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第156話 改めての目標

 俺の覚悟を示す出来事である衝撃のムニュウゥッ!から少しの時間が経過した。今このお風呂場は素敵な裸体が散見出来る。


 まぁ……なんですよ。我慢できませんでしたね。本来なら神楽坂姉妹とはしっかりとした場所で思い出作りも兼ねるべきだったと思うんだけど……まぁ無理な話でしたねぇ、えぇ。


 今は裸で横たわるみんなを順番に移動させてタオルで体を拭いてあげて寝室に運ぶを繰り返し、ようやくそれを終えたところだ。


「いやぁ~……絶景だった。それに最高だった。まさか憧れの静梛さんと……やばいなぁ、嬉しさが込み上げてくるっ!それだけじゃなく千梛さんや和泉梛さんに葉津梛ちゃんや和津梛ちゃんとも姉妹まとめてとかっ!……幸せにしてあげないとなぁ。大樹さんや連枝さんに申し訳ないし、それに両親や祖父母の方にも」


 ちなみにだがリィサ達は神楽坂姉妹達のあとで速攻で撃沈させました。俺を立ち直らせてくれた彼女たちを蔑ろにすることは致しませんよ!それにしても……この世界に来てからの俺は人に恵まれてる……有り難い事だ。


「さぁ~て、皆を送り届けた事だし。少しだけゆっくりお湯に浸かっていくかぁ」


 ちゃぷん――湯に浸かりふぅっと息をつく。最近にはない感覚のゆったり感こういうのもいいもんだ思う。


 次は何をしようか?様々な場所を巡り屋敷を建てたり直したり、そうかと思えば城を建てたりと思いの外忙しい日々を過ごしている様に思える。


 ふと思うのはこの世界へと連れてこられた理由。おじいちゃん達の家を建て直すという事。しかもただ建て直すというだけではなく自分の最良の技術を用いて最高の素材を使い、限りなく長く使用できるようにしなければならない。あっさりと使用限界に達してはならないだろう、おそらくは千年単位で考えなければならない。


 普通に考えてそれはどう考えても不可能だろう。しかし、ここは異世界だ。俺が知っている様な建材ではなく、これぞファンタジー!と言える様な素材を用いれば千年単位でもいけるはず?だ。


「そろそろ本腰を入れて考えて行動してもいいかもしれない。神界に相応しく尚且つおじいちゃんとおばあちゃんの二人が過ごして違和感の無い家造り……口に出してみるとかなり難解な事に思えてきたな……ワクワクするような、それと相反する妙な緊張感も覚える。いける……はずだ。しっかりと俺はやってきたし、連枝さんや大樹さんに教えてもらった技術を物にできた。……自信を持とう。二人の師匠の顔に泥を塗りたくない。俺が自信を持って行動することが良い事のはずだ」


 風呂に浸かりながらこの先の事を考えて頭の中で予定を立てていく。ここでふと疑問になる事を頭をよぎる。


「俺が神界に言ってる間ってリィサ達や神楽坂姉妹の皆はどうしよう?勝手に連れて行くわけにはいかないし、要相談かな?できれば一緒に居てほしいけど……事前に皆の意見も聞いておこう」


 今まで大きな目標もなく、ただ流されるように生きてきた俺だけど……今は違う。ここでは……この世界では大きな目標がある。頼まれた事を流れで受けた事とはいえ、自分自身でもやる気があるのは間違いないんだ。……必ず達成してみせる、他ならぬ俺自身のためにも。


「今まで味わった事のない達成感ってやつを味わって見せる!今の俺ならきっと出来るはずだ。基本に忠実に、応用は大胆に!二人からならった事をしっかりと実行すれば成功できるはず!で、其の為にも……皆の力を借りたいな」


 一人で出来る事には限界がある、と思っている。無理はせずに周りの人の力が借りれるのならば借りて目的を成すのも悪い事ではないだろう。


「……よし、心は決まった。あとはおじいちゃん達に連絡してからだな」


 覚悟を決めた俺はおじいちゃん達に連絡を取ろうとしたところで、それは聞こえてきた。


『ホホゥ!優良はそこまで成長したのか……感慨深いのぅ。そして今お主が考えておった事じゃが……そろそろ良さそうじゃな。今こそ改めて頼むとしようかのぅ。……新石優良よ、我等神の住まいである社の建て替えをお願いしよう』


 改めて言われると緊張が走る。だが、覚悟を決めた以上は怯むわけにはいかない。


「はい、そのお仕事是非とも受けさせていただきます!」


『うむ!では頼んだぞ!』


「はい!必ずご期待に添えたものを建てさせていただきます!」


 俺史上最大の大仕事の始まりだ!



書き直しを繰り返してたらだいぶ短くなってしまいましたが、これから最終目的ともいえる話につなげていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

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