第126話 優良の休日
長らくお待たせいたしました。
「ふぅ……ようやく完成した。随分長く感じた気がする。それこそ2~3ヶ月は掛かったような気がするよ」
長かった城作りも終わり、あとはどのタイミングで城を設置するかを相談しなければいけないな。
「あとでレナリアさんと相談だな。さてと流石に少し疲れたな、しばらく休みを取らせてもらおう」
休息はどこで取ろうかと考えていたが……どうせならもう少し一人でゆっくりしたいな。みんなといるのも楽しいんだけど、たまには何も考えずにダラダラするのも悪くない気がする。
「思いつきではあるけど意外と悪くない気がするな。さてと、どこに行こうか……。そうだ!久しぶりにあの拠点に戻ってみようかな?あそこがどうなってるかも気になることだし……。そうと決まれば行くとするか」
「移動はどうしようか?転移を使えば一瞬だけどたまには違う移動の仕方もいいかも?ひたすら空を飛んで行くのも悪くないけど、何かに乗って移動とかしたことない気がする?いや、めっちゃ乗ってたな。なら……動物に乗るとかどうだろう?……うん、異世界っぽくていいかも」
ならば早速とばかりに外へと出ることにした。城は……まぁ工房はどこからでもつながるから問題ないだろう。という訳で移動を開始する事にした。
久々に思える外の空気は、かなり新鮮な感じがした。工房の中の環境も悪くはないけど、自然を感じられる外のほうがやはり気分はいい気がした。……あと気の所為かもしれないが、遠く離れた場所から懐かしい気配を感じるのだが……まさか、ね?うん、きっと気の所為に違いない。
「さ~て、何か手頃なあの神狼のウルドラみたいな感じのがいいなぁ。こう背中にまたがって草原や岩場を爽快な気分で駆け抜けてみたいよな!めっちゃファンタジー感があるし!」
歩きながらあちこちを見渡すもそう簡単に見つかるなら苦労はしないもので……。
1時間後……
いないなぁ。もうちょっと歩いてみるか。あっちに見える平原に行ってみよう!
さらに1時間後……
どこかなぁ?ここらへんで待ち伏せをいいかな~。
それから更に1時間後……
いねぇな~全然いねぇなぁ……。
更に更に1時間後……
弱い魔物しか会わない……初心者向けのフィールドっぽいなぁ。もっと歩を進めるべきか?
ぶっちゃけ更に6時間後……
「だぁーーーー!!どうなってんだ!少しくらいは乗るのに適した魔物に会っても良さそうなものなのに全く会わないとか!!」
実は会わないのにはしっかりとした理由がある。優良は気づいてない……むしろ今だに自覚していないが、優良の気配は圧倒的な強者のソレであり、近づいてくるのは余程気配の読めない魔物くらいなので、乗り物に適したある程度知恵のある魔物は事前に優良の気配を察知して逃げてしまうのだ。
それを全く理解していない優良はこのあとも一生懸命に魔物を探すのだが、結局は出会うこと叶わず自身の足で歩みを進める事になるのだった。
かなり間が空いてしまいました。通院と薬の服用で症状を和らげてようやくしばしの間椅子に座っても平気になってきました。まだ、完全に治りきってないので今しばらく間が空くこともあるかと思いますが、短めでも投稿できたらいいなと思っております。
ちなみに新作も考えております。こちらはしっかりとデータをパソコンに保存して失くさないように心がけております。……パソコンさえ無事ならいつか日の目を見ることもあるかと思っております。ですが、まぁしばらく先のお話では御座いますが……その機会があればよろしくお願いいたします。
では今回はここまで!いつもお読みくださりありがとうございます。