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第11話 初めての異世界メシと謎の侵入者

今の所順調に執筆中です。調子がいいうちに書き溜めねば!そして、出来得る限り投稿を遅れないようにしないと。

 ほぉ~辺境ってわりにはなかなかいい感じの街だな。これなら宿屋も期待できそうだな。

そういえば何処にあるか聞けばよかったんだけど、なんかトラブルの匂いがしたんだよな。

あからさまに疑われてたしな、相手も気付かれてないと思ってたみたいだけど、残念ながらそういう気配には敏感になってるんだよね。向こうにいる時に随分嫌な目に合ってるからね。



 宿は~宿は何処かなぁ?う~ん人に聞いたら早いんだけどなんか森の中に1年も引き篭もっていたからか人見知りさんになってるみたいなんだよね。でも、このままじゃ日が暮れてしまうので覚悟を決めて話しかけよう。人が良さそうな人を探そう。若い人よりはおっさんやおばさんのほうがいいかな。そうだ!屋台に行って食べ物を買うふりして聞いてみよう。そうすれば、自然な感じでいけそうだし。さっそく屋台へGO!



 あれ~?屋台どこ?こりゃこのまんまだとマズイな…。もう直接そこらへんの人に聞くか?でもな~気分がちょっと屋台の気分になってたし、せめて何か食べたい。覚悟を決めよう。よし!あの女の人に聞いてみよう。



「すいませ~ん。ちょっといいですか?ここらへんでおすすめの屋台とか無いですかね?もしよければ教えてもらえませんか?」



 そう言って俺が話しかけたのは、30~40代くらいの女性だ。これくらいの人ならいろいろ知ってそうだし、話しかけても不審がられたりはしないだろう。



「おや?この街では見ない顔だね?冒険者かい?それとも新しく赴任した兵士さんかい?随分と若いね~。どうしたんだい?」


「食べ物を売ってる屋台を探してるんですが、どこか良いところはないですか?もし、知ってるんでしたら教えてほしくて。」


「ヤタイ?それはなんだい?あいにくと聞いたことは無いねぇ~。それはどういう物を売る店なんだい?」



 え?屋台が無い?こういう異世界ものといえば屋台は付き物だと思っていたけど、もしかして存在してない?うわ~マジか!どうしよう?説明するのもなんか面倒くさいけど、呼び方が違う可能性もあるしな、とりあえず説明をするだけしてみるか。



「え~とですね、食べ物を外で調理して簡単に食べれるものを売る店のことなんですが…しりませんか?」



 う~ん当たり前だと思ってた事を説明するのって意外と難しいな、今ので通じてたらいいんだけど。



「聞いたこと無いねぇ~。何か食べたいなら店に行けばいいじゃないか。なんでわざわざ外で調理する必要があるんだい?面倒くさいじゃないか。そんな事するやつはこの街では見たことないよ」



 あちゃ~これは屋台が存在しないパターンか~。ならしょうが無い諦めて宿の場所を聞いておくだけにしておくか。屋台を流行らせるのも面白いが、この街はマズイ。あの巨乳娘がここに立ち寄る可能性が高すぎるからな。面倒は避けるに限る。

いくら飛行魔法で最速で来たとはいえ馬車があれば舗装されてないとはいえあのくらいの道なら2~3日もあれば追いつくだろう。なので屋台を流行らせるなら別の街だ。今は我慢しよう。



「すいません、それなら宿屋を教えてもらえませんか?多少高くてもいいので安全で美味しい食事が出る店とか教えてくれると助かるのですが。」


「それならこの道を真っ直ぐ行った所にある【森の宿屋】ってところがいいよ!あそこは1泊銀貨1枚と高いけど、食事も美味いしこの街じゃ一番安全な宿だからね。行ってみるといいよ。」


「そうなんですか?さっそく行ってみますね。ありがとうございます!それじゃ!」



 女性にお礼を言って宿を目指すことにした。ようやく宿に泊まれそうだ。さすがに疲れたからな。

早くご飯を食べて、ゆっくりとベッドで眠りたい。



 歩くこと2分ほどだろうか。女性の言ってた宿らしき場所を見つけた。あの木々をあしらった看板が下がった場所ではないだろうか。さっそく入ってみよう。



 ―カランカラン



「いらっしゃいませ!」



 店に入るとカウンターがあり、そこには10代ぐらいの女の子が立っている。今の声の主はどうやらこの子のようだ。まずは、ここが件の宿であってるか聞いてみよう。


「すいません、ここは森の宿屋という店で合ってますか?」


「ハイ!ここは森の宿屋ですよ。食事ですか、それともお泊りですか?」


「え~と泊まりで1泊お願いしたいのですが、あと食事もしたいです。」


「はい、1泊と食事ですね?食事は一回大銅貨1枚です。朝と夜の2回になります。それ以外は残念ながら外でお願いしてます。あと宿泊は1人部屋でよろしいですか?それなら銀貨1枚になります。」


「分かりました。じゃあ1泊と今日の夜と明日の朝の食事でお願いします。」


「では銀貨1枚と大銅貨2枚になります。」


「じゃあ銀貨2枚からお願いします。」


「ハイお預かりします。お釣りが大銅貨8枚になります。あと部屋は2階に上がって一番奥の突き当りになります。お部屋の鍵はこちらをどうぞ。あと食事の時間ですが、朝は5時から7時まで、夜は6時から8時までになってます。遅れないようにお願いします。」


「結構早い時間なんですね?わかりました。あ、夕飯は今の時間からできますか?」


「え~と、あと10分ほど待ちますね。一度部屋に荷物を置いてきてはいかがですか?それから、降りてきて貰えばちょうど良い時間かと思います。」


「ならそうしますね。ちなみに今日の食事ってなんですか?」


「今日はチャージラビットの丸焼きと野菜のスープ、それとふわふわのパンです。」


「何か聞くだけで美味しそうなメニューですね。楽しみにしてます。」


「ハイ!期待してて下さいね。うちの食事は人気があるんですよ。とっても美味しいって評判がいいんです。」


「ものすごく楽しみにしてます。じゃあ、荷物を置いたら降りてきますね。」


「ハイ、お待ちしてますね。ではまた後で。」



 じゃあまずは、部屋に行きますか~。さてと確か2階の一番奥の突き当りだったな。っとここかな?鍵には、何も書いてないしこれまた随分と単純な鍵だな。無いよりはマシ程度だな。まぁ鍵はいいとして、部屋に入るか。



 う~んまぁ何というか…これで銀貨1枚か…。高くね?それとも、こんなものなのかね。

ここが初めての宿だから比較対象がなくて判断しづらいな。まぁ屋根があってベッドに寝れるだけ、マシだと思うことにしよう。安いのか高いのかはともかくとして。



 そういえば今更ではあるが、街に入る時の金貨は流石にやり過ぎたかな?いくらこんな理由があるんです。と見せかける為でもな。その証拠にあれからずっと一定の距離を保って、ずっと俺の後を付いてきてるからな~。はぁ~やり過ぎたな。まだどう行動したほうがいいか。自分でもよくわかってないんだよな。どういう風に行動すれば怪しまれないかってのが、加減が難しいんだよな。



 第一そういう風に行動しよう、なんて考えたことなんて無いし。

向こうでは普通に一般人だったんだぜ?そんなスパイちっくな行動が出来るわけがない。

とりあえずはなるようになるか?あんまり考えてもどうせうまくいくかわからん。それなら場当たり的でもいいから行動したほうが単純でいいかもしれん。よし!そうしよう、そのほうがいい。何かあったらその時考えれば良いのだ!(考えるのが面倒くさくなった)



 それよりもだこの世界の通貨だが、向こうにいた時に比べたらだいぶ物価が高い感じかな?おじいちゃん…あ、創造神様の事ね!に聞いたら教えてくれました。

ちなみに通貨の単位はリルだそうです。そしてレートはこうなってます。



 銅貨=100円

大銅貨=1000円

 銀貨=10000円

大銀貨=100000円

 金貨=1000000円

大金貨=10000000円

白金貨=100000000円



 正直価値がめちゃくちゃ高いよ!金貨1枚で100万円よ?そりゃあの小隊長も怪しむってもんですよ。こうやって価値を見直して見てみるとやっぱりさっきのはやり過ぎだな。やらなきゃよかった。

だが時既に遅し、俺はあの小隊長にロックオンされてしまった。さすがに今日明日に捕まったりしないよね?これがフラグになったりしないよね?やばい…考えれば考えるほど不安が増していく。



 気を取り直してメシを食いに行こう!考えすぎも良くないよね!さぁメシだメシだ~。



食堂に降りてくると、やはりまだ早いようで人があまりいない2~3人ってとこか?いないならちょうどいい早めに食べて寝てしまおう。どうせ大した娯楽もないし、起きててもすることは無い。ならさっさと寝て、朝は早めに起きてこの街を立ち去ろう。そのほうが心置きなく旅を続けられるというものだ。



 さっそく食事を頼もうかな、確かチャージラビットの丸焼きとか言ってたな、美味そうな響きだ。

ようやく調味料をきかせた食事を食べれるんだな。自分で食べてたのは素材は良かったが、調味料が無かったから、上質な素材の味を楽しんでた。それも悪くはなかったが、それでも調味料で味付けされた食べ物に慣れた現代人には辛いものがあった。楽しめるのは初めだけ、時間が経過すればするほどしっかり味付けされたものが恋しくなったものだ。



「すいませ~ん、夕飯食べに来たんですがもう食べれますか?できるなら注文おねがいします。」


「は~いわかりました。空いてるところに座って待ってて下さ~い。今お持ちします~。」



 さ~て何処がいいかな?あまり人が寄ってこないような場所がいいな~。できるなら初めての異世界メシゆっくりと邪魔されずに食べたいのだ。

お!ここなんか良さそうだ。ここならそうそう寄ってこないだろう。一番端だと一匹狼っぽい人が来そうだし、カウンターだとはっちゃけたやつが来そうだからな。だから、微妙な席に座ることにした。



「は~いお客さん、お待ちしました~。チャージラビットの丸焼きと野菜スープにパンです。どうぞゆっくり召し上がって下さいね~。」


「あ、どうもありがとうございます。」



 そう言って置かれたのは…あれこのチャージラビットの丸焼きってなんか見たことある様な?もしかしてコレって俺が森の中でよく狩ってた【キラーラビット】と名付けたやつじゃ…。気になるからちょっと聞いてみるか。



「すいません店員さん、ちょっといいですか?このチャージラビットって鋭い牙が生えてたやつですか?」


「え?あぁ~そうですよ~。生きてる時は鋭い牙が生えてますね~。あ、もしかして苦手だったりしますか?もしそうなら別のものと交換しますよ~。」


「あ~いえ苦手とかじゃないんです。ただ気になっただけですから。そのままいただきますね。わざわざすいませんでした。」


「いえ~それぐらいなら問題ないですよ~。ではごゆっくり~」



 そうか…キラーラビットじゃなかったのか、チャージラビットか…。確かによく突撃チャージしてきたもんな。勝手に名前を付けてまったく違うとか誰にも聞かれてないとはいえなんか恥ずかしいな。口に出さないでよかったよ。



 さてウサギの名前はどうでもいい。目の前に置かれた美味しそうなご飯を食べよう、すごくいい匂いがしてこれ以上は我慢できない。さて、いただきます!



 さっそくナイフで切ってみる―パリッ、ジュワァと肉汁が溢れてくる。柔らかい、大して力を入れなくても簡単に切れる。これは良い!食べてみる。まず先に来たのは皮の部分のパリッとした食感だ。

その次にやわらかい肉にそこから溢れてくる肉汁だ。美味い!なんか香草を使ってるのかな?程よい感じに匂いが鼻を抜けていく。



 そこからは夢中になって食べた、肉を口いっぱいに頬張り飲み込む。間に野菜スープを飲む、これまたスープも美味い。野菜からでた旨味がしっかりとスープに馴染んでてすごくいい。パンは柔らかいと言っていたが、若干固いような気がした。もしかしたら、これよりも固いパンがあるから柔らかいと言っていたのかもしれないな。それでも大して気になるほどでもない。向こうにいた時に食べてたものが良すぎただけだ。



 「はぁ~美味かった~。ごちそうさまでした!」



 結構な量があったにも関わらずあっという間に食べ尽くしてしまった。そこそこ満足です。

まだ食べれるのだが、何事も程々がいいだろうし、ここらで切り上げるとしようかな。



「お姉さ~ん、美味しかったですよ。ごちそうさまでした。」



 良かったです~。と厨房から聞こえてきた。どうやら忙しいようだ。邪魔にならないように部屋に戻ることにした。



 さて部屋の前まで来ました。ただいま扉の前に立っています。とても気になる事があるので、まだ部屋には入っていません。その気になる事とは…部屋の中に誰かいます。



 おかしいですね?単純な仕組みだな~とは思いつつも鍵は掛けたのだが、どうして中に人が?この部屋は間違いなく自分が借りてる部屋だ。間違って人の借りてる部屋に入ろうとしたわけでは無い。

それなのに、中に人がいる。という事は、泥棒か若しくはさっきの俺を付けていた某さんという事だ。



 さてそれではスキル魔力反応感知でチェーック!この反応は?……ハイッ!これは間違いなく俺の後を付けてきてた人物ですね~。これは間違いなく小隊長殿に探りを入れてこい!的な事を言われたに違いない。という訳で、宿の人に迷惑を掛けずに電撃君でビリビリの刑で確定です。中にいるのが男であれ女であれ構わん。どうせ死ぬことは無いせいぜい痺れて4~5時間程動けなくなる程度だ。



 部屋の中にいる人物は、どうやら何か漁ってるようだな。しかし、残念ながら部屋には何も置いてないんだな~これが。と言う訳で何気に本邦初公開!この世界には存在しない雷魔法を使います。



 「くらえ!『スタンフロア』!」


  ―バチッ!バチチッ!―ドサッ!



 よし!殺ってやったぜ!間違った、殺ってはいない。とりあえず意識を失ったかはわからないが、動けなくはなっているはずだ。今の内に中に入って確認しておこう。



 部屋の中に入ると当たり前ではあるが、中は真っ暗だ。照明の代わりになるものがないので自前の魔法で明かりを付ける事にした。これまたこの世界にはない魔法である光魔法を使う事にした。

生活魔法のトーチと言う魔法があるにはあるのだが、アレって俺が使うと何故か本来の形にならないのだ。下手すると火事になりかねないので、その心配のない光魔法のライトという魔法を使う。



 「暗闇を照らせ!『ライト』」



 明るくなった部屋を見渡すとちょうどベッドのそばあたりに人が倒れていた。全身黒の衣装で何やらピッタリした服だ。ん?気のせいかな、ちょっとだけ動いた?慎重に近寄って意識の有無を確認する。



「お~い、起きてるか?起きてるなら返事しろ。」


「……ご…ない。」


「あん?何だって?よく聞こえないんですけど?」


「だ…から…う…ごけ…ない…のよ。」


「おや?女子おなごでござるか?」



 って違う!なんで妙な口調になるんだ!そうか…女だったんだな。まぁそれはいいとして何故ここにいるのか?を聞かないといけないな。予想通り動けないようなので、近寄って顔を確認してみる。こ、これは!か、可愛い!めっちゃ可愛い!でも、この状態じゃ流石に話づらいな。

ん~とりあえずはベッドに寝かせて上げてから話をするか。



「おい、いいか?今からアンタをベッドの上に寝かせるために抱えるけど、暴れたりすんなよ。」


「余計な…マネ…を…する…な!私に…ふれ…るん…じゃない…。」


「いや、余計な真似とかじゃなくて、俺がアンタと話しやすくするためであって、アンタを心配してとかじゃないから。アンタに拒否権はないよ。」



そう言って黒い衣装を着た女をベッドの上に寝かせるためにお姫様抱っこで抱える。腕に当たるこの感触は!あ~これはあれですね?知ってますよ、男を狂わせる魔性のアレですよね?わかりますよ。

さてこれからお楽しみタイム…じゃない!なんで俺が借りてる部屋に侵入したのか聞き出さねば。

問題は俺に、尋問めいた事ができるのかが心配だ。

 


ようやく出せました、女性のキャラです。この後彼女はどうなるんでしょうね?主人公の女性の扱い方次第ですが。

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