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第98話 新しい武器製作1

 黒音くろねが王都へ情報収集をしに出掛けた後、そういえば全員の武器がありふれた物であった事に気づいた俺は【クラフトルーム】に入り、武器と防具を製造する事にした。



「作る前に材料の確認と誰にどういう物を作るのか、ある程度のイメージを持っておく必要があるな。誰がどれをどうするかを大まかに決めておくか」



 一応事前に全員のステータスは確認しておいたので、正確には誰にどの武器の種類というのは決まっているけどデザインをどうするか?などがまだ決めかねている。それに全員分の武器を作るとなるとかなりの時間が掛かるので的確に製作をしていかないといけない。



「手始めにリィサの物から作るか、え~と素材は前に【叫びの洞窟】で手に入れたミスリルを精錬したインゴットを使うとして……確かリィサのステータスは……」



―――――――――――――――――――――――――



リィサ



【性別】女性


【年齢】17歳


【種族】人族


【職業】剣士


【称号】暗殺者候補 新石優良の恋人 ハーレムのまとめ役


【レベル】41


【HP】3280/3280


【MP】2050/2050


【魔法】

 生活魔法 LV.-(灯火、飲水、微風、)

 四大魔法 LV.-(風)

       

【スキル】

 

 隠密 剣術 細剣術 刺突 切り払い(細剣術Ver)

 切り上げ(細剣術Ver) 連続刺突クイックラッシュ(細剣術)

 隠密 素早さ10%アップ 器用度10%アップ


【加護】


 創造神の加護(優良の祖父母)


 ―――――――――――――――――――――――――

【備考】


 育ての親に暗殺者候補として育てられた為、多少の暗器を使えるが本職にかなり劣る。

実際の才能は細剣術に特化してるのでそこを育てるべき!今でも十分強いが細剣術を覚える事で

熟練の冒険者と肩を並べる強さを身につけられること間違いなし。


―――――――――――――――――――――――――



 このステータスを見た瞬間リィサってこんなにレベル高かったのか?と思ったが、すぐにそれが自分が関係すると思い立った。

 その理由が俺が倒したここ最近の魔物の討伐数だ。ここ、スルトさんの領地で起きた魔物の大量発生ももちろんだが、ゴリニテ侯爵の領地で潜った【叫びの洞窟】で討伐した瓦礫大蛇スクラップサーベントからの経験値でかなりレベルが上がったからではないかと思っている。

 それならこの急激なレベルの上がり方もおかしくは無いはずだ。俺たち全員がパーティーメンバーだと認識されておりその内の誰が倒しても経験値が配分されたのではないか?というのが俺の予想だ。



 まぁ何はともあれレベルが上がる事に関しては良いだろう。問題はルティア、ウィリルと続きリィサまで自分に合わない職業を選んでいるようだ。これは早い段階で武器を製作して慣れてもらわないといけないな。戦う直前で渡してうまく扱えないのは困るので急ぎ製作に取り掛かるべきだろう。



「このステータスを見るに細剣……確かレイピアで良いんだよな?……ふむ、レイピアって言われるとどうしてもまじ○いでク○スが使っていたイメージしか出てこないな。まぁいいか、とりあえずそれをイメージして【鍛冶】スキル発動!っと。……よし、なかなか良い物が出来たな!これでリィサの武器は完成!っと。さて、次は~レナリアさんのにするか」



 お次はレナリアさんという事でこちらもステータスを確認していく。



レナリア・プリムス・フォルティシア



【性別】女性


【年齢】18歳


【種族】人族


【職業】王族


【称号】フォルティシア王国第一王女 新石優良の恋人 ハーレムの相談役


【レベル】25


【HP】2000/2000


【MP】1250/1250


【魔法】

 生活魔法 LV.-(灯火、飲水、微風、)

 四大魔法 LV.-(水)

       

【スキル】

 

 フォルティシア流護身術 投擲術 器用度20%アップ


【加護】


 創造神の加護(優良の祖父母)


 ―――――――――――――――――――――――――

【備考】


 優良の薦めで片手剣をなんとなく持ってはいるが、いまいちしっくりこない事を悩んでいる。

フォルティシア流護身術と投擲術で十分な程の戦闘能力を発揮できるので、これからはそれを薦めて上げると良し!


―――――――――――――――――――――――――



 このフォルティシア流護身術ってなんだ?王国にはそんな流派が存在するのかな?それともフォルティシアってつくくらいだから王族だけが覚える流派なのだろうか?そこのところよくわからないけど、これからはそれを薦めて上げるといいとあるから……まぁそのほうが良いんだろうね?あと投擲術を覚えてるんだな、初めて知った。



 どういう感じの流派なのかがわからないと武器が作りようが無いな。本当は皆に内緒で作るつもりだったけど、これは仕方ないよな?



 と、言うわけで。【ハイ・テレパシー】でレナリアさんにのみ連絡を取り、フォルティシア流護身術とはなんぞや?と聞いた所、「なんでユーラさんが知っているんですか?これって王族だけが知る特殊な流派なんですが……」と言われたが、それをまるっと誤魔化して詳細を尋ねた所、どうやら素手を主体とした流派で主に対人戦を目的とした護身術のようだ。また、それとは別に魔物対策として投擲術を学んだらしい。なるほど、これでようやく謎が解けた。

 レナリアさんにはなぜ俺が知っているのか?と聞かれたから、適当に誤魔化しておいた。今の時点ではリィサ以外に伝える気はない。またリィサも今は知らせない方が良いとのこと。今の問題が解決した後であれば一緒に説明をするのでしばらくは控えようとの事だった。その際妙にリィサがニコニコとしていたが、よくわからなかった。何なんだろうね?



「リィサに関しては色々気になる態度を取っていたけど、まぁリィサが俺に害を与えるわけでもあるまいし……気にする必要はないだろ。今はレナリアさんの武器だな。けど……どうするかなぁ」



 投擲武器と聞いて真っ先に思い浮かべるのが最もスタンダードなのが投げナイフだろう。けどなぁ、投げナイフの場合だと幾つも必要になりそうだし、仮に手元に戻ってくる使用にしたとしてもその間が無防備になりそうだよなぁ。難しいなぁ。



 投げナイフが無理だとしてチャクラムなどを使ったとしてもその間がやはり同じ結果になるだろう。いっその事手元に戻ってくる仕様を採用して武器に転移魔法でも付与するか?でもどうせなら手元に戻ってくるのを制御してる方が見た目格好良いし、それをレナリアさんが使えばもっと映えるんじゃないだろうか。



 よし!転移魔法を付与するのは無しの方向でいこう、そっちは俺が試作品として作って自分で試すとしよう。それがうまく型にはまるようであればレナリアさんに薦めてみようかな?



「大まかな方針は決まったし、作ってみるか。うまくイメージして……っと、良し!うまく出来たな。これでレナリアさんのも完成っと!」



 今度はユリーナさんだけど……確かユリーナさんってモーニングスターを好んで使っていたよな?俺が試しにと持ってきた物で敢えて使い辛そうな物をチョイスしたのは本人の性格なのか……まぁそこら辺は聞いてみないとわからないけど、まずは鑑定したステータスを確認してみよう。



 ユリーナ・セッテ・フォースター



【性別】女性


【年齢】18歳


【種族】人族


【職業】貴族子女


【称号】フォースター伯爵息女 新石優良の恋人 ハーレムの相談役


【レベル】42


【HP】4310/4310


【MP】780/780


【魔法】

 生活魔法 LV.-(灯火、飲水、微風、)

 四大魔法 LV.-(土)

       

【スキル】

 

 棍・錘術 力20%アップ


【加護】


 創造神の加護(優良の祖父母)


 ―――――――――――――――――――――――――

【備考】

 正に天性の才能!自分に相応しい武器を本能で選んでいる。

特に指摘すること無し!本能のまま武器を振るわせるべし!


―――――――――――――――――――――――――



 ……本能、本能かぁ。たまたまじゃなかったのね、何というか、うん、怒らせないように気をつけないといけないね。



「……さて、深く考え始めると沼にはまりそうだし、さっさと作るか!」



 ユリーナさんがモーニングスターを振り回しているイメージをしつつミスリルを手に【鍛冶】スキルを使いユリーナさん専用の武器を作り上げたのだが……どうしてこうなった?今俺の目の前にユリーナさんが持っている物よりも更に凶悪なデザインのモーニングスターが出来上がってしまった。



 これどうしよう?ちょっと流石にこんな物を振り回しているユリーナさんは見たくないかなぁ。うん、これ封印だね!改めて作り直そう、今度は今できた凶悪な物よりかなりマイルドに仕上がる様に意識しつつ作ろう。



 先程と同じにならないように気をつけつつ製作すると、今度こそオーソドックスなモーニングスターが出来た。これならいいだろう、程よい凶悪さ?だ。



 いい感じに出来たね、この調子で全員分を作るとするか。次は、戦乙女ヴァルキリオンとその師匠であるモニカの武器の製作に取り掛かろう。


中途半端になりそうなので戦乙女は次回に持ち越しです。

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