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第161話 素材採取

 散歩がてらたどり着いたのは森?厳かに光り輝く様々な木々が荘厳さを感じさせている。ただそこに生えているだけなのに……さすがは神界と言ったところだろうか。


「これは……なんというか凄い光景ですね。木が生えているだけでここまで圧倒されるなんて滅多にあるものじゃないですね。まぁ、私の見てきた限りではですが」


 俺は……うん!ほぼ何処にも旅行なんて行ったことないからわからないね!精々がネットなんかで見掛けたことがあるくらいだよ……。この世界に来てからもこんな光景にはお目に掛かれてないし、あまり旅行って感じはなかった気がする……いずれ時間が取れたら何も考えずに旅行なんていいかもなぁ。


「あ、そう言えばこれを採取してみなくちゃね。取ったらいけないものは無いから大丈夫ってことだし……早速一本頂戴しようかな。ホイッと」


 風魔法で素早く切り、倒れる前に素早く回収する。マイバッグに収納した木材をまた取り出し地面に置いて鑑定を掛けてみる。


「ほう~へぇ。さすが異世界産の神界育ちと言えば良いのかな?滅茶苦茶だな、これ」




 神光ライトオーク



 神の手により創造された神木。

神界の環境状態で放つ光の種類が変わる特殊な木。神気の量で光の色が変わる。

取得量の多い順番に、白金、白銀、白となっている。伐採の仕方が悪いと神気が漏れ出し、普通の木材になってしまう。


――――――――――――――――――――――

【備考】

伐採の仕方


通常の伐採道具または通常の魔法を用いての伐採を行うと徐々に切断面が神気が漏れ出していき早い期間で通常の木材になる。伐採する物または者が神気を帯びた状態が必須。

多少通常の木材よりは頑丈ではあるが神光ライトオークとしての特性はすべて失われる。


――――――――――――――――――――――

【備考2】

神光の楢の特性


白金‐神気回復率80%、体力回復率50%、魔力回復率30%


白銀‐神気回復率30%、体力回復率20%、魔力回復率10%


白‐神気回復率5%、体力回復率2%


――――――――――――――――――――――


 ってなっている。素材一つでこれだけてんこ盛りなのかぁ……うん、なんか、こうすでに一筋縄ではいかないってのが容易に想像できるかも。……先行きが荒れそうだなぁ。


「おっと!一つの素材で躊躇ってはいられない。幾つか採取していこう。ちょいといろいろ確認しておかないとどう使っていいのかわからないし。え~と伐採の仕方はっと」


 確か神気を帯びた状態でだったか。普通なら迷うところだけど、どうやら俺は常に神気を帯びているらしいので、一応はそこら辺を意識してもう一度風魔法を使って伐採を試みる。


スパンッ!と心地いい音と共に木が倒れる瞬間を狙ってマイバッグへと収納し木材を鑑定してみる。


 神光ライトオーク



 かなり上質に伐採された神光の楢。白金に光り輝いている。

内部に大量の神気を内蔵しており、ランクとしては最上級になっている。




 うん、どうやら採取の仕方に問題はなさそうだ。……ただここである問題が浮上してきた。この素材って俺以外に採取できないのでは?と。これだけの人数がいるので、いつもやっていた素材収集はかなり楽になると思っていたのだが……これだと結局一人でやらないといけないのか。


 何か良い方法はないだろうか?とりあえずは普通に採取してもらおう。そして素材の状態を見てみたい。そこまで考えて皆にはまず採取をお願いしてみることにした。


「おーっし!皆も伐採お願いね。とりあえず一人一本でお願いしまーす」


 各々が伐採するためにと間を空けて散らばっていく。斧だったり大剣だったりまたは魔法だったりと試していく。のだが……。


 どうもおかしい……木を伐採しているはずなのにギィーン!とかカンッ!とかどう考えても樹木を切り倒そうとしている音に聞こえないものが響いている。そして……。


「ねぇユーラちょっと良いかしら?」


「あぁ、うん、まぁ何を言いたいのかわかる気がするけど一応聞こうかな」


「えぇ、理解が早くて嬉しいわ……ユーラから貰ったお気に入りの武器でも傷一つ入らないアレは本当に木なのかしら?まったく伐採できる気がしないのだけど?」


「そうだぞ!ユーラ殿!私の自慢の大剣がまったく刃が立たないのだぞ!あんなのインチキだ!」


 いやインチキて……いやまぁ、うん俺が作った武器を誇らしく思うのは嬉しいけどさ?よくわからない八つ当たりはやめて欲しいよね。


「魔法もだめだったのモモリス?」


「駄目ね、風魔法をかなり圧縮して飛ばしてみたけど無理。多少傷が入ったかもって程度だったわ」


「他の皆も同じ?」


 返事は一緒だった。どうやらかなりの硬度を誇っているらしい。しかし、説明にはそのようなことは一切無かったけど、どういう事なんだろう?いや、待てよ?もしかしてだがこの樹木って神気がある事前提なのではないだろうか?もし、もしその前提がアタリなら……ここにいるメンバーで俺以外は採取できないということでは?それはつまり……。



 俺一人だけの採取地獄の始まりだった。



ポチポチと書き進めておりますが……これ200話までに終わるかなぁって心配なけだるまです。

なるべくグダグダと続かないようにしようと内容を詰めて書いております。

素材の話しも今話を3話ほどで収めたいと画策しております。

予定通り進めばいいなぁ。

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