第153話 危機一髪?
静梛さんと葉津梛ちゃんに手を引かれて室内へと入ると……なんだ?この得も言われぬ圧は……何処かの覇王さんでもいるのか?
「ユ、ユーラ殿、ひ、久しぶりですなぁ~……は、はっはっは……ふぅ~」
顔を赤らめて詰まりながら話しかけてきたのはシェイラさんだ。なんでそんなに顔を赤くしてるんだろう?暑い……ってわけじゃなさそうだしな、俺が来る前に女子一同で秘密の猥談でもしていたのだろうか?
「ん、んんっ!さて、せっかくユーラ君が来てくれたことだし、小さいながらもパーティーでもしようか!さっさっ!コッチに来てユーラ君」
モニカが妙に強引だな?しかし何だろう、この徐々に包囲網を築かれてるような感覚。心なしか皆が俺の周りを囲んで来てるような?何がしたいんだろう?
この後俺が気にするようなことは特に起こる事はなく、料理を手配してきたレナリアさんもまじって皆で楽しく騒ぐ事ができた。唯一気にするとしたらここには男が俺一人だけだということくらいか?せめて男も二人くらいいてくれたらもう少し話に賑いも出たと思うんだが……知り合いに男の人って……ほぼおっさんばかりだな。この若い集団には厳しいかもだな、うんうん。
ひとしきり騒いでお腹も満ちてきたところで女子さんたちが一箇所に集まって話し合いを始めだした。それはともかくとして……お腹一杯になってるのもあるんだけど、ここ最近の忙しさで軽い疲労感もあり眠くなってきた。
「みんな話し合いで忙しそうだし……まぁ寝る前にお風呂に入ってくるとしよう。どうせ寝るならさっぱりしてからが良いよな!よし、入ってくるか」
面倒なので転移で風呂場へGOー!というわけで、やって参りましたお風呂場。軽く汗を流し体を洗って即座に浴槽へとチャポ~ン!くっはぁ~熱い湯が体に効くぅ~。このじんわりと温まってくるのが良いんだよねぇ~って風呂の感想がまるでおっさんみたいだ。というか元はおっさんだからあながち間違ってはいないか?
「はぁ~疲れが抜けていくぅ~。このまま寝たらさぞかし気持ちいいんだろうけど……寝たら駄目だ…よなぁ…。あぁ…たまらんなぁ……ZZ」
う、ん?あれ?もしかして俺寝てた?あまりの気持ちよさと温くさでついつい寝てしまったようだ。というか……少し騒がしいような……何だろう?
「あ、あれ?ちょっと湯気で見づらいけど何人か入ってきちゃってる?あ~もしかして俺が遅かったから様子を見に来たとかかな?それとも我慢できずに早く出るように催促しにきたかな?どちらにせよこれ以上は俺ものぼせてしまうから出るとするかな」
ふらふらしながら立ち上がり浴槽を出て脱衣所へと向かった。引き戸を開けて……俺は固まってしまった。なぜならそこにいたのは……。
「な、何で、皆がここにいるの?いや入ってくるのはいいんだけど、さ。俺がいるんだからせめて、その、前を隠したりしないのかな?」
そう脱衣所なので当たり前とはいえ女子一同が勢揃いしてるだけではなく、皆が皆フルモンティだった。眼福ではある、のだが……。見てはまずい方が何人かおられるのだが……これってもしかしてヤバい状況なのでは?
今回も短めです。はい、少し忙しくて暇がありませんのでここまでです。今年はこれが最後かもしれませんので今年も1年ありがとうございました。皆様良いお年をお過ごしくださいませ。
けだるまはこれから片付け+大掃除と仕事の締めが残っていますのでいっぱいいっぱいです。
それではまた来年お会いしましょう!