5、地球
「やったー、全快だよー!!」
アルこと地球は、快哉を叫んだ。
「みんな、心配かけてごめんね!」
「もう、ホントにだよ、まったく!」
「まあ、アルが無事で良かったじゃない」
「本当に、大丈夫?どこもなんともないの?」
口々に問いかける、水星、金星、火星に笑顔を見せる。
「うん。もう、体中、一つの植物も動物も残ってないよ。ああ、すっきりした」
「俺が、変なこと教えたばっかりに、すまなかったな」
「そうだぞ、カイちゃん、ちょっと反省しろ」
「カイにいちゃんは悪くないんだよー、グリーゼに連絡とってくれたのもカイにいちゃんだし、そんなに怒らないでよ、テンにいちゃん」
いつものように言い争いを始めた天王星と海王星を慌ててとりなす。
とそこに、どっしりとした体の土星が、ゆっくりと声をかけてきた。
「色はそのままのようだが、再発などは無いのか?」
「うん、もう何も生えそうに無いって。あのお薬すごくきいたよ、土星おじさん!木星おじさんも、お薬運んでくれて、ありがとね!」
「なあに、お前の元気な顔を見られて、何よりだよ!」
「ところで、例の薬はどうしたんだい?」
「あれねー、すごく効いたじゃない?でも、ほっといたら自然消滅しちゃうらしくて。ちょっとだけとっといて、冷凍カプセルにしたんだ。グリーゼに返そうと思って」
地球のそばには、小さな宇宙船が浮かんでいた。
「あっという間に、全ての生物を消してくれたの。対生物の特効薬『人類』ですって、凄いわね!」
随分昔に書いたので、中々青臭い設定でお恥ずかしいです。
地球にやさしい、と言うけど、そんなこと地球は望んでるのかな?っていう話ですね。ストレートだ!




