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第152話 帰ってきた……

 さて!念願叶ってのお休みです。ナニをしようか、違う何をしようか?素直に体を休める?それも悪くない、特に最近は動き続ける事も多かったし、ゆっくりと心も体も休めるのは良いことだと思う。しかし、だ。折角のお休みにただ体を休めるのも勿体無い気がする、普段出来ない事をして楽しむのも良いのではないだろうか?


 あれこれと考え続けているとそばにいたレナリアさんが――。


「ユーラさん、もし宜しければ皆さんが集まっている場所に参りませんか?折角お休みをいただいたのですから有意義に使うためにもお話をしながらゆっくりとお決めになられては?」


「そう、ですね。それも良いかも?そうだ!ついでに何か飲み物とか食べ物を持っていくのはどうでしょう?」


 どうせなら楽しく過ごしたいし……何より腹が減ってきた。魔力を使い過ぎたようだ。【永久機関】は良いことばかりじゃないようだ。燃費が悪いとは言わないが、あまり一度に大量に魔力消費をし過ぎると体力の消費が多くなるようだ。


「それは良いですね!皆でワイワイしながらお話ですか!それはとても楽しそうです。私料理の手配をしてきます!それじゃ!先行って待っててくださいユーラさん」


「えっ?ってちょっとレナリアさん!何処に集まるんですか~」


 行ってしまった……まぁ自分で探せばいいか。スキルで皆が何処にいるのかを探ってみる……おっ!いた。けど……何か思ってるよりも人数が多いような?メイドさんとかかな?まぁ行けばわかるだろう。


「という訳で来てみたけど……この気配もしかして」


 この気配に身に覚えがある、というか身に覚えしかない。どうやら思ってるよりも早かったようだ。ドアをノックして入室の許可を得て中へと入る、そうして室内を見回してみると……やはり見慣れた顔が並んでいた。そして、俺に気づいたとある人物が……俺に向かって飛んできた。


「優く~ん!とぉ~!」


 飛びついてきたのは葉津梛ちゃん。そして俺の顔は豊かなお胸に包まれている。あったかくて柔らかくていい匂いがする。これが葉津梛ちゃんの……ってヤバいこれじゃあただの変態だ!こういうのは自分だけじゃなくて相手の好意もあってのものだし……あれ?これって別に俺からした訳ではないので問題ないのでは?


「う~ん、優く~ん。スンスンスゥ~ハァ~……あぁ、たまらんこの匂い。それに優くんの体温……あったかぁ~い。温いのぉ~たまらんのぉ~」


 ん~……葉津梛ちゃんってこんな娘だっただろうか?勢いがある娘だったのは確かだが、少し変態が過ぎないか?ここまで露骨に匂い嗅いだりとか抱きついてきた上にそれで飽き足らずに胸まで押し付けてきてるし、取り敢えずは……。


「ふぁ、ふぁふなひゃん?ふぉりはへふふぁなれふぉうふぁ?(葉津梛ちゃん?とりあえず離れようか?)」


「ん~……やっ!もう少しこのままでいるぅ~。ふふぃ~優くんは温かくていい感じだねぇ」


 ムニムニと押し付けられる胸に妙な安らぎを覚えてしまうの同時に湧き上がるエロ!俺にこれがどれだけ耐えられるだろうか。と心中で葛藤していた俺に助けの手が入った。


「ハツナさん、そろそろ離れたほうが……その……あなたのお姉さんが……」


「葉津梛さん何をしているのですか?それは淑女としての立ち振舞ではありませんよ」


 あぁ……あの感じって結構怒ってるような気がする。静梛さんがああなるのって中々ないからかなり迫力がある……綺麗な人が怒ると妙に怖い。


「静姉……ご、ごめんなさい。でも、久しぶりだったからぁ……駄目?」


「せめて人の目に触れない所でしてください。そういう光景を見るのが苦手という方もいるでしょうし、良いですね?」


「あ、あい……」


 葉津梛ちゃんを嗜めるためとはいえあの眼力はちょい怖い。なんだあの有無を言わせない目つきは……いや、あまりこういうのは静梛さんに失礼か。と、ここで静梛さんを見ていると目が合った。


「優良さん色々とお話したい事はありますが、まずはここにいる皆さんと親睦を深めつつ私達とも今まで以上に仲を深めましょうね?」


 必要以上にニッコリと笑みを深めている静梛さんに背筋がブルっとするのを覚えた。この悪寒は一体?ま、まぁそこまで気にする必要はないか?と、この時の俺は甘く考えていた。




すいません今回かなり少なめです。ちょい行き過ぎた表現をしそうになったので、セーブしたら文字数が……次回はもう少し増やせるように頑張ります。

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