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第120話 そういえば……

今回も少ないです。

 善は急げ、ではないが早速とばかりに竜を伴い頂上へとゆっくりと歩いていく。ちょうどいい感じの幅の道が頂上まで一直線に出来たばかりだし、竜と話をしながら歩いていた。



『ふむ?ではお主はこの世界の人種ではなく別の世界からきた異界の人種という事なのか?』


「まぁそうだね。この世界のボンク……女神様に連れて来られたんだよ。ちょうど向こうの世界で死にかけていたらから、ちょうど良いって感じでさ」


『なんとまぁ……適当な神よな。普通であればそのようにいきなり連れて来るのではなく、重要な確認をした上で連れてくるのだが……まぁ神のする事を下界に住む我らにわかる事はないか。まぁお主も災難よな』


「はは、まぁですね。……それでもまぁ全てが悪い事だけじゃないから。うん……良かった事もあったし感想としては半々ってところかな」



 などとこの世界に来た事からその理由だったり、この世界に来てから巻き込まれた事を話ながら歩いてくること数分――、一直線に来ただけありあっという間にたどり着く事ができた。



『やはりこうやって誰かと話をするのは良いものだ。自身では経験することのない事が聞けて中々楽しいものだ!』


「だね。自分もこうやって話すのは久しぶりで楽しかったよ」



 ちなみに俺がこうやってタメ口で竜と話しているのは竜に頼まれたからだ。竜曰く――。



『自身より明らかな強者に敬う言を使われるのは我が疲れる』



だそうで、それならばとフランク?な言葉で話ことにしたわけだ。



『それでユーラよ、お主このあとはどうするのだ?すぐにでも帰るのか?』


「いや、もう少しこの山で色々採取していこうかなって思ってるんだけど、もしかして何かあったり?」


『ん?いやな我がお主の元へ来たのは何もお主と話がしたかったらという訳ではなくてな……実はお主以外にも別の気配を感じたから来たのだが……すっかり忘れておったわ』


「それって結構重要なことなんじゃ……今からでも探す?なんなら手伝うけど?」


『いや、それには及ばぬ。すでに場所もわかっとるしな。ほれ、そこにおるではないか』



 そう言われて見た場所には金色のモフモフとしてそうな体毛に犬っぽい体格、けど何より気になるのは2本の尻尾だった。



「おぉ……こんなすぐ近くにいたんだ。全然気づかなかった」



 俺がそういうと竜は呆れたような顔で俺を見て。



『お主はちぐはぐよな。纏いし気配は強者のソレでありながら知識は偏った一般人といったところか。身に合わぬ力を持たされた弊害か?』


「そうかもね。今だにこの力が自分の物ではないと思ってるからね。借り物の力だってね」



 俺の言葉を聞き何か思うところがあったようで、しばらく考えていたようで俺を見て言ってきた。



『今度来る時に日数を多めに取ってくるといい。我がその過ぎた力の使い方を及ばずながら教えてやろう。今のお主は――危険だ』


「危険?俺そんな危ない事してないし、この力を使って好き放題してやろうとも思ってないよ?」


『そういう事ではない。使い方を知らない力を持て余し制御できていないという状態が危険だと言っているのだ。それはいづれ破滅を導く呼び水になりかねんぞ』



 そういう事なら覚えがないわけではないのでつい黙り込んでしまった。そんな俺を見た竜はまるで昔を思い返しているかのように語りだした。



『過ぎた力は――制御できぬ力は自身の思ってもみぬ事で暴走する。それを自身が望まなくとも、な』



 そうして険しい顔つきから優しげな瞳で俺を見る。



『間違いとは誰にでも起こりうるもの。だからと言って起きてから後悔するのではしんどいであろう?なればこそ与えられた力はたとえ借り物と思っていようとも持っているお主の責任であろう。そうは思わないか?』


「それは確かに……」



 これはもしかしてチャンスなのかも。思えば俺はこの状況を今だによく理解していないのではないだろうか?現実ではない事だと思い込もうとしてないだろうか?そういうフシが今だ心の奥底にある気がしてならない。なら、そんな自分を叱責し今が自分にとっての現実だとしっかり理解し、しっかりと歩きだすべきではないだろうか。そう思い立ち覚悟を決めた。



『ふむ……覚悟を決めた顔だな。では、次までに色々と準備しておくとするか。その時が今から楽しみだな。フフフ……』


「じゃあ、その時はお願いします!」


『うむ!任せておくがいい。と、そろそろアレをどうにかするかの』


「あ……そうだった。すっかり忘れてた!」



 そういえば眼の前に犬っぽいやつがいるの忘れてたわ。


ちょい遅れ気味ですが、文字数少なめでしばらくいかせていただきたく!(´;ω;`)

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