとパパッーと探さないの?ゆう君ってとっても偉い神様からすっごい力を貰ったんだよね?なんでそれを使わないの?」


 葉津梛ちゃんが代表して質問するようだ。その質問にそばにいたシェイラとユリーナさんはコクコクと頷いている。どうやら同じ気持ちであるらしい。折角なのでその質問に答える事にした。


「もしかして葉津梛ちゃんは俺が与えられた力を使わずに探してると思っているんだね?同じように二人も?」


『うんうん!使ってないでしょ?』


 やはり俺が力を使わずに探していると思われたらしい。多分だけど今までなら俺が割と速く行動していたからだろう。だが今回俺はしっかりと力を使っている。使ってはいるが、中々見つけられないのはちゃんとした理由があった。それをしっかりと伝えておくべきだろう。


「えっとね?実は力はちゃんと使っているんだよ。でも、それなら何で見つけられないのってなるよね?」


 そしてまたコクコクと頷く3人。あまりにシンクロしているものだからつい笑ってしまった。そしたらまたシンクロして首を捻る3人に噴き出しそうなったが、それを堪えて答える。


「力はしっかりと使ってる。けどイマイチ効果を発揮しきれていないんだよ」


 俺がそう答えると葉津梛ちゃんがたずねてくる。


「えぇっ?神様から貰ったすっごい力なんだよね?それなのに効果がないの?それっておかしくないかな?それとも神様から貰った力は大した事ないの?」


 不敬である。流石に今の言葉はそばにいたシェイラとユリーナさんにより咎められた。うん、そりゃそうだよね?俺もそれは流石に言い過ぎだと思うよ。


 「ごめんなさい神様」と言いながら中空を見上げなら言う葉津梛ちゃんに苦笑いしながら、中途半端に説明した自分も悪いと続きを説明した。


「正確に言うなら力そのものは凄いんだよ。だけど使っている俺がしっかりと使いきれてないのが原因だからさっきみたいな言い方はやめてね?」


 それに対して「へぇーゆう君が使いきれてないだけなんだね?じゃあ頑張れ!ゆう君!」という激励の言葉を戴いた。うんまぁそうなんだけどね?妙に納得いかない気持ちだったけど素直に受け入れる事にした。


 葉津梛ちゃんから激励の言葉を戴いた俺は休憩を切り上げ探索を再開した。ちなみにだが俺がずっと使っている採掘ポイントを探索する範囲は半径10mほどだ。地上であればゆうに半径1kmはいけたのだが、この神界においてはどうにも力の通りが悪くうまく使えずにいた。力が反発してるわけではなく、どちらかというと力を周囲に馴染ませるのが難しいという感覚を覚えた。


 どうすればうまく出来るのかはまだわからないが、これがうまく出来るようになればもっと今の力を効率よく使えるようになれそうだ。もしかしてこれが修行だったりするのかな?なんて思いながら探索を続けた。





徐々に書く内容を詰めてる最中です。

若干無駄な部分もあったりするので、それを省いて書き足していく感じで作業してます。そのせいで以前よりも文字数がかなり減ってしまいましたが、おそらく話数でどうにか出来るかと思っております。どうかこれからも引き続き当作品をよろしくお願いします。

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