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5話 一方、その頃帝国では

お久しぶりです。無職である間は投稿しないと決めて早10ヶ月。登録制ではありますがまた仕事にありつけました。胸糞シーンですがご容赦下さい。

話は少し過去に遡る。


「ふぅ、首尾よくセッカを捨てて戻ってきたわけだが。真の仲間を探さないとだな。」

「そうね、当然私は入るのよね?」

「あぁ、もちろん。」

セッカを裏切った勇者パーティーの面々である。


エスケイプジェムで魔王城の外へ出た二人は、魔王城最寄りの街・グランフィーネで一泊し、そこからこれまでの旅路を逆行して、予め目星をつけておいた真の仲間候補を探すつもりのようだった。


「まずは剣士。トゥールエンデの闘技場のチャンピオン。彼も異世界人だったらしいが、ケイジという。この世界に召喚され、剣奴としての人生を送り、努力の末にトゥールエンデのチャンピオンとなった男だ。魔力量しか取り柄のないセッカとは雲泥の差だな。」


「ふふっ、そうね。そして、魔法使いはこの私。僧侶にはすでに目星をつけてあるの。エルフの里の忌み子よ。」


「忌み子?」

忌み子という言葉に露骨に表情を歪めるマルク。

それに構わずリーネは言葉を続ける。


「えぇ。忌み子と呼ばれる理由。それは単に膨大すぎる魔力量と、あらゆる魔法の効果が反転してしまうという呪いゆえ。私が皇帝魔導隊の特務隊長なのは知ってるわよね?その任務の過程で見つけたの。」


「なるほど。その忌み子をどうするんだ?」


「私が矯正する魔道具を付けさせて一人前の回復術士として育て上げるの。都合のいいことにその子は銀髪の白眼。セッカって名前が似合うのよ。」


「…君は実にいい趣味だな。リース。セッカの代わりにセッカを入れるのか。」

黒い笑みを浮かべるマルクにリースはそれを上回るドス黒い笑みを見せる。


「それだけじゃないわ?来るあのクズとの決戦の時、トドメをセッカに刺させてやるの。本当のセッカはこの子。偽物に存在価値なんてない、って刻み込んでやるのよ♡」


身の毛もよだつ醜悪なアイデアに、マルクはくつくつと微笑み、リースは最終決戦のその場面を夢想して堪えきれないように笑い続ける。


セッカがすでに魔王軍に迎え入れられていること。

これから魔王軍は凄まじい速度で文明を発展させていくこと。

彼らがそれを知るのはまだ先のこと。


物語はまだまだはじまったばかり。

新しい職場は提案型販売の仕事です。話すこと、声を使った仕事に就きたいと考えているので、これからに活かしていけたらな、と思ってます。

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