第125話 ヒロインズは準備する
お久しぶりです。かなり長らくなってしまいました。
戦乙女のメンバーは考える……あの魔獣を思わせる優良より優位になるのはどうするべきか?と。
「なにか妙案はないかしらね?」
「妙案ねぇ~……一番考えられるのは……セクシーな下着とか?」
モモリスの問いにモニカは答える。そこへすかさず意見を挟むのはリィサだ。
「それも重要だけど、やっぱりシチュエーションも必要だと思うわよ。ユーラってその場の雰囲気に弱いとこあるし」
「……なるほど?ならそこも考えておく」
どうやらルティアは皆の意見をまとめているようだ。そういう重要かつ大人しめな役に自然と落ち着くのは彼女らしいと横目で見たモニカはさらなる意見を提示していく。
そんな積極的に意見を出し合う彼女たちを静かに見ているのはニーナとレナリアだった。あまり乗り気ではないようだ。
「え~っと、何だろうな?言わんとしてる事ややろうとしてる事わからんでもないけど、これってどうなんだ?」
「そう……ですね。私もユーラさんに愛されるのは好ましく思ってはいるのですが……ここまで強気にはなれそうもないですね」
「だよなぁ~。まっ!好きにすればいいんじゃないか?あのユーラが嫌がるとは思えねぇーし。それどころか嬉々として受け入れそうだけどな」
「そ、そうでしょうね。ユーラさんはそ、その……底なしさんですから」
そう云うなり顔を赤くさせて俯くレナリア。そんなレナリアを見て何かを思い出したのか同じように顔を赤くさせてあらむ方向を向くニーナ。意外とその手の方面にはいまだに耐性を持ちきれない二人だった。
「しかし旦那様を……ユーラ殿を満足させる方法は中々に難しいものだなぁ。同じ冒険者の女性から色々と聞いた……情報収集は行ったのだが、大体の男性を喜ばせる方法はすでに実践済みな気がするのだが……」
「確かにそうね。でも一体どうすればユーラって満足するのかしらね?回数?それともバリエーションかしら?考えれば考えるほどどうしたらいいのかしらね?ほんと困った人ね?」
そう言いつつもどこか嬉しそうなリィサに横からユリーナがからかい気味に問いかける。
「でもぉ~ユーラさんのそういう感じが好きなんですよねぇ~?」
そんな問いかけにほんの少し頬を赤らめつつ……。
「それは……そうでしょうに。もう、知っててからかうのはやめなさいユリーナ」
「アハハ~ごめんねぇ?反応が可愛かったら~つい、ね?」
「まったくあなたは相変わらずね。それよりもあなたは何かないの?」
「あぁ~そうだったねぇ……う~んじゃあこういうのはどうかな?」
何の事もないユリーナの発言は今まで個別に意見を出し合っていたヒロインズはあっという間に意見をまとめしまいユーラが戻ってくるまでに準備をしようと集まるのだった。
すいません。体調悪化で中々更新できずにおりました。いまだ完治にはほど遠いため投稿はまたしばらく間があるかとは思いますが、エタらないように最後まで書き上げたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。