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第127話 優良の気ままに一人旅

お久しぶりです。嬉しいことがあったのでちょこっと頑張ってみました。

 騎乗できる魔物を探しつつ歩みを進める優良。キョロキョロと周囲を見渡しながら歩くも目的の相手はをおらずひたすらに進むだけになっている。



「いないもんだなぁ……意外といないのか、はたまた存在はしているけどたまたま巡り会わないだけなのか……。」



 ブツブツと呟きながらも歩は進める優良の前に広がるのは広大な大地。目的を達成するのは難しそうであった。





 歩き続ける優良だが別段辛いとか面倒だとかは思っていない。久しぶりに一人で旅をするかのように移動を続ける事に新鮮さを感じていた。



「いつもリィサ達と一緒にいるのも悪くはない……むしろ良いんだけど。こうやって一人でいると自然と昔を思い出すな……。今思えば何故あんな非道い環境で仕事ができていたんだろう?大樹さんや連枝さんのところは良い仕事場だったけど、その前のところは本当に非道かった。うん、今思いだすとすごい腹が立つな」



 少し昔のことを思い出し感情を顕にする優良は自身の変わりようにほんの少しの驚きを覚えた。人って変われば変わるもんだな、と。



「大樹さん達のことを思い出すのは良いんだけど、その前の職場を思い出すのは心身ともによろしくないな。今更トラウマになるような事はないけど面白くはないのは確かだ。何より折角の一人旅を自身で台無しにするのもバカバカしい。よし!楽しそうなを探しながら行くか」



 優良本人は気づいてないのかもしれないが、楽しそうな物ではなく楽しそうな事を望んだのはただの偶然などではない。その優良が望む楽しそうな事は喜々として優良を待ち望んでいる事だろう。


 そう優良本人は全くと言っていい程にこれから起こるであろう……否、待ち受けている出来事に頭を悩ませる事になることをまだ知らない。




 さて?それを知らない本人はというと?



「おぉ!?なんか知らんが美味しそうな樹の実発見!しかもそんな樹がこんなに沢山!あとは食べれるかどうか鑑定して見るか……よし!イケるみたいだな。では、一口……」



 樹の実を手にした優良は樹の実を服にゴシゴシと擦りつけて齧りつく。ここで生活魔法のクリーンを使わないあたり若干の野生児じみている。



「うん悪くない……少し洋梨っぽい見た目に反して味はマンゴーっぽいな。食感は梨で味がマンゴーとは……悪くないけど違和感が凄いな、コレ」



 なんだかんだと言いながらも若干空腹気味の優良は2個3個と次々と食らっている。食べられるなら問題梨……失礼。問題無しと言いながら食べる優良は鑑定はしたが、しっかりと確認をしなかった。別に毒があるわけではないし、だからといって知らずにパワーアップするとかでもない。だけど鑑定した際に食せる以外にもこう表記されていたのを見落としていた。



――――――――――――――――――――――――


【天然王梨】

とっても美味しく戴けます。また王都や街に出回っている栽培王梨とは糖度や食感が桁違いに高品質!なかなか見つけるのは難しいので見つけたあなたは超ラッキー!


【備考】

この実がなる木の周囲にはランクの高い魔物が徘徊している事が多く採取するのも命がけ。手に入れたいなら戦闘必須。(人によります)



――――――――――――――――――――――――



と、まぁこのような事が表記されていたのだが、優良は始めの一部であるとっても美味しく戴けます、の部分だけを見ただけで他をしっかりと確認はしなかったのだ。その上警告と思える文も当然見ておらずただひたすらにお腹を満たしていく。



「ふぃ~食った食ったぁ。1……5、6個は食べたかな?折角だしお土産にしこたま持って帰ろう。どうせこれだけ実がなっているなら持ち帰っても問題ないよね?どうみても20本以上はあるし2~3本分くらい残しておけばいいだろう」



 そうして収穫を開始していく優良だが、後にこの実がきっかけでトラブルが起きるなどは露程も思わないのだった。




 あれから更に歩を進めた優良は幅3mはあろうかという川に辿り着いた。ちょうどいいとばかりに川の水に鑑定を掛けて飲める事が確認できた優良はここぞとばかりに流れる水に頭を突っ込んで水を飲んでいく。先程の樹の実の時といい現代人らしぬ行動をする優良だ。



「……ブハッ!あぁ~うまい!適度に冷えていて喉越し最高!って言ってみたかった。まぁ冗談はさておき飲みやすい水だな。これも汲んでおこう。ここまで人気がないからある程度汲んでも問題ないよね?」



 ほんの少し気がかりになりながらも水を汲み出し始める優良。実際この周辺には街はおろか村落も存在してはいない。というよりも存在できない、というのが正しい。


 ネタバレをするのならここら一帯は高ランクの魔物が徘徊する危険エリア出歩けば必ず魔物鉢合うというわけではないのだが、他のエリアに比べてその確率が高いのだ。その為この危険エリア一帯は高ランクの冒険者がパーティーを編成してくるエリアであり、少なくとも一人で出歩くような場所ではないのだ。ましてや素手は決して有り得ない……そう有り得ないのだ、普通は。



「それにしても人はおろか魔物にすら遭遇しないってあるのかなぁ?前はもっと頻繁にエンカウントした気がするんだけど……まぁ面倒が減って良いのかな?でも偶には素材回収の為に出会っておきたいなぁ……って言えば葉津梛ちゃんの言うフラグが立つんだろうか?」



 そんな物は立たないが正解だったりする。人は勿論だとは思うが、魔物でも明らかに自身よりも強者に嬉々として向かう者はかなり稀であり、ここら一帯には今のところそのような狂った感性の者はいない。よって近寄ってくる者は誰一人魔物一匹とていないのである。



「あぁ~何か起きてくれないかなぁ~(チラ)」



 何を言っても何をしても無駄である。そうのところは。お楽しみは後からやってくるというやつである。



「誰かいませんかぁー!魔物いないのぉー!掛かってこぉ~い!」




 いくら言っても無駄である。


前書きにも書きましたが嬉しいことがあったので頑張って見ました。

その嬉しい事とは!励ましのお言葉と感想を頂きました!

何をそんな事と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、未熟なれど小説を書いてる身としてはとても前向きに頑張れる大変ありがたいものなのです!

さてさて名前は公表いたしませんが感想をくれた方ありがとうございました!

けだるまの励みになる非常に嬉しい言葉でありました。正直批判される言葉が多く続きをどうしようかと迷っていましたが、楽しく読んでいただける方がいるなら頑張れそうです。これからもけだるまの作品をよろしくお願いします。

他の読んでくださる皆様も感想がないからといってどうでも良いわけでは御座いません。ただ読んでいただけるだけでも大変ありがたく思っております。

ですが、もしよろしければ評価をしていただければ尚ありがたいなぁと思っております。

気が向けばでも良いのでよろしくお願いします。

では、皆さんいつも読んでいただきありがとうございます。m(_ _)m

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