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第116話 戦いの後に起きる問題

なんとかいけた?と思ってますが、いつもの事かもしれませんが誤字あるかもです、

 悪魔を浄化した後まもなくしてモニカ率いる戦乙女とレナリアさん達と合流する事ができた。どちらのグループも城から爆音が聞こえてきたから、俺に何かあったのではないかと気が逸りつつも敵勢力を殲滅した上で急いで駆けつけてくれたらしい。


 と、まぁ何はともあれ皆揃ったので何があったのかを説明していた。



「悪魔か……おとぎ話レベルのとんでもない相手じゃないか。君はいつもトラブルに巻き込まれるね?」


「いやいや、誰も好んでトラブルに巻き込まれてる訳じゃないからね?向こうから勝手に寄ってくるんだよ」



 などとやりとりをしていると、離れた場所からレナリアさんとともにこちらへと歩いてくる集団がいた。あれは……王族ーズか、俺達に用がありますって感じだな。



「すまない少しいいだろうか。私はこの国の国王であるライル・プリムス・フォルティシアだ。この度は我らを窮地から救って貰えた事に礼を言いに来たのだが……少し時間を貰えないだろうか」



 そばで一緒に控えているレナリアさんが満面の笑みを浮かべて何か言いたそうな雰囲気だけど……何か嬉しい事でもあったのかな?



「それと君とはレナリアの事でも是非・・ゆっくりと話をしたいのだが、時間を作ってもらえないだろうか。色々(・・)と聞きたい事もあるのでね」



 そう言いながらレナリアさんを見る国王ライルさん。ライルさんに見られた瞬間赤い顔をしてうつ向き表情を隠すレナリアさん……もしかしなくても色々喋りやがりましたか?これはマズイ事になったのでは?成り行きとはいえ一国の王女に手を出しちゃったからなぁ。うん、1,2発程度は殴られる覚悟をしておこう。



「わ、わかりました。パーティーメンバーの状況が整い次第連絡させていただきます」


「ふむ、頼むよ。後の者達もその時にでも紹介させてもらうとしよう。……決して逃げぬようにな」


「は、はい、もちろんです」


「いい心がけだ、レナリアと待っているとするよ」



 圧が物凄い、背中に冷汗が流れていくのを感じるよ。これが父親の威厳というものなのか。



「レナリアさんを置いて居なくなるような事はしませんので。後で必ず伺います」


「そう言ってくれるなら大丈夫そうだ。だが、念のためレナリアはこちらへ来るようにな。久しぶりに家族の会話は必要だろう。勘違いをしてるフシもあるようだしな」



 ライルさんがそう言うと、レナリアさんは複雑そうな表情をして側にいるもう一人の男性を見ている。よく見るとわかるけどすっげぇイケメンです。俺とは全然違うなぁ。


 心の中でそんな事を考えていると、その男性と目が合った。すると、ニッコリと笑みを向けてきた。イケメンスマイルすげぇな!さぞかしおモテになられるのでしょうね。



「君がレナリアの言っていた男の子かい?随分と若いけど……いくつかな?」



 えっ!?俺こう見えて結構年齢重ねてますけど?38歳を超えてますけど!と言いたいが、この世界に来てからの俺は何故か若返ってしまい、今の年齢は19歳……元の年相応の威厳も(元々ない)へったくれもないので若くないとは言い返せない……。



「えっと……とりあえず19?ですかね?」



 俺のそんな言葉に眉間にシワを寄せているイケメンさん。



「何故疑問形なのかは知らないけど、19か。それならまぁ、うん。……か?」



 最後がボソッと小さな声過ぎて全く聞こえなかったけど……まぁいいや。



「すまない。また後で話をしよう。これから少しやる事があるんだ」



 それだけを言って足早に一人離れていくイケメンさん。振り返る一瞬満面の笑みだったのが気になるところだけど。



「それにしても凄いわね。いくら城の中とはいえ一国の王族がわざわざ一回の冒険者の前に来てくださるなんて……」


「そうですね~私もそう思います。以前にお父様とお見掛けした際には、謁見の間での拝謁だったので今回のは異例中の異例だと思います~」


「いや~だとしてもねぇ~。……凄い事になったねユーラ君。きっとこれから大変だと思うよ~レナリアちゃんの事も含めてね」



 あぁ~一番はそれだよなぁ。一国のお姫様に手をだしたんだ。ただでは……済まないんだろう。覚悟を決めておかないといけないかもしれない。



「ユーラ殿は何をそんなに落ち込んでいるのだ?レナリア殿が嫌いになったわけではないのだろう?」


「俺が心配してるのはレナリアさんが嫌いだとか、そういう事じゃないよ。ほら男が女性に手を出した責任とかあるでしょ?そっちの心配をね?」


「あぁなるほど!そっちか!それは……アレだな!ユーラ殿がしっかりと男を見せるところではないか。頑張れ!」


「あ、はい、そっすね……」



 至極当然のことを言われてしまった。当たり前といえばそうなんだが、この歳になって結婚かぁ~まぁ結婚するのは別に良いけど、政治に関われとか言われないよね?俺にそんな事はできないよ?


 それまでジッと俺の様子を見ていたモモリスが口を開いた。



「ねぇユーラくん?あなたまさかとは思うけど、自分がまつりごとに関わらないといけないのかもとか考えてる?」



 まさしく今それを考えていた俺は驚きでモモリスを見た。そしてそんな俺の表情を見たモモリスはやっぱりと言いながら続けた。



「あのねぇ……仮によ?ユーラくんがレナリアさんと婚姻したとしてもね?あなたが政に関わる事なんて無いと思うわよ?だって今まで国の運営の何たるかを知らない人に国の重要な事を任せると思う?無いわ、うん。絶対にありえないから」


「え?ユーラ君そんな事考えてたの?アッハッハ!そんな事あるわけないじゃん!ユーラ君は馬鹿だなぁ!」


「えっ!えぇっ!?だ、だって、王族と結婚とかなったら何かしらで関わらないといけないとじゃないの!?」


「う~んそうねぇ絶対にありえないとは言わないけれど、こと今回のレナリアさんに関して言えば無いと思うわね」


「本当に?」


「いえまぁ多少私の憶測もあるけれどレナリアさんがちょっと前に何度か王様や王子殿下と手紙をやり取りしていたらしいんだけど……その内容でなんとなくの予想はできるのよ」


「そう……ですか。なら、安心、かな?ふぅ……」


「そうよ。そこに関してはきにしないで良いと思うわ(ただし違う問題は発生するでしょうけど、まっ!これは言わないほうが良いでしょうけどね)」



 モモリスの言う通り少し面倒な事態が後に起こるのだが、それをこの場にいる誰も予想する事はできなかった。


ここらへんからしばらく職人らしさを出してあげようかと思ってます。それとそろそろ例の姉妹を出そうかと……。

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